JR九州では、このゴールデンウィーク期間中の5月2日(土)から6日(水)にかけて、同社管内の在来線特急全列車を運休することを発表しました。 新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について（2020年4月21日｜JR九州） 新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転計画について…… more （2020年4月21日更新｜JR九州） 概要は以下の通りです。 ●在来線特急を全便運休する期間： 2020年5月2日(土)から2020年5月6日(水・祝)まで ●運休する列車： ・新たに全便運休する列車（期間計：1,262本） 「かもめ」「みどり」「ソニック」「きらめき」「にちりん」「きりしま」「ひゅうが」 ・既に全便運休を発表している列車（期間計：140本） 「ハウステンボス」「ゆふ」「かいおう」 ●5月2日(土)～6日(水)に臨時に運転する列車： 【快速列車】 ・日豊本線　佐伯→延岡 佐伯11:03発、13:08発、18:09発 ・日豊本線　延岡→佐伯 延岡8:06発、15:39発 詳細は、上記発表資料をご覧下さい。 ▲特急「かもめ」885系 ▲特急「みどり」783系。 いずれも5月2日～6日は全列車が運休となります。 （撮影は2012年10月、佐賀駅） 新型コロナウイルス感染の影響により、外出等の自粛が要請されているところですが、この影響により、JRグループでは軒並み中長距離の利用が極端に減少しています。 参考： 特急列車の利用状況は、本当に目も当てられない利用率でありますが、このまま推移すれば特急列車の全面運休もあり得るのかも知れない、と感じていたところ、本日JR九州から「在来線特急全列車運休」という内容が発表されました。 しかも、例年ならば利用客の多いはずのゴールデンウィーク期間中の全面運休ということであり、その影響の大きさを感じざるを得ません。 利用者自体も減少していることもありますが。JR九州の発表資料にもあるように、全都道府県が新型コロナウイルス感染の緊急事態宣言対象となったことを踏まえて、県をまたいでの移動を可能な限り自粛するよう要請されたことから、JR九州としてもそういった移動を可能な限り抑えるようにしたいことから、今回の在来線特急列車の全面運休に踏み切ったものといえます。 ところで、特急列車が全面運休すると、残るは快速・普通列車による移動となるわけですが、それだと極端に不便になるのが、日豊本線の佐伯～延岡間です。 この区間は、通称「宗太郎越え」と呼ばれる区間ですが、この区間を通して運行する普通列車は、下り1本、上り2本しかなく、特急「にちりん」が全面運休となれば、途端に佐伯～延岡を移動することが事実上難しくなってしまいます。 過去記事参考： 流石にそれでは不自由極まりない、ということで、「にちりん」全列車運休期間中には、臨時快速列車が運行されることとなります。 なおこの臨時快速列車、下り3本・上り2本と上下列車で運行本数に差があるのは、元々定期の普通列車下り1本・上り2本と差があり、これらを含めて一日4往復となるからだと考えられます。 この臨時快速列車が、果たして787系等の特急列車が使用されたりするのか、そんなこともファンとしては気になるところではありますが、今回の在来線特急全列車運休措置がそもそも何の目的で行われているのかを考えれば、そんな状況をむやみやたらと見に行くべきではない、というのは容易に理解できるはずです。 臨時快速列車の報告は現地のファンに任せて、他地域のファンはゴールデンウィークもじっと在宅して、新型コロナウイルス感染の拡大防止に向けて協力しておきたいところであります。 ●関連ニュースサイト： JR九州、ゴールデンウィーク中の全特急列車運休　計1,402本 - TRAICY（トライシー） JR九州、GW期間中すべての在来線特急列車を運休へ | 鉄道新聞 ●関連ブログ： 【JR九州】「ソニック」など、GW中の在来線特急全てを運休へ | 鉄道プレス ↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓ close

【JR九州】全ての在来線特急列車の運休を発表（2020.5.2～5.6）緊急事態宣言を受け、県をまたいだ移動を避ける要請に対応