JR東日本 現美新幹線の詳細

JR東日本 現美新幹線
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記事タイトル JR東日本 現美新幹線
概要

 現美新幹線は、2016年4月29日に上越新幹線越後湯沢~新潟間で運行開始したE3系使用の観光列車です。同線の臨時列車『とき』として土休日に3往復運行しています。列車は11~16号車の6両編成で、11号車が指定席、12~16号車が自由席となっています。なお、運行開始当初は12~1…… more 6号車はびゅう旅行商品専用となっていました(現在でも自由席利用のびゅう旅行商品が発売されています)。なお、2020年12月19日をもって現美新幹線の営業運転は終了となります。  上越新幹線のうち、新潟県内の区間に限定された運用ですが、北陸新幹線開業による在来線特急はくたか号廃止以降の新潟県東部の観光活性化に寄与できるだけのインパクトはありそうな気がしました。美術鑑賞的な視点ではなく、列車を楽しむという視点でいえば、この列車の停車駅の多くで在来線の様々な観光列車等に接続しており、越乃Shu*Kura、きらきらうえつ、SLばんえつ物語と組み合わせて、新潟県内各地を廻ることができます。また、現美新幹線においては、これらの在来線観光列車における供食サービス(お酒や弁当類が中心)とは異なり、カフェになっているため、それぞれの列車毎の個性を楽しめます。  特に最近の観光列車では、旅行商品購入者限定の供食サービス(先述の在来線観光列車では越乃Shu*Kuraがそれに該当)を中心としている中で、予約なしでサービスを受けられる気軽さは大きなメリットです。一方で、商品が売り切れている場合もあり、実際に私が乗車した際(当日の最終便)にはスイーツの一部が始発駅発車時に既に売り切れていました。現在の現美新幹線を利用するびゅう旅行商品では、13号車の車内販売カウンターで販売されている『ロゴ入りスプーン・フォークセット』(後述)が付いた商品が中心で、供食サービスまでを含んだものはありません。乗車時間が短いので旅行商品購入者限定の供食サービスまで整える必要はないですが、車内で販売されているドリンク・スイーツが予め旅行商品に組み込まれていると、毎回、スプーン・フォークセットが付く旅行商品よりは使い勝手がよくリピーターが増えそうです。  乗車記です。2016年10月29日の現美新幹線とき456号(新潟18:18発→越後湯沢19:08着)を利用しましたが、新潟発車時点で自由席では7割程度の利用者数でした。意外にも観光客よりも地元の方が中心のようで、新幹線通勤や買物帰りの都合のよい時間帯にたまたま現美新幹線が運転されていたので利用した、という感じでした。鉄道マニアは数人程度だと思います。また、長岡駅から終点の越後湯沢までに更に利用者が増えて、自由席はほぼ埋まりました。その中に観光利用と思われる東南アジア系の外国人利用者が10名くらいおり、短時間ですが大人は芸術鑑賞&カフェ、子供は13号車でプラレール遊びをして全員が満足そうにしていたことが印象に残っています。この列車は6両で運行されていますが、車掌以外に、カフェおよびキッズスペースのスタッフ(ともに13号車に常駐)、警備員(各車を巡回)が乗車しており、座席数の割にはしっかりとスタッフの人数を揃えています。  私は指定席をおさえて乗車しましたが、全区間50分の乗車時間のうち、カフェに10分・指定席に20分・自由席車両に20分おり、主に飲食に30分・観賞20分という過ごし方でした。特にカフェで提供されるコーヒーとスイーツが美味しく、関東から新潟方面への旅行時に、わざわざ越後湯沢で乗り換えてでも、今後も利用したいと思える列車でした。 【特急券】 《新幹線特急券(2016年10月29日使用)》  越後湯沢で現美新幹線とき456号からたにがわ412号に乗り換える内容。同駅での接続時間は5分しかありませんが、同一ホームではなく、階段移動が必要となります。できれば、(たにがわ412号に車内販売が無いので)越後湯沢駅の土産物が買えるくらいの接続時間が欲しいです。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【乗車記念品等】 《CARS GUIDE(2016年10月29日収集)》  13号車の車内販売カウンターおよびキッズスペースで配布されているA6サイズの冊子。アーティストとその作品を解説する内容です。他の観光列車でいう乗車証明書に相当すると思います。 《CARS GUIDE(2018年7月29日収集)》  一部展示内容の変更で、先述の2016年版から改訂されているCARS GUIDE。 《ロゴ入りスプーン・フォークセット(2016年10月29日収集)》  びゅう旅行商品に付いてくる乗車記念品ですが、13号車の車内販売カウンターで税込2,500円で販売もされています。  写真左は外箱。写真右は車内販売カウンターに展示されている中身。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【車内販売品】 《メニュー》  13号車の車内販売カウンターに置いてあるメニューです。 《NRE領収書》  車内販売のレシートで、NREが担当しています。レシート左下には『現美新幹線』の文字が印字されています。 《コーヒー&スイーツ》  写真左はホットコーヒー(税込400円)。コーヒー・カフェラテは燕市の『ツバメコーヒー』監修。ツバメコーヒーの店舗と同じ値段で提供されているようです。  写真右はスイーツ(左は魚沼産米粉のバニラケーキ・税込260円。右は佐渡クリームチーズのレモンケーキ・税込280円)。佐渡バターフィナンシェは、とき456号の新潟駅出発時点で売り切れ。越後湯沢到着直前にはレモンケーキも売り切れていました。スイーツは菓子研究家・いがらしろみ氏が監修、NREが運営する十日町すこやかファクトリーが製造。  写真左の右側はアイスカフェラテ(税込500円)。伊豆クレイルのプラ製コップの場合、ロゴステッカーを貼りつけていますが、現美新幹線ではロゴが印刷済と立派。紙コップ(ホット用)・プラ製コップ(アイス用)・紙ナプキンなど、それぞれにしっかり現美新幹線のロゴが入っています。様々な供食関連用品にその列車のデザインを前面に出してくる点は最近の観光列車で多く見られますが、特にJRグループではJR西日本の観光列車『花嫁のれん』に似ています。あちらも現美新幹線と同様に、乗車時間が短い観光列車ですので、特に乗客の印象に残る様に細かなところから演出しているのかもしれません。  カフェラテには『ガンジー牛乳』を使用。 ====================================== 【写真(2016年10月29日撮影)】 《新潟駅》  現美新幹線に使用されるE3系700番代。秋田新幹線の車両でしたが塗装とラッピングで外観が変わっています。 《車内》 《越後湯沢駅》 ※2016年11月02日掲載(本文、特急券、ガイド2016、スプーン・フォーク、車内販売、写真) ※2020年07月28日更新(本文に営業運転終了を加筆、ガイド2018) 【関連記事】  JR東日本 上越新幹線 close

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タグ JR東 鉄道 鉄道(JR)
投稿日時 2020-07-29 00:24:00

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