本日（12月18日(金)）、JRグループの2021年春ダイヤ改正の内容が発表されました。 当ブログでも例年どおり、旅客鉄道会社各社の改正内容をご紹介したいと思います。 まずは、個人的に一番関心のあるJR西日本和歌山支社管内の改正内容です。 2021 年春ダイヤ改正について｜…… more JR西日本和歌山支社 上記発表資料によれば、改正内容は以下の通りです。 【紀伊田辺～新宮間に227系投入】 【和歌山県内全線でICOCA利用可能】 （参考） 【特急「くろしお1号」を「パンダくろしお」で運転】 新大阪発新宮行きの「くろしお1号」（現行283系で運転）を、「パンダくろしお」で運転することで、串本、勝浦、新宮といった各観光地へも「パンダくろしお」での訪問が容易に。 【早朝・深夜の列車時刻見直し】 ・早朝の御坊発和歌山行きの普通列車2本（御坊4:57発・5:26発）を1本（御坊5:12発）に統合 ・深夜の和歌山発御坊行き最終列車（和歌山0:03発）の発車時刻を32分繰り上げ（23:31発） 【一部列車の運転日を見直し】 ・特急「くろしお」3往復を毎日運転から「金・土日祝日」の運転とし、平日の月～木曜日は休便 ・昼間の和歌山～御坊間の普通列車4往復について、湯浅～御坊間を休便 いずれも運転日は今後の利用状況を踏まえて都度検討。 【特急「くろしお」号の停車駅拡大】 ・下り2本、上り4本の「くろしお」が新たに、箕島・藤並・湯浅・南部に停車し、白浜発着の「くろしお」は全てこれら4駅に停車 詳細は、上記発表資料をご覧下さい。 きのくに線の紀伊田辺～新宮間への227系投入及び、ICOCAエリア拡大については、既に今年8月に発表があり、今回の改正発表で実施日が確定することとなりました。 詳細については、既に上記ブログ記事でご紹介していますので、割愛しますが、紀伊田辺以南が227系2両に統一されることから、下記記事で撮影記録をご紹介した、1日1本の223系・225系の周参見発和歌山行きの列車も、系統分割の上、227系に統一されることから、これらの区間での運行が見納めとなります。 その他、本日発表された内容での注目は、「くろしお1号」の「パンダくろしお」運用固定でしょうか。 「パンダくろしお」については、相変わらず高い人気がありますが、現在のきのくに線上り（和歌山から新宮方面）へは、白浜行きの「くろしお3号」で運用されています。 これが、改正後は、新宮まで運行される「くろしお1号」に充当されることから、串本や紀伊勝浦、新宮への旅行の際にも、「パンダくろしお」を狙うことが容易となりました。 折り返しの「くろしお26号」も、現在は白浜発のところを新宮発に変更することとなるため、丁度よい時間帯に「パンダくろしお」を往復利用することができるようになることから、特に白浜以南への観光利用に際しても、集客効果が見込めるものと考えられます。 ▲特急「くろしお26号」（新家～長滝） 現在は白浜発ですが、新宮発に延長されることから、紀南地区からの「パンダくろしお」利用が、更に容易になります。 ただ、「くろしお1号」に287系「パンダくろしお」が充当されることで、283系・287系・289系の運用に変化が生じる可能性があります。 特に283系は、老朽化も進んできていることから、今回の改正で運用の見直しがどのように行われるのか、列車ごとの使用車両が判明するまで、少々気を揉んでしまうところかな、と感じたりしました。 ▲特急「くろしお24号」（周参見～紀伊日置） 改正後は白浜発となり、このようにこの時間に283系が日置川橋梁を走る姿も見られなくなります。 283系の運用がどのようになるのか、ファンにとっても気になるところかと思われます。 一方で、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響により、特に早朝・深夜の利用が少ないことから、きのくに線においてもこれらの時間帯の列車が見直されることとなります。 特に、和歌山発御坊行きの最終列車（和歌山0:03発）は、かつての新宮夜行のダイヤを今に引き継ぐ列車で、現在は御坊までの運転となっていますが、それでも御坊1:03着と、かなり遅い時間帯となっています。 しかし、新型コロナウイルス感染症の影響や、働き方改革による利用時間帯のシフトもあってのことでしょうか、この列車の和歌山駅発車時刻が23:31発と、一気に32分も繰り上げられることとなりました。 これにより、和歌山駅発の最終列車は、23:45発の阪和線上り普通日根野行きとなってしまい、私が時折お世話になっていた阪和線最終が、即ち和歌山駅発最終となってしまうこととなりました。 まさか、このきのくに線の御坊行きが30分以上も繰り上げられることになるとは、思いもしませんでしたが、かなり大きな繰り上げとなるため、改正前の周知が求められそうです。 また、新型コロナウイルス感染症の影響で利用者が減少していることから、一部時間帯の「くろしお」や普通列車の「休便」が実施されます。 「休便」とは聞き慣れない言葉ですが、要はダイヤ上では残しておくものの、当面は運休扱いとし、今後利用が回復してくれば運転を再開する意味合いだと考えられます。 休便の対象となるのは、平日月～木曜日のくろしおと、湯浅～御坊間の普通列車ですが、特に「くろしお」については元より本数が少ない新宮発着も1往復含まれているところが、厳しい状況をうかがわせる内容と感じました。 以上が、JR西日本和歌山支社での2021年春ダイヤ改正の内容でありました。 私自身の通勤には大きな影響は無さそうですが、「パンダくろしお」が、白浜以南でも決まった時間で撮影できるようになることから、これを機会に古座川橋梁や日置川橋梁で、「パンダくろしお」の写真をきっちり撮影出来ればな、と感じた次第です。 続いて、JR西日本の和歌山支社以外の内容について、別記事でご紹介したいと思います。 ●関連ニュースサイト： JR西日本，3月13日にダイヤ改正を実施｜鉄道ニュース｜2020年12月18日掲載｜鉄道ファン・railf.jp ●関連ブログ： wap ONLINE:JR西日本、3月13日ダイヤ改正を発表 ↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓ close

【JR西日本和歌山支社】2021年春ダイヤ改正を発表。「くろしお1号」に「パンダくろしお」充当の他、一部「くろしお」・普通列車の運転日を見直し（2021.3.13）