昨日の続きで、自分で撮っていた近鉄の初期高性能車の懐かし画像を。　まずは冒頭の写真だが、一般的な４扉ではなく３扉車でヘッドライトも１灯という外観で、いわゆる近鉄通勤車スタイルが確立される前の車両だ。近鉄には１４００番代の系列がいくつも存在するので、１４６５という車番から調べたの…… more だが、１４６０系というグループだった。　登場は１９５７年とまさに高性能車黎明期の車両で、２両編成が３本製造されている。写真は晩年の志摩線ローカル運用の姿で、今は無い賢島駅のローカル専用ホームから発車したところをキャッチしたもの。確か３００００系ビスタカーが登場間もない頃、賢島駅まで乗りに行った時の撮影だったと思う。　次もローカル運用のいささかマイナーな車両を。　写真集の表紙になっていた８００系の増備車として製造された８２０系を、伊賀線（現、伊賀鉄道）用に改造した８６０系だ。伊賀線は狭軌なので、足まわりを中心に更新している。伊賀鉄道発足後も近鉄から借り入れという形で引き継がれて、割と最近まで走っていた。　余談になるが、伊賀線の伊賀上野駅には、以前に訪問した際に面白い思い出がある。この駅はＪＲ関西本線との連絡駅なのだが、駅舎内に近鉄用の自動券売機がなく、ＪＲの券売機の片隅に近鉄用のボタンが設けられていた。当時はオレンジカードの全盛期だったのだが、オレカで近鉄のきっぷが買えたのだ。最近は降りていないが、今はどうなっているだろうか。　最後にもう一つ、復刻塗装車を。　養老鉄道（旧近鉄養老線）６００系のラビットカー塗装復刻車。この６０６編成は、近鉄南大阪線用の初期高性能車６８００系からの転入車。６８００系は高加減速がウリの電車で、うさぎがピョンピョン跳ねるように走るということからラビットカーという愛称が付けられ、オレンジ色に白帯という明るい塗装でデビューしている。　たまたま桑名駅に停車しているところに遭遇したのだが、ＪＲのホームから撮ったため、金網の柵が目障りだがご容赦いただきたい。よく見ると、塗色だけでなく、うさぎのシンボルマークまでちゃんと復元されているのが分かる。この編成は確か今でもこの姿で走っているはずだ。　 close

近鉄の初期高性能通勤車　その２