大阪狭山市にある「南海電鉄煉瓦造暗渠群」を見に行ってきました。（撮影日は2022年5月15日です）南海電鉄の難波駅から高野線橋本行の急行に乗りました。 北野田駅で各停に乗り換えて狭山駅で下車しました。 「大阪狭山市域の南海電鉄練瓦造暗渠群」について大阪狭山市に…… more は、明治時代に建設された「暗渠（あんきょ）」が、狭山駅から大阪狭山市駅の区間に７ヶ所も残っています。この７つの暗渠は、明治31年（1898）の鉄道開通の際、狭山池からの農業用水を通す水路・通路として造られました。また、２０２０年に「大阪狭山市域の南海電鉄練瓦造暗渠群」が「土木学会奨土木遺産」に認定されました。(南海沿線情報誌 Nattsからの引用です)狭山駅～大阪狭山市駅間は低地になっているため、鉄道敷設時に盛土を行って築堤を設けた場所です。 そのため鉄道の築堤敷設前からあった道路や水路の部分にトンネル状の「暗渠（注：JRでは隧道と呼んでいます）」が作られています。この区間の単線での開通は明治31年（1898年）3月29日でした。 この区間の複線化は昭和12年(1937年)4月19日のことでした。南海電鉄の記録によりますと、線増時の盛土には、昭和7年(1932年)に竣工した南海ビルディング建設の際に掘った土を使ったということです。 「5号暗渠」に掲出されている「土木遺産認定・大阪狭山市域の南海電鉄煉瓦造暗渠群」の説明地図です。７カ所の暗渠のうち、4号暗渠については、私有地の中にあるため、現在は近づくことができません。 【１号暗渠】1号暗渠の下り線側です。「大阪狭山市域の南海電鉄煉瓦造暗渠群」の下り線側については、昭和12年（1937年）の複線化のときにコンクリート造りで暗渠が延伸されています。 １号暗渠の内部です。 １号暗渠の上り線側です。 【２号暗渠】２号暗渠の上り線側です。 ２号暗渠の内部です。 ２号暗渠の煉瓦巻（明治時代）とコンクリート（昭和時代）の境界です。 ２号暗渠の下り線側です。２号暗渠の難波方に水路があります。 【３号暗渠】３号暗渠の上り線側と南海電車です。 ３号暗渠の上り線側です。 ３号暗渠の内部です。水漏れの防護板のようなものが取りつけられていました。 ３号暗渠の下り線側です。 【５号暗渠】５号暗渠の上り線側です。５号暗渠の上り線側の難波方に「土木学会選奨土木遺産」の銘板が掲出されており、「大阪狭山市域の南海電鉄煉瓦造暗渠群」についての説明もあります。 ５号暗渠の内部です。 ５号暗渠の下り線側です。ここは、クルマやバイクの交通量が多いため、見学される方はご注意ください。 【６号暗渠】６号暗渠の手前に柵があるため、中に入ることはできない（？）ような感じでした。時間の都合により、東除川にある７号暗渠（ねじりまんぽの水路）はパスして、狭山池に向かいました。 安藤忠雄氏設計の大阪府立狭山池博物館の前を通りました。 狭山池を見るのは初めてでした。 行楽客というよりも、近所の方が池の周辺を散歩するような場所でした、 花と蝶です。♪花が女か　男が蝶（ちょぉぉう）か～　（森進一さんの「花と蝶」からの引用です） 狭山池から大阪狭山市駅に向かう途中にあった道標です。右側「こいさか 子安地蔵尊 是より一丁」左側「為いぬみゝ須菩提也」 大阪狭山市駅に着きました。ここから南海高野線の区間急行で難波駅に帰りました。（おわり） close

大阪狭山市域の南海電鉄煉瓦造暗渠群