京阪の高性能車両として登場した「スーパーカー」こと2000系を冷房化･昇圧改造したのが2600系です。新塗装化されたものの車齢は既にオーバー50、新系列登場によりこの0番台はめっきり姿を見なくなりました。それでも、取材時は7両編成ながら急行運用にも入っており、数少ない輝きのチャン…… more スを得ながら最後の力走を続けているようでした。 車内です。登場当初非冷房だった車両であり、「見た目だけでも涼しく見せよう」という配慮だったのかもしれません、メチャクチャ緑です(笑) ドアです。窓下のステンレスの枠はドアレールでしょうか、何にしても時代を感じる逸品ですね。そのステンレスより下は化粧板仕上げですが、それより上は塗装仕上げとされています。 車端部です。仕切り扉はこの時代では標準的な形状ですね。戸袋窓で無い部分の妻窓は二段窓となっており開閉可能です。風の通り道としては妻面からの方が入りやそうですもんね、当時は非冷房なわけで…。 優先座席を有する車端部です。吊革は他車と同様、留め具が交換されていますね。 最前面です。こちらの仕切り扉も引き戸式となっています。併結運用での使用感を考えれば、こちらの方が理に叶ってるとは言えそうです。 天井です。関西私鉄らしく蛍光灯にはカバーが掛かっていますが、その本数はやや少な目です。ラインデリアが中央に入っていますが、冷房化改造の賜物なんでしょうね。 座席です。オールロングシートで、ドア間は4+4の8人掛けです。この時代の京阪電車を見ていつも思うのですが、袖仕切りの化粧板は座席側面のモケット保護にしか役立っていません。80～90年代に主流であった肘掛けを兼ねた袖仕切りを知ってる身としては、後出しジャンケンではあるもののつくづく残念に思うのです。 車端部の5人掛けです。こちらは優先座席なのですが、黄色一色のモケットとなっています。今や旧型車では背ズリをピクトグラムを散りばめたものとなっているのが主流なだけに、ここだけなぜ一色モケットなのかが不思議です…。 最前面は3人掛けです。座り心地は背ズリがやや薄めで、座面はかなり低く感じると思います。取り立てて悪いわけではないので、京阪らしいと言えばその通り。 で、反対側の優先座席に指定された最前面です。なぜか(どっちが「なぜか」なのか分からなくなってきましたが…)こちらはよく見かける背ズリだけを変更したタイプとなっています。 で、2600系にしばしば見られる乗務員室機能を撤去した車両の様子です。車掌台や一部仕切りはそのまま残されています。 運転台跡もこの通り、基礎を除いてきれいに撤去されています。 さて、2600系には先程紹介した0番台の他に、オール新造車である30番台が存在します。前面形状が異なるので判別は容易ですね。 車内です。基本的な仕様は0番台と変わりませんが、部分的な仕様変更がなされています。 ドアです。0番台からの変更点として、ドアレールを挟まないアッサリしたものになったとこがありますね。引き込まれ防止の観点からは、ドアはなるべくフラットな方が有利なんですよね。 車端部です。こちらはパッと見た感じは0番台と変わりませんね。 優先座席を有する車端部です。まぁ違うなぁ、と思ったところと言えば、仕切り扉の周りの銀枠が天井方向へ伸ばされたことでしょうか。 最前面です。乗務員室との仕切り扉が全面化粧板仕上げとなったことが変更点ですね。ただこちらはまだドアレールが入っています。 天井です。細かすぎる変更点ですが、普通の照明との間に設置された非常照明のカバーが飛び出たタイプからフラットなタイプに進化しています。 窓です。二段窓と緑色のロールカーテン、いかにも一昔の京阪一般車と言った感じです。 座席です。座面と背ズリとの間にヒーターを仕込んだものに変更されています。この形態は、10000系まで長きに渡り受け継がれた仕様となりましたね。 車端部の5人掛けです。このヒーターの吹き出し口が、何気に着席区分的な役割を果たしている…のでしょうか、そうでもないかもしれません(^^;; 最後に優先座席です。座り心地は0番台とそう変わりません。背中を受け止める面積がやや少なくなった程度ですね。   close

京阪2600系