小ネタの部類に属しますが、8月22日の記録です。 かつて目蒲線は目黒－田園調布－蒲田間が通し運転でしたが、東横線輸送力増強・都心乗入ルート形成に伴い、平成12(2000)年8月6日から多摩川で系統を分離、目黒－田園調布－武蔵小杉間を「目黒線」とし（現在は日吉へ延伸）、残…… more された多摩川－蒲田間を「東急多摩川線」としています（『東急多摩川線』と東急がつくのが正式名称）。目黒線はその1ヶ月半後の同年9月26日から営団地下鉄（当時）南北線・都営三田線との相互直通運転を開始しました。そして残った東急多摩川線は、池上線と運用が一体化され、18m級中型車3連のワンマン運転となり、現在に至っています。 多摩川駅では、東急多摩川線の電車は地下の5・6番線から発車します。こちらは、6番線で発車を待つ蒲田行き。 1500番代 この車両は日比谷線直通用の8連を組み直し、内装のリフレッシュとメカニックの換装を行ったものですが、日比谷線直通用から転用されたものの他に、もともと池上線用として投入された1000系を改造したものもあります。1000系も新造から25～30年経過し、初期のGTO-VVVFであることから半導体の劣化なども懸念されますが、更なる1500番代車化（メカニック換装）はあるのでしょうか。 こちらは6番線の反対側、5番線で発車を待つ１017F。あの「木になるリニューアル」の編成です。 地下駅で見ても映える 管理人としては、この編成はどちらかというと池上線の方が馴染むような気がします。東急多摩川線だとアルバイト運用という感じも。 なお、多摩川駅ホームの使用状況ですが、5番線よりも6番線の使用の機会が多いようです。その理由は、多摩川駅を発車すると地上に出るために勾配を上りますが、5番線だと上った先に両渡り線があり、あまりスピードが出せず運転が難しいからだと聞いたことがあります。これに対し、6番線だとそのまま上っていくだけなので、運転が楽なのだとか。 ところで、多摩川駅5・6番線の田園調布寄りは、さらに線路が伸びていて、これが目黒線・東横線とつながっています。勿論この線路は、雪が谷検車区所属の車両が長津田車両工場などへ入場する際に使用するのですが、上記の平成12年8月の運転系統変更までは、目蒲線の電車がここを営業運転で往来していました。現在はこの区間を営業列車が通ることはありません。そこで↓の写真なのですが、道床が変じゃありませんか？ 両渡り線を前提とした道床？ どうも道床が、ここに両渡り線を設置することを前提に作られているようなのです。恐らくですが、5番線は降車専用、そしてこちらに引き上げて折り返し、6番線に据え付けられて乗客を迎え入れて蒲田方面へ発車、という運転形態にしたかったのではなかろうかと。しかし、そうならなかった（設置されなかった）のは、やはり引上線として使うのは煩雑だったということなんでしょうか。こういうのはなかなか当初計画のとおりにはいかないものですが…。 close

4586.分断された「目蒲線」の起点・多摩川駅地下ホーム