旧川原湯温泉駅の真上に架けられた八ッ場大橋。その東側を一通り観察した後、反対の西側（長野原方面）を見下ろした。写真は2018年9月撮影。 やはり、こちらも大きく変貌していた。旧駅の西側にあった鉄橋は残っているが、ここにも大きな配管が通してある。吾妻線と並行していた国…… more 道も跡形もない。 山の斜面もかなり削り取られている。 吾妻線（黄色）と国道（ピンク色）のルートを示す。吾妻線の鉄橋には配管が通され、旧国道の橋は上下線ともダンプカーが行ったり来たりしている。あちこちに土埃が舞い上がり、少々霞んでいるように見える。坂を上るダンプの重々しい音や、重機などが動くたびにピーピーと電子音が谷間をこだまする。 知らなければ水道管のようにも見えるが、確かにこれは吾妻線の鉄橋跡。4年前までは列車が渡っていた。 吾妻線は鉄橋の先で左にカーブしていた。配管はそんなことに関係なく直角でつながっている。 ダンプが通るたびに土埃が舞い上がる。騒然としている。 鉄橋を真横から眺める。 ちょっと過去に戻って、2015年5月の同じ場所の様子。この頃はまだ線路も国道も残っていた。もっとも現地へは工事関係者以外立ち入り禁止で、旧国道も途中で通行止めになっていた。 本格的なダム工事の前に土を掘り返して何か調査をやっていた。 吾妻線の新ルートへの移設は2014年10月から。旧川原湯温泉駅に立ち入り出来るのが残り数日となった同年11月上旬に訪ねた。 鉄橋に周辺には野生のサルの群れが出没していた。列車が運行されていた頃は、サルはあまり見かけなかった。2014年11月上旬。 線路の上を悠々と歩くサル。廃線からわずか1ヶ月で旧駅周辺が野生化していた。その後、工事が本格的に始まり、サルたちものんきに暮らせる環境ではなくなった。どこか近くの山へ引っ越しただろう。2014年11月上旬。 鉄橋を渡る特急「草津」。2006年5月。このように美しい渓谷だった。 橋の上から、長野原方面を望む。 不動大橋が見える。画像の右下に光って見える曲線は吾妻線廃線跡。ここにも配管が通っている。この後、不動大橋へ移動し、そちらも激変していた。 （つづく） close

旧川原湯温泉駅の新旧比較　その2