遠藤周作と阪神間の詳細

遠藤周作と阪神間
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記事タイトル 遠藤周作と阪神間
概要

先々月に作家の遠藤周作氏(1923年~1996年)が留学したフランスのリヨンに行ったことから、その関連で遠藤周作氏が少年時代に住んでいた阪神間を歩きました。遠藤周作氏は戦前の大連(満州)で暮らした後、両親の離婚により、伯母(周作の母の姉でクリスチャン)が住んでいた神戸市灘区に母と…… more 一緒に移住しました。その後は西宮市の夙川で6年間を過ごした後に宝塚市仁川に住んでいました。遠藤周作氏が上京したのは1942年で、1943年4月に慶応義塾大学に進学しています。 今回は、小説「黄色い人」の舞台になっている宝塚市の小林(おばやし)と仁川を歩きました。阪急今津線の小林駅付近です。 遠藤周作氏の母「郁」さんが音楽教師を勤めていた小林聖心女学院に向かいました。 浮世離れした感じの通学路でした。この通学路の坂道は2015年に「みこころ(聖心)坂」と命名されたそうです。 学校の校門前です。学校への接近は、ここまでです。 続いて仁川駅に阪急電車で移動しました。競馬またはハイキングの目的以外で仁川駅を利用するのは初めてのことでした。 地名にもなっている仁川です。仁川といえば阪神競馬場よりも関西(かんせい)学院大学のイメージが強いです。 「黄色い人」に出てくるカトリック仁川教会です。 阪急の甲東園駅まで歩きました。 甲東園駅と阪急電車です。 神戸線に乗り換えて夙川駅で下車しました。 カトリック夙川教会の近くを走る阪急神戸線の電車です。 遠藤周作氏は著書の中では、母に従ってカトリックの洗礼を受けたということを強調しています。遠藤周作氏は旧制・灘中学進学後の12歳(*)のときに、このカトリック夙川教会で洗礼を受けたようです。(*)氏の記憶が混乱していたのか、あるいは意識的に改変したのか、「11歳で洗礼を受けた」と書かれている書籍もあります。 カトリック夙川教会は、1932年(昭和7年)に信者の(ヨゼフ・)梅本省三氏の設計により建てられた阪神間で最初の教会です。阪神淡路大震災で被害を受けましたが建物は修復されています。この震災のときにパイプオルガンが壊れた(修復不能だった)そうです。カトリック夙川教会の内部も見学しました。教会内部は撮影禁止でしたので、撮影をせずに訪問記念スタンプを押しました。 南側から見たカトリック夙川教会です。 裏の西側から見たカトリック夙川教会です。 宝塚市の仁川は、私の前勤務先の知り合いのX氏が結婚するまで住んでいたところでした。そのことを思い出しながら仁川周辺を歩いたのですが、たまたま他の理由で、この取材直後に連絡をいただいたことから、そのX氏が小学生の頃にカトリック夙川教会の近所に住んでいたということを初めて知りました。このカトリック夙川教会の前がX氏の小学校登校時の集合場所だったということでした。そういえばX氏は進学した高校と大学が東京都内でしたから転居歴が遠藤周作氏と似ています。 参考画像:X氏の結婚披露宴会場だった宝塚ホテルその披露宴当時のX氏は一般社員だったはずですが、この投稿時点では私の前勤務先と同じグループの会社の役員(会社法上の役員)です。X氏の披露宴のときに、両隣の出席者から「私の分のエスカルゴを食べてくれないか」と懇願され3人前のエスカルゴを食べた思い出があります。 【夙川】西宮市を流れる夙川の堤です。須田剋太画伯の絵を思い出す風景です。 昔、熱心に読んだ遠藤周作氏の著書に、関東の黒い土(黒ボク)と阪神間の花崗岩の砂地(石英主体)の対比が書かれていました。たしか「阪神間の白砂青松を見ると少年時代を思い出す」という意味だったと思います。 夙川と鯉のぼりです。 夙川とJR西日本です。 さくら夙川駅から住吉駅までJRに乗りました。 【旧制灘中学】JR住吉駅です。 住吉駅にある「灘」のご当地の中学進学塾の広告です。 遠藤周作氏の出身校である旧制灘中学(現在の灘高校など)の前を通りました。わざわざ書くまでもないことですが、私には縁のない学校です。私の小学校時代(新制)でも成績のよい者は灘中学、大阪教育大附属池田中それから入江塾(スパルタ塾と言われていましたが現存しません)などに進学しました。 六甲ライナーを見ながら魚崎駅まで歩きました。 阪神梅田駅まで山陽車の直通特急に乗車しました。 遠藤周作氏の【白い人】の舞台であるフランスのリヨンの画像も入れておきます。リヨンを流れるローヌ川です。 ソーヌ川とユニヴェルシテ橋です。 クロア・ルッスの丘から見たソーヌ川です。遠藤周作氏の『沈黙の声』の「日本と西洋との距離」からの引用です。思い返せば私が留学時代に抱えた問題も「西洋とは何か」であった。外国に暮らした一年目には、その国や人びとについて何か解ったような気になるものである。ところが二年目になるとだんだん解らなくなってくる。ちょっとしたことでも、その背後に文化のとてつもない層の厚さがあることに気づくのである。そして三年目には、もう何もかも解らなくなって、西洋との距離を痛感するわけである。 メトロC線のクロア・パケ駅です。 遠藤周作氏の下宿跡に向かったときの画像です。たまたま歩いたヴィクトル・ユゴー通りです。赤丸のところが、この約1ヵ月後の2019年5月24日に爆破テロ事件が発生した場所でした。リヨンのフランクリン通45です。遠藤周作氏がリヨン留学中に下宿していたアパルトマンです。何度が引っ越したそうですので下宿先の一つです。(おわり) close

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タグ 阪神
投稿日時 2019-06-03 14:19:00

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