昨日に続いて、鮮魚列車の話題を。　東京在住だと、行商人専用列車と聞いて思い出すのが京成電鉄。千葉方面の農家が収穫した野菜を目一杯背負った「担ぎ屋」さんで賑わっていたが、それも過去の話。　現在、定期列車として唯一運転されている行商人専用列車が、近鉄の鮮魚列車。伊勢志摩で獲れた海産…… more 物を大阪へ運ぶために運転されている。ダイヤを見ると、朝方の宇治山田駅発が６時９分で、上本町駅着が８時５７分だから、結構時間がかかっている。特急列車等を待避しながらの運転なのだろうが、この所要時分だと新幹線なら東京から青森まで楽勝で、新幹線の速達性を痛感。なお、夕方は、上本町駅から松阪駅までの運転になっている。　この列車は、海産物や海水が持ち込まれることから専用車輌が任に着いており、現在は２６８０系が使用されている。　今年の３月、何とこの鮮魚列車用の２６８０系を使った、団体ツアーが実施された。ただし、行程はいつもの大阪線ではなく、名古屋線での運転だった。　当然、貸切列車としての運転だが、普通は乗れない車輌に乗れるためか、発売即完売になったとかで、６月にも第２回が実施されている。世の中、変わり者が多いと感心。わざわざ車内で、海産物の弁当まで用意されていたらしいが、魚が苦手な人は卒倒しそうなツアーだ。　そう言えば、現行の鮮魚列車に使用されている２６８０系は、一度も撮ったことがない。個人的にはあまり興味がないのだが、車齢もかなりのものなので、一度は撮っておくべきか。　過去のネガを整理していたら、先代の鮮魚列車に使われていた１４８１系が写り込んでいた。２００００系「楽」の登場時の撮影会で撮ったものだ。例によってお見苦しい写真だがご勘弁を。 close

近鉄の鮮魚列車