【磐越西線 乗車記】 新潟・福島の田園風景と阿賀野川の眺めが美しいローカル線! 国鉄型気動車「キハ40系」の乗り納めも!の詳細

【磐越西線 乗車記】 新潟・福島の田園風景と阿賀野川の眺めが美しいローカル線! 国鉄型気動車「キハ40系」の乗り納めも!
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記事タイトル 【磐越西線 乗車記】 新潟・福島の田園風景と阿賀野川の眺めが美しいローカル線! 国鉄型気動車「キハ40系」の乗り納めも!
概要

磐越西線は、福島県の郡山駅と新潟県の新津駅を結ぶ路線ですが、西側の新津~喜多方間は非電化のローカル線です。阿賀野川(阿賀川)沿いに走る磐越西線は、川の流れと田園風景に心癒される車窓が特徴の路線です。2019年度中の引退が発表された国鉄型の気動車「キハ40系」に乗って、磐越西線を旅…… more してみました。 磐越西線とは? 磐越西線 新津~喜多方 乗車記 鉄道の要衝、新津駅 引退が決まった国鉄型の気動車「キハ40系」に乗車! ガラガラのまま新津駅を発車 田園風景の中を東へ 阿賀野川沿いの「川の路線」へ 県境を超えて会津へ 会津盆地に入り喜多方へ 国鉄型気動車「キハ40系」が似合う磐越西線、乗り納めはお早めに! 関連記事 磐越西線とは? 磐越西線は、福島県の郡山駅と新潟県の新津駅を結ぶ、全長175.6kmのJR東日本の路線です。 東側の郡山~喜多方間は電化されていて、快速列車が1時間に1本運転されるなど、東北新幹線沿線から、猪苗代や会津若松・喜多方への観光輸送を担っています。 西側の喜多方~新津間は非電化でローカル線の様相を呈しています。新津~会津若松を直通する列車は2~3時間に1本ほど。特に、新潟・福島の県境付近は乗客が少なく、空いていることが多いです。 磐越西線には観光列車も運転されています。 東側の郡山~喜多方間には、車内でスイーツがいただける「フルーティアふくしま」が運転されています。「走るカフェ」とアピールされていますが、まさにその通りの列車です。 「フルーティアふくしま」の乗車記については、以下の記事をご覧ください。 www.kzlifelog.com 西側の会津若松~新津間には、SL列車「SLばんえつ物語」が運転されています。もはや定番となったSL列車ですが、相変わらずの人気を誇っています。 「SL」の故障期間中に運転された「DLばんえつ物語」の乗車記を公開しています。SLとDLの違いはありますが、客車は同じですので、ぜひご覧ください。 www.kzlifelog.com 磐越西線 新津~喜多方 乗車記 磐越西線西側の非電化区間、新津~喜多方間を普通列車で旅してきましたので、乗車記をお届けします。2019年度内に磐越西線から引退することが発表された国鉄型の気動車「キハ40系」に乗車してきました。 鉄道の要衝、新津駅 磐越西線の新潟側の起点駅は、新潟県新潟市の新津駅です。 新津駅は、信越本線、羽越本線、磐越西線と、JRの3路線が乗り入れる交通の要衝です。このうち、羽越本線と磐越西線は、新津駅が起点となっています。 とても構内が広い新津駅 鉄道の要衝らしく、駅構内はとても広々としています。新潟からやってくる信越本線の普通列車をはじめ、特急「しらゆき」や、羽越本線、磐越西線の始発列車など、多くの列車が発着していきます。 新津駅の横には気動車の車両基地、新津運輸区があります 新津駅の横には、新津運輸区があります。いわゆる車両基地で、新潟地区、主に、磐越西線、羽越本線、米坂線などを走る気動車がすべて集まっています。新津運輸区に所属する車両は、「SLばんえつ物語」の蒸気機関車「C57-180」を除けば、すべてが気動車という、まさに気動車王国なのです。 主に米坂線で運用されている「キハE120系」 磐越西線の列車を待っている間にも、車両基地からはさまざまな気動車が出入りしています。これは、主に米坂線で利用されているキハE120系ですね。 新津駅のホームに停車していた羽越本線 新発田行きの普通列車 こちらは、新発田行きの羽越本線の列車。羽越本線は全線電化されていますが、交流と直流のデッドセクション(切り替え区間)があるため、気動車で運転される普通列車が多いのですね。 引退が決まった国鉄型の気動車「キハ40系」に乗車! これから乗車する キハ48形+キハ47形 そうこうしているうちに、これから乗車する列車が、車両基地から出てきました。いったん、新津駅の横を通過して南側へ。その後、ポイントを通過して、ホームに入ってきます。 国鉄時代から非電化ローカル線で活躍している「キハ40系」です。新潟地区では、2019年夏から新型の電気式気動車「GV-E400系」の投入が始まり、キハ40系は2019年度内に引退することが発表されています。 www.kzlifelog.com キハ40系には、キハ40形、キハ47形、キハ48形の3種類があります。 上の写真の左側の車両がキハ48形。片運転台(運転台が片方にしかなく1両では運転できない車両)で、乗降扉が片開きなのが特徴です。 右側がキハ47形。片運転台なのはキハ48形と同じですが、乗降扉が両開きで、扉の位置もやや車両の中央に寄っています。 キハ47形気動車、新潟エリアではよく見られる塗装です 後ろ側の車両がキハ47形。新潟地区で見られる塗装ですね。 キハ48形は国鉄急行色! ツートンカラーが懐かしい! 前側の車両がキハ48形。国鉄時代の急行列車に利用されていた塗装で、急行色とも呼ばれています。この塗装に懐かしさを感じる方も多いのでは。 キハ48形のサボ 国鉄時代の気動車は、列車の行先を示す板を車両の中央付近に掲げていました。「サボ」といいますが、「サイド・ボード」の略です。 ちなみに、この列車がホームに入線してきたあと、サボを持ってきた作業服姿の方が車内に入ってきて、窓を開けてホームとは反対側のサボを交換していました。 方向幕といえばフルカラーLEDが当たり前の時代に、なんともアナログなこの作業。こんな風景も、間もなく過去のものとなってしまいます。 ガラガラのまま新津駅を発車 キハ48形の車内 青いボックスシートが並ぶも乗客はまばら 2両編成ですが、乗客は少なく、誰も座っていないボックスも目立ちます。乗客としては空いているのはありがたいですが、先行きが不安になるほどガラガラです。 キハ48形のほうの車内ですが、この車両、乗降扉と客室の間に扉があります。つまり、デッキがあるのです。乗務員室は扉で区切られています。そんな構造ですから、ワンマン運転には対応できず、車掌が乗っていました。 キハ47形の車内 こちらは、キハ47形の車内。キハ48形と同じく、青色のボックスシートがずらっと並びます。 JR東日本の新しい気動車は、2人掛け+4人掛けのボックスになっているものが多かったり、車端部にはロングシートがあったりしますので、扉の間にずらっとボックスシートが並ぶ車両も、今後はあまり見られなくなるのかもしれません。 信越本線と分かれて東へ 11時34分、ガラガラのまま新津を発車。新津駅から南側へ発車し、すぐに信越本線と分かれて進路を東へ取ります。 田園風景の中を東へ 車窓はすぐに一面の田園風景に! あっという間に市街地を過ぎると、車窓には一面の田園風景が広がります。このあたりは、新潟平野の南東部分にあたります。さすがに米どころ新潟!という感じで、見渡す限り水田が広がっています。 阿賀野川の支流、早出川を渡ります 途中、早出川(はいでがわ)を渡ります。早出川は阿賀野川の支流で、新津の市街地の東側で阿賀野川に合流しています。雨が多い時期でしたが、よく見ると川底が見えるくらいに水が透き通っていました。 阿賀野川沿いの「川の路線」へ 馬下を過ぎると阿賀野川が車窓から見えるようになります 五泉(ごせん)、馬下(まおろし)と、小さな町に停車しながら進んでいくと、車窓の左側に大きな川が見えてきました。 このあと、喜多方の近くまで、1時間半ほど、この阿賀野川に沿って進んでいきます。磐越西線の西側は「森と緑とロマンの鉄道」という愛称がつけられていますが、「水」は、この阿賀野川のことですね。 阿賀野川に沿って進む磐越西線、車窓にはずっと阿賀野川が見えます 何度か阿賀野川を渡りますが、最終的には進行方向右側の車窓に見えるようになります。 阿賀野川の川幅は狭くなったり広くなったり ダムや堰があるのか、川幅がかなり広くなっているところもあります。まるで小さな湖のようなところも。 この赤い鉄橋が見えてくると、12時32分、津川駅に到着します。「狐の嫁入り行列」で有名な町ですね。磐越西線の非電化区間では比較的大きな駅で、駅員が配置されている有人駅です。 津川駅で新潟行き「快速あがの」と行き違い 反対側のホームの列車は、1日1本だけ運転されている快速「あがの」です。会津若松~新潟を直通する貴重な列車です。キハ110系3両編成でしたが、乗客はそれほど多くなかったようです。 この津川駅、「SLばんえつ物語」の停車駅で、給水作業を実施するために15分ほどの停車時間があります。 県境を超えて会津へ 阿賀野川の流れが渓谷のように狭まるところも 先ほどは湖のように川幅が広かった阿賀野川ですが、場所によっては、渓谷ような流れになっているところもあり、景色を眺めていても飽きません。 新潟・福島県境付近は蛇行する阿賀野川沿いに小さな集落が点在します 12時56分に豊実(とよみ)駅を発車。次の徳沢(とくさわ)駅との間に、新潟県と福島県の県境があります。このあたりは、駅周辺に小さな集落があるものの、静かな山間の小駅といった趣です。 阿賀野川の向こう、山地の川の間のわずかな土地に、数軒の家が静かにたたずんでいる様子に癒されます。 視界が開けてくると野沢駅に到着します 久々に少し開けたところに入ってきました。田んぼの向こうに集落が広がります。 ローカル線では、県境付近がもっとも乗客が少ないのですが、今回乗車した磐越西線でもそうでした。旅行者以外の沿線の方の利用はほとんどなかったようです。 そんなガラガラの普通列車の中で、ボックスを独占して川の風景を眺めるなんて、これ以上贅沢なことはないでしょう。 13時15分、野沢駅に到着。西会津町の中心駅です。 西会津町の中心駅、野沢駅(2017年8月訪問) 2017年8月に野沢駅を訪問したときの写真です。昔の国鉄駅のような駅舎がなかなか印象深い駅でした。ちょうど夏の夕暮れ時で、夕陽を浴びながら列車が入ってきたのを覚えています。 会津盆地に入り喜多方へ 野沢駅を出ると、再び阿賀川に沿って進んでいきます。新潟県では「阿賀野川」ですが、福島県では「阿賀川」と名前が変わるのですね。 13時35分、山都(やまと)駅に到着。山都は「いいでとそばの里」と言われ、山都そばが名物です。 2017年8月に山都駅を訪問し、山都そばを食べてきました。このときは時間が遅かったため、個人経営の蕎麦屋は営業を終了していましたので、駅から徒歩10分ほどのところにある「そば伝承館」を訪ねたのでした。 詳しくは、以下の旅行記をご覧ください。そば好きの方は、途中下車して山都そばを食べるとよいと思います。 www.kzlifelog.com 山都駅を出ると、次は喜多方です。1駅で12分ほどかかりますが、この間の景色の変化は劇的です。 会津盆地に入ると視界が開けますが、磐梯山は雲の中 阿賀川の流れから少し離れ、視界の利かない森の中を走っていきますが、突然、視界が開けて、目の前に広々とした盆地と磐梯山が現れます。残念ながら、磐梯山は雲の中ですが、広いすそ野を見渡すことができました。 喜多方駅に到着 13時48分、新津から2時間ちょっとの普通列車の旅を終えて、喜多方に到着しました。列車自体は会津若松まで行きますが、このあとの乗り継ぎの都合で、喜多方駅で下車したのでした。 このあとは「フルーティアふくしま」に乗車しました ちなみに、このあと乗車したのは、隣のホームに停車していた「フルーティアふくしま」でした。 国鉄型気動車「キハ40系」が似合う磐越西線、乗り納めはお早めに! ということで、磐越西線の西側、非電化区間(新津~喜多方)の乗車記をお届けしました。 阿賀野川(阿賀川)の流れに沿って、ところどころに広がる小さな集落を結んで走る気動車。日本の典型的な田舎の風景には、エンジン音を唸らせて走る国鉄型の気動車が似合います。 最近の新しい気動車に比べると、加速性能も良くないですし、乗り心地や車内の快適度の点では劣ります。それでも、のんびりと旅をするのにはぴったりの列車なのです。 そんな国鉄型気動車「キハ40系」も、前述のとおり、新潟地区からは2019年度中に引退してしまいます。徐々に新型車両に置き換わっていくでしょうから、乗車するなら、早めに訪問するのがおすすめです。 以上、『【磐越西線 乗車記】 新潟・福島の田園風景と阿賀野川の眺めが美しいローカル線! 国鉄型気動車「キハ40系」の乗り納めも!』でした。「SLばんえつ物語」も良いですが、空いている普通列車でのんびりと旅をするのにもピッタリの路線です。郡山から会津若松・喜多方までしか乗車したことがない方も多いのではないかと思いますが、ぜひ西半分の非電化区間にも乗車してみてください。 関連記事 観光列車やSL列車、風光明媚な路線の乗車記の目次ページです。 www.kzlifelog.com close

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タグ 乗車レポート 汽車旅 汽車旅-JR東日本 鉄道
投稿日時 2019-07-25 02:00:12

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