京阪京津線の旧線跡を歩く(後編1)蹴上~東山三条の詳細

京阪京津線の旧線跡を歩く(後編1)蹴上~東山三条
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記事タイトル 京阪京津線の旧線跡を歩く(後編1)蹴上~東山三条
概要

今回は、京津線の旧線(京都市営地下鉄東西線転換)の蹴上から東山までです。蹴上駅の西側の都ホテル(現在のウェスティン都ホテル)前を行く京津線の700形です。(1997年10月) 京津線の撮影当時、ここにあったロイヤルコペンハーゲンのティールームでティータイム休憩をした思い…… more 出があります。(2019年) 都ホテルのレストランは何度か利用していますが、私は京都ホテル派(現在の京都ホテルオークラ)であることと、京都は居住地に近すぎることもあって、蹴上の都ホテルに泊まったことがありません。 仏光寺本廟の少し東山駅側を走る京阪京津線80形です。右上が当時の都ホテルです。(1997年10月) これも都ホテルの近くでの撮影です。(1997年10月) ここで、9年ぶりに粟田神社に立ち寄りました。ちょうど秋祭りの期間中でした。(2019年)この鳥居の場所は三条通よりも一本だけ南側にある道の前です。その道が旧東海道(古道)だったところです。粟田神社は明治以降の神社名であり、鳥居の扁額に書かれている『感神院新宮(カンジンインシングウ)・・・または粟田天王宮』から粟田神社に改称したものです。元々は粟田天王宮と同じ「牛頭天王」が祭神だった祇園社(祇園さん)が神仏分離により八坂神社(地元では「祇園さん」)に変わったことと同じです。 丘の上にある粟田神社に向かう参道です。江戸時代は地元の産土神であったと同時に、旧東海道の東下りの起点である三条大橋に近かったことから道中の安全祈願のために参拝する旅人が多かったそうです。文久元年(1861年)10月20日に公武合体のために京の都を後にした「和宮親子(ちかこ)内親王」の一行も、その出立の当日に、この粟田神社に参拝しています。和宮様一行の1泊目は大津宿で2泊目が草津宿であったようです。【追記】『あいさん』様のコメントのとおり、和宮様御一行は草津宿から中山道を辿られています。中山道では宿泊場所を急造したところもあるなど街道の随所で大騒ぎになったということです。その和宮様ゆかりの地の一つである赤坂宿(岐阜県大垣市の美濃赤坂であり愛知県豊川市の東海道赤坂宿ではありません)の本陣付近では毎年11月初旬に本陣公園を中心に「中山道赤坂宿まつり」が開催され、「皇女和宮と姫行列」という行事も行なわています。 粟田神社の拝殿です。献灯提灯に書かれていた法人名は京料理の美濃吉、粟田山荘(京都オークラ別邸)、平安殿、大丸京都店、ウェスティン都ホテル、祇園饅頭、一澤信三郎帆布などでした。私が意外に思ったのは日蓮系・法華系の宗教団体である立正佼成会京都教会(粟田神社の近所にあります)が粟田神社に献灯をしていることでした。この他に『青蓮院門跡』の献灯もありますので、ご近所付き合いなのかもしれません。 拝殿の中に祭りの神輿が鎮座していました。 粟田神社の本殿です。 粟田神社の境内から見た平安神宮の大鳥居です。平安神宮は粟田神社のすぐ近くにあります。 粟田神社を参道を降りてきたところです。この敷石は、おそらく京都市電四条線の廃止のときに撤去された敷石だと思います。 粟田神社の参道の東海道(古道)側から見た三条通(京阪京津線の旧線跡)です。 粟田神社の祭りに合わせて祭りの門幕が出ている商家や祭りの飾りを出している商家がありました。ミニ祇園祭という感じです。実際に、室町時代に祇園祭が斎行できなかったときには「粟田祭」が祇園祭の代わりになっていました。 三条神宮道です。 三条神宮道を行く在りし日の京阪京津線80形です。(1997年10月) 東山三条駅(地下鉄転換後は東山駅)の東寄りを流れる白川(しらかわ)の白川橋です。ここも京阪京津線が併用軌道で渡っていたところです。(2019年) 白川橋の北側です。大昔(1931年まで)の京阪京津線の、東山三条~蹴上の区間は、元々は三条通ではなく、この北側の現在は住宅地になっている中を走っていたそうです。その頃を知っている人は今では数少ないと思います。A図:京津線が三条通の北側に迂回していた1931年までの地図これを見ると、三条通の道幅の広い部分は蹴上の手前までで、そこから先は直角に北側に曲がって他の道に迂回するルートになっています。江戸時代の東海道(古道)と現在の三条通は同じものではなく、現在の三条通の南側の小径でした。蹴上付近では東海道(古道)はアップダウンしながら東西方向を結ぶ小径だったのです。つまり、旧街道のままの状態だった三条通の蹴上付近の道幅が狭かったために京津線の軌道(赤色が迂回路)を三条通に敷設することができなかったようです。 B図:三条通の拡張後に移設された1931年以降の京津線蹴上~東山三条の地図です。1931年以降は現在の三条通の隘路だった場所が拡幅され、京津線が三条通に移っています。 白川橋の下流の白川です。祇園の巽橋の方向に流れています。 「光秀饅頭」の「餅寅」さんです。光秀公の首塚もこの近くにあります。 以前に食べた桔梗紋が入った「光秀饅頭」です。 現在の京都市営地下鉄東西線東山駅の出入口を通過しました。 京都市電東山線と京阪京津線が平面交差していた東山三条交差点です。昔からある滋賀銀行東山支店の前を通過する京阪バスです。 京津線東山三条駅の上りホームから見た蹴上駅方と京津線80形です。(1997年10月) 京津線東山三条駅の跡地です。(2019年)(つづく) close

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タグ 京阪
投稿日時 2019-10-15 14:17:03

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