１９９５年１月１７日の早朝に発生した「阪神淡路大震災」から、今日で２５年になる。本当に歳月の経過は速いものだ。　久しぶりに取り出して視聴したＤＶＤがある。阪神淡路大震災は、鉄道各線に甚大な被害をもたらしたが、そのなかの一つである阪急電鉄の復旧過程１４０５日を記録したドキュメント…… more ・フィルムだ。　早朝の時間帯で走行中の列車は少なかったものの、駅で待機していた列車も含めて、多数の列車が被災している。脱線した車輌を線路上に戻し、それが出来ないものはクレーンで撤去。崩壊した路盤やレールを再生し、少しずつ復旧していく様子が記録されている。あの凄まじい状況のなかで、よくぞこれだけの記録映像を残せたものだと感心させられる内容だ。時間の経過とともに、どうしても人間の記憶は薄れてしまうものだが、あの大震災を後世に伝える貴重な資料となっている。　関係者の皆さんの英知と努力を結集した復旧作業も圧巻で、本当に人間は凄い仕事をすると思う。　高架駅が全壊した伊丹駅の復旧が完了したのが、大震災発生から１４０５日目で、この日をもって復旧作業終了となった。　全線が復旧したとは言え、失われたものを多い。なかでも三宮のランドマークだった阪急三宮駅の優美な姿がなくなってしまったのが残念だが、これも地震大国の宿命か。　今、阪急電車に乗ると、何事もなかったかのような光景が広がる。しかし、天災はいつまた襲ってくるか分からないので、こういう節目の機会に自分自身の防災意識を再点検しようと思う。 close

ＤＶＤ「阪神淡路大震災　阪急電車の全記録（ドキュメント１４０５日）」