京阪大和田駅から古川橋駅までを歩く(前編)の詳細

京阪大和田駅から古川橋駅までを歩く(前編)
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記事タイトル 京阪大和田駅から古川橋駅までを歩く(前編)
概要

京阪電車の大和田駅から古川橋駅まで歩くために京阪の大和田駅に向かいました。土休日ダイヤのため淀行の急行を見ることができました。しかも古豪である2600系でした。これはノンストップ快速特急「洛楽」とセットになっている定期運行の補完列車のようなものですので京都競馬の開催とは無関係では…… more ないものの、直接の関連性はやや薄いです。昔の京都(淀)競馬開催時の淀行臨時急行の『ウマ急』が懐かしいです。 大和田駅ホームで普通電車を降りた直後に通過していったLED幕化されている8000系のノンストップ快速特急「洛楽」です。 目的地の説明のための画像です。決して京阪電車の撮影が目的ではありません。この電車の背景に写っているクスノキが生えているところまで行ってみたいと思っています。 常識では鎮守の森なのか、それとも寺院の境内ですが、事前に調べたところ真宗大谷派(東本願寺)の願得寺でした。 大和田駅です。鉄道撮影のために改札を出たことがあるものの、駅舎から出たのは前職の新入社員時代の各地営業所での研修のとき以来でした。現在は門真市ですが京阪の開業時は門真村でした。 新人研修時代というのは、京阪電車の土居~寝屋川信号所間の高架複々線化工事が完成した頃のことでした。高架になる前は、このあたりの地平を複線の京阪電車が走っていたのです。そして、この関西スーパーやマンションのところに「日の本号トラクター(*)」の工場がありました。(*)1997年に「日立建機ティエラ」に社名を変更。2013年に大阪生産センタを大阪府門真市から大阪府大東市へ移転。大阪生産センタの移転に伴い、本店を大阪府門真市から滋賀県甲賀市へ変更。 京阪8000系と「日の本号トラクター(後の日立建機ティエラ)」の工場跡地です。 願得寺に向かう道です。京阪電車の南側を歩いたのは、古川という名の川があり、橋が架かっている場所が限られているからです。 コンクリート3面貼りの都会(ここでは都市部という意味)の古川を渡ります。♪水の流れを 忘れた川に~ (石原裕次郎さんの「夜明けの街」からの引用です) その橋の親柱です。ん、変体仮名なので読みづらいのですけれども「ふるかわばし」と書いてあります。ここにある橋が京阪電車の駅名にもなった橋の名前だったのですね。私は、この橋が古川橋であることを初めて知りました。 最初から、こちらを読めばよかった反対側の親柱です。漢字で「古川橋」と書いてありました。この橋については、全く事前調査をしていなかったので不思議な出合いだったと言えます。この、現在の古川橋は1932年(昭和7年)に作られたものでした。 その古川橋を観察しました。明治時代のものと思われるレンガ積みの橋台が残っていました。凹んでいるところに昔の橋梁が設置されていたのであろうと思います。これは、もしかすると先代の古川橋の橋台がそのまま残っているのではないでしょうか?このレンガを見て思い出したことが、1910年(明治43年)の京阪本線開業時は、この付近は併用軌道であり、この古川橋の道路上に敷かれた併用軌道を京阪電車が走っていたということでした。戦前の蒲生信号場~守口(現在の守口市)の、曲がりくねった併用軌道から高架複々線への切り替えが、あまりにも華々しいために、つい忘れがちですが、京阪本線の、その他の併用軌道区間でも昭和時代初期に専用軌道への改修が行われたのです。 右側(南側)が道路橋の古川橋です。その左が古川橋に隣接する歩道橋です。左上の高架線が現在の京阪本線です。以下は、帰宅後に【京阪100年のあゆみ】で確認した結果です。京阪本線の併用軌道から専用軌道への転換時期については下記のとおりです。京阪電車の開業時は軌道条例によって特許を得たために併用軌道区間が多かった。(←ここは要約しています)蒲生-守口(現在の守口市)間の複々線化工事は1933年11月15日に監督当局の認可が下り、同年12月29日に竣工、始発電車から営業を開始した。延長4,220mに達する複々線区間では、新設した内側の2線をA線、さきに開通していた外側の2線をB線と称することとなった。この間、1931年7月21日には門真(現在の西三荘付近)-萱島間、香里(現在の香里園)-枚方東口(現在の枚方市)間、御殿山-樟葉間の7個所で合計5km以上にわたる併用軌道から専用軌道への移設工事も行われ、天満橋-三条間における急行所要時間はもくろみどおり55分となって、一挙に8分短縮された。この記述からみると、今ある道路橋の古川橋は1931年(昭和6年)の京阪電車併用軌道撤去後の翌年の1932年に現在の姿になったようです。土居~寝屋川信号所間が高架複々線になる前の地平複線時代(専用軌道化後)の京阪電車は、現在の高架線の下り線の真下あたりから歩道橋のところを走っていました。右上が、その当時の京阪電車の軌道と道路橋の古川橋です。歩道橋はありませんでした。その京阪電車の画像の軌道が右に向かう曲線になっています。曲線の奥にある建物が『日の本号トラクター』の工場のはずです。(つづく) close

京阪大和田駅から古川橋駅までを歩く(前編)
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タグ 京阪 鉄道
投稿日時 2020-02-03 14:17:02

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