今回は広島電鉄の大型移籍車を取り上げます。広島電鉄は1990年代末期と2013年前後の2回に分けて移籍車を導入しており、現在は2013年前後に移籍した車両のみ残っています。広島200か601車番:56664KL-LV280L1改2003年式元:サンプルカー広電では珍しいL尺のいす…… more ゞエルガ。登録時期だけ考えれば生え抜きのようですが、L尺、ベンチレーターがない、中扉脇に行先表示機が設置されていてもおかしくなさそうな側面の窓割りなど、広電生え抜きの車とは異なる点がちらほらあることから、もとはサンプルカーだったものと思われます。ドア窓の入口・出口ステッカーも特徴的ですが、こちらはサンプルカーだからというより、HD西広島の影響を受けているように思えますが、どうなんでしょう…。広島200か1511車番:74779KC-HU2MLCA改1999年式元:横浜市交通局20台近くが移籍した、横浜市営の日野ブルーリボン。一部を固定窓にして側面の行先表示機を中扉前に移設し、緑色のフィルムを窓に貼り付け、座席を交換するなど、移籍時に結構改造を受けています。横浜市営のKC-HUワンステは各地に移籍しましたが、クーラー形状により2種類に分けられます。広電に移籍したタイプは北海道中央バス、道南バス、長電バス、九州産交バス、熊本電気鉄道にも移籍しました。広島200か1623車番:64816KC-HU2MLCA改2000年式元:川崎市交通局川崎市営から移籍したブルーリボン。川崎市営のKC-のブルーリボンは全車ワンステで、リーフサスの前中引戸、エアサスの前中引戸、エアサスの前中4枚折戸の3種類ありました。画像の車はエアサスの前中4枚折戸で、広電に3台移籍したほかは、JR東日本のBRT用に2台移籍しました。広島200か1637車番:14821KC-HU2MLCA改1999年式元:川崎市交通局川崎市営のKC-のブルーリボンは、多数派のエアサス前中引戸車も広電に移籍しています。このタイプは北海道中央バス、JR北海道バス、長電バスにも移籍しました。また、広交観光にも1台移籍し、のちに士別軌道に再移籍しました。広島200か1655車番:24825KC-HU2MMCA1999年式元:京急バス京急から移籍したブルーリボン。エアサスの前中引戸ワンステで、このタイプは宮城交通、九州産交、熊本電鉄、那覇バスに移籍しました。KC-大型車の京急中古は広島バスにエアロスターが、広島交通に日デKC-UA+富士重工7Eが移籍しており、広島3社に異なる車種が移籍していることになります。広島200か1665車番:54829KC-HU2MLCA改2000年式元:横浜市交通局横浜市営のブルーリボンは2回に分けて移籍しており、2回目に移籍した車は窓のフィルムが濃い黒色になり、側面の行先表示機の移設方法も窓サッシごと入れ替える形に変更されました。なお、横浜市営からはエアロスターも移籍しました。広島200か1671車番:79066KC-MP317K改2000年式元:川崎市交通局川崎市営からはエアロスターワンステも移籍しました。リーフサスかつ前中4枚折戸という仕様で、このタイプは少数派ということもあり、長電バスと広電にしか移籍していません。広島200か1723車番:59067KL-MP33JM2000年式元:京急バス京急で1台のみ導入されたKL-MPワンステ。KL-でリーフサスというのは珍しいですね。広電の京急中古は、ブルーリボンを除いて各車種1台ずつ移籍しているので、すべて捕まえるのは結構大変です。広島200か1819車番:24859KL-HU2PREA2000年式元:横浜市交通局→横浜交通開発横浜市営から横浜交通開発を経由して移籍したブルーリボンシティ。前中4枚折戸はともかく、長尺は広電が好みそうな仕様ですが、1台のみの移籍にとどまりました。よりによって広島北営業課の吉田出張所に配置されており、広島バスセンターまで1時間半かけて出てきます。横浜市営のブルーリボンシティワンステは、宮城交通、那須交通、越後交通、広島市のフォーブルにも移籍しました。 close

広島電鉄 大型移籍車③