今回は、呉市交通局が導入した移籍車を取り上げます。呉市交通局は2010年前後に移籍車を導入しており、ここで取り上げる以外には、東武バスのU-LV+7Eワンステや京急のキュービック、高槻市営のKC-LV+西工96MCなども移籍しています。広島200か1270車番:99683KC-M…… more P717M1999年式元:ナゴヤシップサービス→呉市交通局名古屋市に本社を置くナゴヤシップサービスから移籍したふそうエアロスター。ナゴヤシップサービス時代は、飛島村から受託運行していた「飛島バス」で使われていましたが、受託の終了に伴い除籍され、呉市交通局に3台移籍しました。前中引戸ツーステでメトロ窓という仕様は、呉市交通局生え抜きのエアロスターと仕様が似通っていて、ぴったりな出物だったのではないかと思います。現在は広島-熊野線で使われており、呉駅前には来ないようです。なお、ナゴヤシップサービスのKC-MPは西肥自動車にも1台移籍したほか、貸切事業者にも移籍例があるようです。広島200か1277車番:99667KC-MP717K1996年式元:川崎市交通局→呉市交通局川崎市営から移籍したエアロスター。広電に直接移籍した川崎市営のKC-MPも多数ありますが、そちらは前中4枚折戸のリーフサスなのに対し、呉市交通局を経由して移籍した車両は前中引戸のエアサスで、仕様が異なります。広島200か1357車番:99678KC-MP717K改1998年式元:横浜市交通局→呉市交通局横浜市営から移籍したエアロスター。やはり広電にも横浜市営から移籍したエアロスターが在籍していますが、そちらはM尺で、呉市交通局を経由して移籍した車両はK尺を採用しています。広島200か1390車番:99680KC-MP717K改1998年式元:横浜市交通局→呉市交通局こちらも横浜市営のエアロスターですが、よく見ると上記の車とは塗り分けが異なります。2012年4月の路線移管時は呉市交通局カラーだった車両も、わずか4か月ほどで全車塗り替えが完了したそうです。塗り替えのペースを考えると、複数の整備工場で一気に行ったでしょうから、塗り分けパターンの違いは工場による差異でしょうか。 close

広島電鉄 大型移籍車④