鉄道会社の乗務員さんが持っているお時計さん。いわゆる鉄道時計です。何と言っても有名なのは、やや大ぶりな懐中時計の「19セイコー」です。以前にも鉄道時計はご紹介したことがありますので、説明は簡略にしていきますね。ご存じのとおり、鉄道時計は裏蓋に刻印が施してあり、何年に貸与された何番…… more 目の時計かや、貸与した鉄道管理局（現在はJRの支社ですね）が分かるようになっています。あまりに古いものですと、「国鉄/○○年/○○」という刻印ですが。さて写真の時計を裏っ返してみると、昭和48年、「6XX」番目に貸与された時計です。「新幹」というのは新幹線の乗務員に貸与されたものというコトを表していまして、納入された時計のうち特に精度が高い個体を新幹線向けに割り当てたという都市伝説（？）があります。※　昭和47年貸与分からは「中三針」という秒針が真ん中についている　タイプの時計になったはずですが、なぜ二針・スモールセコンドの　時計が昭和48年に貸与されたかは不明ですのにゃ･･･その後、中三針と呼ばれるタイプに変更されます。セイコーの「スカイライナー」という腕時計のムーブメントを採用した時計です。新幹線なのに京成?19セイコー以来の懐中時計は乗務員に現在も貸与されていますが、車掌は業務上両手を空けていたいものですから、腕時計が貸与されるようになっていきます。昭和54年あたりからはシチズンの腕時計、いわゆる「国鉄ホーマー」という時計が貸与されていきます。手巻き、5振動のCal.220を内蔵した、非常に精度の高い時計です。新幹線乗務員用なので、「新幹」刻印です。昭和54年、腕5XX、新幹、ですね。その後手巻き機械式からクオーツ式に変更され、刻印は「新幹Q」と区別されます。（QはQUARTZの頭文字ですね）シチズンクオーツは、国鉄から民営化されたのちに仕様変更がされました。JR東日本とJR東海、JR西日本では同じムーブメントでもベゼルの形状が異なっていて、シチズンも大変ですね。Cal.4766というクオーツムーブメント搭載です。ただし、このお時計が実際に新幹線の車掌が使用していたかはわかりません。在来線の車掌さんが着けていたかも、です。現在手に入る新幹線の車掌さん時計で最新のものは、JR東海のHPにある「いいもの探訪」でもおなじみ、新幹線イラストの入った文字盤のこちら、セイコー鉄道時計風腕時計かな。実際に車掌が使用していた時計を、JR東海HPで抽選のうえ鉄道ファンのために払い下げてくれている時計です。文字盤は蓄光使用で、光を当てて暗いところに入ると、タイメックスの時計のようにポヤァと発光し、時計が読み取れます。が、ムーブメントはCal.7N35という、市販品と同じクオーツムーブメントを使用しています。在来線の車掌の時計も同じムーブメントを使っていますが、文字盤の文字が細く、ねじ込み竜頭ではない、700系の刻印がない、などの違いがあるようです。以上、遺漏抜け漏れがありながらもご紹介してまいりました。誤りがありましたら、ぜひぜひご指摘・情報お待ちしています！正確な記事を作りたい！　ですから！  close

鉄道時計の時間です！　新幹線の車掌さんの時計をまとめてみた（仮）！