JR東日本719系700番台「フルーティア」仕様車の詳細

JR東日本719系700番台「フルーティア」仕様車
車内観察日記
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記事タイトル JR東日本719系700番台「フルーティア」仕様車
概要

JR東日本でも有数の観光列車として取り上げられるようになった「フルーティアふくしま」、磐越西線をメイン路線にして走行しています。 充当される車両はかつて磐越西線や東北本線で主力として走った719系で、引退していく普通列車用編成を尻目に継続して運行されています。そう言えば…… more 、JR東日本で系列名が書かれたデザインは珍しいですね。直近では「はつかり」→「白鳥」で使用された485系3000番台が思い浮かびます。 ジョイフルトレインに付与されることが多い700番台に改番されていますが、番号の書体自体は国鉄標準の隅丸ゴシックを継続して使用していますね。 また700番台化に合わせて「クシ」という記号も登場しています。これまで登場した食堂車は中間車であることが多かったのですが、「クシ」は初登場なんだそうな。 そして車体は連結面を除いてステンレスの銀色が見えないように塗装されています(ステッカーかもしれませんが…)。一部のドアは埋められていますが、ステンレス車体でドアや窓を埋めるとどうしても跡が残っちゃいますね。 で、クシの調理部分は壁となっているため、埋めた部分には「フルーティア」のロゴが入れられています。なお「フルーティア」とは、ロゴの通り"fruit"と"tea"を組み合わせたものです。 方向幕はちょっと味気ない「臨時」、せっかくなんですから列車名入れればいいのに…。 普段は会津若松にいており、郡山発の下りにおいてもわざわざ会津若松から回送して運転されます。また喜多方到着後も会津若松まで回送して整備を行っています。 冬季は磐越西線ではなく東北本線で運転され、郡山から仙台まで運転されます。 列車は「びゅう」が貸し切る団体臨時列車扱いで、みどりの窓口等では購入出来ません。「びゅう」でのインターネット予約等にて乗車することとなります。余談ですが、喜多方駅のLED表示機が「各駅」となっているのは通過駅のある普通列車があるためでございます。快速「最上川」もあるので、快速にするのも難しいですね。 前置きが長くなりましたが車内です。セミクロスシートの普通列車から見事に観光列車へ生まれ変わりましたね。 車端部との仕切りです。この奥には準備スペースやトイレ等がありますが、客室とは分離されています。 最前面です。前面展望に配慮した大きな窓はそのまま残されています。ロングシートは両側ともに撤去されています。 なおこちらはデッキにはされておらず、寒風直撃を避けるためのちょっとした仕切りがあるのみです。 天井です。下が写るほどに磨きあげられており美しいです。元の天井よりも中央部を下げており、枕木方向にカバー付きの直接照明を配しています。また引き下げ部とオリジナル高さとの間に間接照明を設置しています。 窓です。オリジナルの窓配置は崩しておらず、日除けが横引き式のカーテンに変更されています。また柱や戸袋後の壁は天井同様に黒の化粧板に貼り直されています。 お席です。まずはボックス席からですが、4人掛けと2人掛けがあります。 まずは4人掛けから。ソファ調のレザー張りで、通路側のシートピッチを狭くして窓側へ向くように配置されています。それにしても、片側2人で座るには幅がややタイトな気がしますが…。中央には台形の固定テーブルが設置されています。 こちらは2人掛けです。そうですね、これくらいだと余裕のある感じだと思います。通路側の持ち手は、かばんや傘を掛けたり出来るような形状にしたのでしょうね。 なお座席部分はセミハイデッキ化されており、この中にはヒーターが仕込まれています。 ドア側4席のみカウンター席も存在しており、お一人様の需要にも対応しています。 そのカウンター席です。ここのみセミハイデッキ化されておらず、席も可動式となっています。 で、このカウンター席はドアから見て奥側の席は窓割り的に柱が邪魔となるので、景色を見る際はこのように進行方向を向けて座っておりました(^^;;  手前側の席にセットされているとよかったのですが、まぁ事はそううまくは行きませんね…。 荷棚は撤去されているため、窓側に簡単なカゴが用意されています。 かつてロングシートがあった先頭車背後には簡易な荷物置き場があります。あまりに大きいとひとつでオワリですが…。 向かい側には車椅子のスロープがあります。段差はそのまま残されていますからね…。 続いて国鉄・JR通じて初となる珍形式、クシ718形へと参りましょう。そう言えば、こちらは隅丸ゴシックじゃない…(^^;; 車内です。調理スペースとカウンターで占められた定員0の空間となっています。「クシ」にしたのってその辺も理由もあるのでしょうか。 ドアです。赤い化粧板に貼り替えられて印象が大きく変わっています。なおステップはこれまで通り残されております。 半自動扱いもそのままですが、各ボタンのデザインは変更されています。なお基本的にアテンダントさんが開け閉めを行ってくれます。 点字パネルです。カウンターの形もリアルに表現されていますね。 車端部との仕切りです。右下にヒーターが見えますが、そこまで冷え込んでしまうのでしょうか…。とにもかくにも配慮、と捉えれば嬉しい限りですが 一面黒では威圧感も甚だしいので、ロゴが入れられています。 最前面です。こちらは風除けの仕切りも無く従来通りスルーとなっています。 窓です。この車両の性格上日除けは必要無いので、ロールカーテンは無くなっています。手前は立ち席カウンターになっていますね。 反対側を。ここが「キッチン」の扱いになる部分で、きちんと流しも存在します。 手前にはフリードリンクがあります。お水とアイスのコーヒー・紅茶のみで、その他は同じカウンターで行われる車内販売で購入することになります。 で、その他ラインアップ。アルコール・ソフトドリンク両方備わります。ボトルをディスプレイにしているので商品が分かりやすくていいですね。 奥にはロゴが入った赤いパネルがあります。ドアを埋めたところでしょうか…(笑) 車端部よりに、数席のみですがカウンター席も存在しています。 自席に飽きた時のちょっとした息抜き的にはいいかもしれませんね。 向かい側もこの通り。希望の車窓側を取れなかった時の救済処置的側面もあるのかもしれませんね。 最前面のロングシート跡には立ち席カウンターが設置されています。私も少しだけここでお邪魔しました(^^;; 向かい側はくずもの入れも兼ねています。 最後に仕切り扉で仕切られた車端部内です。トイレは洋式化されています。 向かい側には洗面台があります。「クシ」だからこそ、と言ったところですね。 オマケにパウダースペースもあります。女性客の利用が多いためにある設備でございます。 その奥へ行くと、ちょっとした休憩スペースがあります。 ロングシートタイプの腰掛けがあり、壁側にはマガジンラックもあります。 さて車内はこれくらいにして、この列車の旅行商品には地元福島の果物をふんだんに使ったスイーツが付いており、列車そのものもさることながらこの点が女性人気を高めた理由ともなっております。 予約がある席にはシートとおしぼり、記念乗車証が置かれています。今回は満席では無く程よい予約率でしたね。 メニューは各席に自立タイプのものが置かれています。 席に着いてからきっぷの確認を行うと、スイーツが運ばれて参ります。何気にシールはロゴ付きです。 開けてみるとスイーツが2種類入っています。オススメの順番もあるようなので、メニューを見ながら召し上がりましょう。そうそう、ドリンクはコーヒーと桃のジュースがデフォルトで付いてきます。 かつては郡山-会津若松間を2往復していましたが、現在は郡山-喜多方間に延長した代わりに1往復の運転となっています。 磐梯山が見える…のですが、見事に裾野しか見えません(^^;; 自然で溢れる磐越西線を進んでいきます。  日本おもてなし鉄道観光列車で楽しむ日本のデザイン【電子書籍】楽天市場2,200円  close

JR東日本719系700番台「フルーティア」仕様車
サイト名 車内観察日記
タグ JR東
投稿日時 2020-05-30 14:24:04

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