JR東海ツアーズが発売する「ぷらっとこだま」は、東海道新幹線「こだま」に安く乗れる旅行商品です。片道の「こだま」に乗車するだけの旅行商品ですので、限りなく「きっぷ」に近く、それでいて通常の「きっぷ」よりかなりお得なのです。この記事では、同じくお得に東海道新幹線を利用できる「EX早……
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特」と料金や使い勝手の面で徹底的に比較してみます。
JR東海ツアーズ「ぷらっとこだま」とは?
「ぷらっとこだま」設定区間と料金(通常期)
「ぷらっとこだま」とJR東海の「EX早特」どちらが安い?
「ぷらっとこだま」の予約方法は、ネットで予約→JR東海の指定席券売機で受け取り
「ぷらっとこだま」利用上の注意点
予約後の変更は一切できない!
取り消し手数料は10日前から!
乗り遅れに注意! 乗り遅れたら「ぷらっとこだま」は無効に!
乗降駅は券面記載の駅のみ!
「ぷらっとこだま」でこだま号のグリーン車に乗ろう!
【結論】旅行の予定が確実に決まる場合に「ぷらっとこだま」を使おう!
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JR東海ツアーズ「ぷらっとこだま」とは?
「ぷらっとこだま」は、JR東海の旅行会社「JR東海ツアーズ」が販売する旅行商品です。概要を簡単にまとめると以下のようになります。
東海道新幹線「こだま」の片道(普通車指定席またはグリーン車指定席)+1ドリンク引換券がセットになった旅行商品
東海道新幹線の主要駅相互間の設定あり
毎日利用可能
東京~名古屋8,500円、東京~新大阪10,700円と格安!(普通車指定席、通常期の料金)
前日17時までネット予約可能、当日指定席券売機できっぷを受け取り
2020年6月30日出発分から(それまでは5日前までの予約が必要)
このように、「こだま」限定ながら、安い「きっぷ」と同じよう使うことができます。ただし、旅行商品ですので、変更ができなかったり、指定された列車に乗り遅れても別の列車に乗ることができなかったりと、「きっぷ」とはルールが異なります。
「ぷらっとこだま」設定区間と料金(通常期)
「ぷらっとこだま」の設定区間と料金(通常期)は以下のとおりです。
【普通車指定席 設定区間と料金】
東京・品川
新横浜
静岡
浜松
名古屋
京都
新大阪
東京・品川
旅行代金(おとな)
-
-
¥4,800
¥6,800
¥8,500
¥10,500
¥10,700
旅行代金(こども)
-
-
¥3,300
¥4,300
¥5,700
¥7,200
¥7,400
新横浜
旅行代金(おとな)
-
-
¥4,700
¥6,600
¥8,300
¥10,300
¥10,600
旅行代金(こども)
-
-
¥3,000
¥4,200
¥5,300
¥6,800
¥7,300
静岡
旅行代金(おとな)
¥4,800
¥4,700
-
-
¥4,800
¥7,900
¥8,400
旅行代金(こども)
¥3,300
¥3,000
-
-
¥3,300
¥5,200
¥5,500
浜松
旅行代金(おとな)
¥6,800
¥6,600
-
-
¥3,800
¥6,800
¥7,300
旅行代金(こども)
¥4,300
¥4,200
-
-
¥2,700
¥4,300
¥4,700
名古屋
旅行代金(おとな)
¥8,500
¥8,300
¥4,800
¥3,800
-
¥4,400
¥4,500
旅行代金(こども)
¥5,700
¥5,300
¥3,300
¥2,700
-
¥3,000
¥3,300
京都
旅行代金(おとな)
¥10,500
¥10,300
¥7,900
¥6,800
¥4,400
-
-
旅行代金(こども)
¥7,200
¥6,800
¥5,200
¥4,300
¥3,000
-
-
新大阪
旅行代金(おとな)
¥10,700
¥10,600
¥8,400
¥7,300
¥4,500
-
-
旅行代金(こども)
¥7,400
¥7,300
¥5,500
¥4,700
¥3,300
-
-
【グリーン車指定席 設定区間と料金】
東京・品川
新横浜
静岡
浜松
名古屋
京都
新大阪
東京・品川
旅行代金(おとな)
-
-
¥6,900
¥8,800
¥9,500
¥12,000
¥12,200
旅行代金(こども)
-
-
¥4,700
¥6,500
¥7,500
¥9,600
¥9,600
新横浜
旅行代金(おとな)
-
-
¥6,200
¥8,400
¥9,300
¥11,800
¥12,100
旅行代金(こども)
-
-
¥4,700
¥6,400
¥7,500
¥9,600
¥9,600
静岡
旅行代金(おとな)
¥6,900
¥6,200
-
-
¥6,900
¥10,800
¥11,500
旅行代金(こども)
¥4,700
¥4,700
-
-
¥4,700
¥7,400
¥7,400
浜松
旅行代金(おとな)
¥8,800
¥8,400
-
-
¥5,300
¥8,800
¥9,500
旅行代金(こども)
¥6,500
¥6,400
-
-
¥4,200
¥6,500
¥6,800
名古屋
旅行代金(おとな)
¥9,500
¥9,300
¥6,900
¥5,300
-
¥6,200
¥6,900
旅行代金(こども)
¥7,500
¥7,500
¥4,700
¥4,200
-
¥4,700
¥4,700
京都
旅行代金(おとな)
¥12,000
¥11,800
¥10,800
¥8,800
¥6,200
-
-
旅行代金(こども)
¥9,600
¥9,600
¥7,400
¥6,500
¥4,700
-
-
新大阪
旅行代金(おとな)
¥12,200
¥12,100
¥11,500
¥9,500
¥6,900
-
-
旅行代金(こども)
¥9,600
¥9,600
¥7,400
¥6,800
¥4,700
-
-
なお、繁忙期(お正月、お盆休み、連休等)には、おとなの料金が200円~1,600円高くなります。こどもの料金は通常期、繁忙期で変わりありません。
繁忙期の正確な料金や時期については、「JR東海ツアーズ」のWebサイトをご確認ください。
www.jrtours.co.jp
「ぷらっとこだま」とJR東海の「EX早特」どちらが安い?
東海道新幹線に割引料金で乗車できるきっぷとしては、早期割引きっぷの「EX早特」があります。東京~名古屋・新大阪間の料金を「ぷらっとこだま」と比べてみましょう。
きっぷの種類
列車
東京~名古屋
東京~新大阪
予約期限
備考
ぷらっとこだま
こだま
8,500円
9,500円
10,700円
12,200円
前日17時まで
通常期の料金
EX予約
のぞみ・ひかり
こだま
10,310円
13,970円
13,620円
18,480円
当日
発車4分前まで
EX早特21
のぞみ
8,960円
-
11,200円
-
21日前まで
EXグリーン早特
早朝ののぞみ
終日のひかり
-
12,050円
-
14,670円
3日前まで
EXこだま
グリーン早特
こだま
-
9,170円
-
11,410円
3日前まで
※料金は上段が普通車指定席、下段がグリーン車指定席です("-"は設定がないことを示す)
「ぷらっとこだま」は、東京~名古屋、東京~新大阪のいずれでも、普通車で最安、グリーン車では「EXこだまグリーン早特」に次いで安くなっています。
しかも、「ぷらっとこだま」は前日17時まで予約できます。
商品の名称のとおり「こだま」専用ですので、「のぞみ」「ひかり」より時間はかかりますが、時間に余裕があるのであれば、「ぷらっとこだま」を利用すると、かなりお得に東海道新幹線に乗車できます。
「ぷらっとこだま」の予約方法は、ネットで予約→JR東海の指定席券売機で受け取り
「ぷらっとこだま」は、厳密には「きっぷ」ではなく「旅行商品」ですが、予約方法や受け取り方法はきっぷ並みに簡単です。
JR東海ツアーズのWebサイトで予約(料金はクレジットカードで決済)
乗車前に新幹線専用改札口付近の「JR東海の指定席券売機」、または、「JR東海ツアーズ店舗」でクーポン券を受け取り
JR東海の新幹線専用改札から入場
基本的には、ネットで予約して、新幹線専用改札口の近くにあるJR東海の指定席券売機で受け取るだけです。
注意点としては、JR東海の指定席券売機 で受け取る必要があることです。東海道新幹線の駅には必ずありますが、東京駅や新大阪駅、京都駅などには、JR東海だけでなく、JR東日本やJR西日本の指定席券売機もあります。「ぷらっとこだま」のクーポン券を受け取ることができるのは「JR東海の指定席券売機」だけですから、注意しましょう。
また、「ぷらっとこだま」のクーポン券で入場できる改札口は、東海道新幹線の新幹線専用改札口 のみです。在来線との乗り換え改札口や、他社の新幹線の改札口からは入場できませんので、注意しましょう。
「ぷらっとこだま」利用上の注意点
「ぷらっとこだま」はきっぷではなく旅行商品です。そのため、変更や途中駅からの乗車などに制限があります。
通常のきっぷや「EX早特」と比較すると、「ぷらっとこだま」には以下の表のような制限があります。以下、詳しく説明します。
-
変更
払い戻し
乗り遅れ
ぷらっとこだま
不可
10日前から手数料あり
10~50%
無効
EX早特
何度でも可能
手数料320円
無効
EX予約
何度でも可能
手数料320円
当日に限り
後続列車の自由席に
乗車可能
通常のきっぷ
(指定席特急券)
1回のみ可能
手数料340円
前日から30%
当日に限り
後続列車の自由席に
乗車可能
予約後の変更は一切できない!
「ぷらっとこだま」は、ネットで予約(購入)したあと、列車の変更は一切できません。通常の「きっぷ」であれば1回のみ列車の変更ができますし、「EX予約」であれば乗車前に何度でも予約の変更ができます。この点は、きっぷとは大きく異なりますので、要注意です。
「ぷらっとこだま」は変更ができないため、乗車する列車を変更しようとすると、手数料を払って取り消したうえで、新たに「ぷらっとこだま」を予約・購入する必要があります。
次で詳しく説明しますが、手数料も高額ですので、基本的には予約の変更は一切できない と覚えておきましょう。そのため、確実に旅行の予定が決まってから予約するようにしましょう。
取り消し手数料は10日前から!
「ぷらっとこだま」の予約を取り消す場合、乗車日の10日前から取り消し手数料がかかります。
乗車日から
取消手数料
11日前以前
無料
10日前~8日前
20%
7日前~2日前
30%
前日
40%
当日
50%
連絡なし
100%
乗車日の10日前から手数料がかかります。手数料は10%~50%とかなり高くなっています。せっかく「こだま」に安く乗車できる商品なのに、取り消す羽目になってしまったら意味がありません。
前日17時まで予約できますので、確実に旅行の予定が決まってから予約するようにしましょう。繁忙期などで、旅行の予定が直前まで決まらないけれども、席を予約しておきたいという場合には、「ぷらっとこだま」ではなく、「EX早特」など、予約変更が可能なきっぷにしておいたほうがよいでしょう。
乗り遅れに注意! 乗り遅れたら「ぷらっとこだま」は無効に!
乗り遅れにも注意しましょう。通常のきっぷであれば、指定された列車に乗り遅れても、当日の後続列車の自由席に乗車することができますが、「ぷらっとこだま」は、指定された列車に乗り遅れたら一切無効になってしまいます。発車後は払い戻しもできません。
予約変更ができないことと合わせて、旅行の予定が確実に決まっていない場合には、「ぷらっとこだま」を使わないほうが無難です。
乗降駅は券面記載の駅のみ!
「ぷらっとこだま」で乗車・下車できる駅は、クーポン券の券面に記載された駅のみになります。乗車はともかく、下車できる駅も決まっていて、券面記載の駅以外で下車した場合には、「ぷらっとこだま」は無効となり、別途、乗車券+特急券の料金を支払う必要があります。
例えば、東京駅~名古屋駅の「ぷらっとこだま」を予約・購入した場合、
小田原駅から乗車することはできない
東京駅から乗車して、静岡駅で下車することはできない
ということになります。乗車できるのは東京駅のみ、下車できるのは名古屋駅のみとなります。
「ぷらっとこだま」でこだま号のグリーン車に乗ろう!
「ぷらっとこだま」のおすすめの使い方の一つが、グリーン車への乗車です。
「ぷらっとこだま」は普通車指定席もかなり安く設定されていますが、グリーン車のお得度はさらに上です。
東京~名古屋・新大阪間のグリーン車指定席の料金は以下の通りです。
東京~名古屋
東京~新大阪
通常のきっぷ
14,750円
19,270円
ぷらっとこだま
9,500円
12,200円
EXこだまグリーン早特
9,170円
11,410円
「ぷらっとこだま」のグリーン車用は、「EXこだまグリーン早特」(3日前までの予約が必要)に次いで安くなっています。通常料金に比べると、東京~名古屋で5,250円、東京~新大阪で7,070円も安いのです。
さらに、「ぷらっとこだま」の普通車指定席の料金と比較しても、東京~名古屋はプラス1,000円、東京~新大阪はプラス1,500円で、グリーン車に乗れてしまいます。
「のぞみ」「ひかり」に比べて時間がかかる「こだま」ですが、その分、グリーン車でゆったりと旅をするのもおすすめです。
なお、予定の変更の可能性がある場合は、3日前までの予約が必要ですが、「EXこだまグリーン早特」がおすすめです。こちらは、3日以上前であれば「EXこだまグリーン早特」のまま別の列車への変更ができますし、予約期限の3日前を過ぎてしまっても、差額が発生しますが「EX予約」などへの変更もできます。
「EXこだまグリーン早特」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
www.kzlifelog.com
【結論】旅行の予定が確実に決まる場合に「ぷらっとこだま」を使おう!
「ぷらっとこだま」は、以下のような場合におすすめです。
前日までに旅行の予定が確実に決まる場合
当日、指定された「こだま」に乗り遅れる可能性が低い場合(余裕をもって乗車駅に到着できる場合)
時間に余裕のある場合(「こだま」は時間がかかる)
グリーン車でお得に移動したい場合(「ぷらっとこだま」のグリーン車用はお得!)
「ぷらっとこだま」は安い代わりに、制限の多い商品です。これまで説明してきたように注意すべき点がいくつかあります。ただ、それさえクリアできれば、予約や受け取りの使い勝手は「きっぷ」と変わりません。賢く活用して、東海道新幹線「こだま」で安く旅行をしましょう。
以上、『東海道新幹線「こだま」に安く乗れる「ぷらっとこだま」、前日17時までネット予約可能に! 「EX早特」と料金・使い勝手を比較!』でした。時間に余裕があるときには、「ぷらっとこだま」を利用できないか、ぜひ検討してみましょう。
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東海道新幹線「こだま」に安く乗れる「ぷらっとこだま」、前日17時までネット予約可能に! 「EX早特」と料金・使い勝手を比較!