はい、竜ケ崎駅です。冒頭の写真は正面が「駅本屋」、所謂「駅舎」であり、右側の建物は商業施設が入る区画になっています。しかし開店休業状態だったり、営業しているのかいないのか判然としない様子だったりで、活気というものはまるで感じられません。コンビニ等があってもおかしくない…… more のですが、駅周辺には見当たりませんでした。 駅舎の中では、待合スペースで120周年記念の写真展が開かれておりました。写真展といってもそんな御大層なものではなく、自由に見て回れるギャラリーのようなものでした。 かつての駅名標が頭上に この区画、もしかしたら単なる待合スペースではなく、かつては喫茶店のようなお店が入っていたのかもしれません。扉や窓の作りからそのように見えてしまいます。 そして中には、貴重かつ興味深い写真がたくさん。写真だけではなく、文章によるレポートもあります。特筆すべきは、順番指定があること。「この順番でご覧になってください」というものですが、順番指定に沿って見ていくと、竜ケ崎線の歴史的な歩みが、おのずと理解できるような仕組みになっています。あまり逐一レポしてはネタバレになってしまいますので、2点の写真をノーキャプションでご覧いただくことにいたします。   驚いたのが、竜ケ崎線では昭和46(1971)年までSLが現役だったことと、平成13(2001)年ころまでは車両のバラエティーがあったこと。この年までは旧江若鉄道の気動車が生き残っていて貴重品だったのですが…これならもっと早く訪問していればよかったorzともあれ、この写真展、一見の価値があります。キハ532の乗車・撮影と合わせて是非どうぞ。別に私は関鉄やその関係者からびた一文もらってはおりませんがw それでは、駅の内部を見てみましょう。佐貫駅と同じように、ICカードの簡易改札機がありますが、列車が来ない時間帯はバーで仕切られ、ホームには立ち入ることができないようになっています。これは言うまでもなく、列車別改札を実施しているということ。 通せんぼ かつての国鉄～JRの地方の駅、大手私鉄でも東武日光駅などは、列車別改札を行っていた駅が多かったようですが、最近はICカードや自動改札の普及により、減少傾向にあるようです。それでも竜ケ崎駅は律義にも、列車別改札を実施しています。これはホームにめったやたらに立ち入られないように、安全対策という面があることは、想像に難くありません。 時刻表を接写します。 1時間当たり2本 最小限の利便性は確保されているようです。日中は特別快速との接続が考慮されているようで、竜ケ崎－上野間が1時間となるようなダイヤが組まれているとか。そのためか、1時間当たり2本とはいえ、綺麗な30分間隔ではなくなっています。 竜ケ崎線は自家用車との競合は勿論、平地で起伏のない地形のため、自転車や原付バイクなどとの競合も発生しているようです。関鉄では、それを見越してのことか、日中の時間帯には自転車の持ち込みを認めていますが、これがどこまで集客に寄与しているかは未知数です。また大きな需要として、東京方面への通勤需要がありましたが、少子高齢化と定住人口の都心回帰傾向が顕著になっている昨今、それほど大きな需要とも思えません。流石に存廃が問題になるレベルではないとは思いますが、何とか頑張ってほしいところです。 次回は、竜ケ崎駅に隣接する車両基地で撮影した写真をアップします。 close

5311.120周年記念写真展と列車別改札と～時が止まったような竜ケ崎駅