まだ10/24～25の旅のネタが消化しきれていないのに、またこんなネタが放り込まれてきました…。ちなみに、今回のタイトルの元ネタはこちら↓   かねてから「踊り子」への転用へ向けて、「あずさ」「かいじ」の任を解かれたE257系が改造され、また房総用の…… more 同系500番代が修善寺直通用に改造されていますが、遂に彼らが出揃うこととなりました。そして同時にそれは、185系の退役をも意味しています。以下が大本営発表↓ 東海道線特急が新しく生まれ変わります 〇JR 東日本は、2021 年春に首都圏と伊豆方面を結ぶ特急「踊り子」の全車両を E257系リニューアル車両に統一（「サフィール踊り子」を除く）するとともに、同車両を使用し、新たに通勤に便利な特急「湘南」の運転を開始します。〇これにあわせ、お客さまに安心して座っていただくことを目的に、常磐線特急や中央線特急等に導入している新たな着席サービスを東海道線特急でも提供します。普通車の全席において事前の座席指定が可能となるほか、座席の指定を受けなくても車内の空席をご利用いただけます（後略） （JR東日本公式より。PDFファイル注意） いよいよ本格的に、E257系の活躍が始まるわけですな。  活躍の場は中央から東海道へ移る（写真は中央線時代のもの） そして、E257系への置き換えに伴って、その存廃が鉄道趣味界で取りざたされていた、修善寺直通列車については、房総用のE257系500番代を改造して充当し、列車としては存続することになりました。 こちらは房総の海から伊豆の山へ そしてこの置き換えに伴い、伊豆箱根鉄道では、これまで設定してこなかった駿豆線内の特急料金を新たに設定、全区間一律で大人200円となっています。 こちらは伊豆箱根鉄道大本営の発表。 特急踊り子号車両更新に伴う駿豆線内特急料金の設定について（PDFファイル注意） 詳細はリンク先をご覧いただきたいのですが、新たな特急料金を設定しても、JR線内の特急料金が値下げされるため、東京－修善寺を乗り通した場合でも、現行より逆に190円安くなります。恐らくこれ、国交省の指導なのかもしれません。「特急の乗り入れなんだから特急料金を取れよ」という。そういえば長電に屋代から、今はなき屋代線を経由して乗り入れていた急行「志賀」は、長電では特急扱いだったそうで、特急料金を徴収していました。富山地鉄に乗り入れていた「サンダーバード」なども然り。だから伊豆箱根鉄道の取り扱いは、極めて例外的なものではありました。 さてそうなると、これまで40年にわたり「踊り子」として走ってきた185系が同列車の運用を失い、定期運用及び特急運用を全て失うことになります。 遂にそのときが来る 既に上野発着の列車は651系（651系1000番代）に置き換えられ、185系の特急運用は「踊り子」のみとなっていますが、この列車がE257系に置き換えられると、国鉄型車両で運転されているJRの特急は、西日本の「やくも」だけになります（国鉄時代に発生した形式ということなら、キハ183系で運転されている『オホーツク』『大雪』があるが、あれが『国鉄型』なのかというと…しかもリアル国鉄型の0番代はもう残っていないし）。 そして、一昨年に中央線系統の「中央ライナー」「青梅ライナー」が特急化されたのに引き続き、東海道系統でも「湘南ライナー」を特急化することになりました。しかし列車名は、一部で噂されていた「おだわら」「ひらつか」ではなく、 湘南 ということです。まあズバリっちゃズバリですわな。「おだわら」にならなかった理由は…やはり商標登録が却下されたことが響いているんだろうか(^_^;)もっとも、「湘南ライナー」が特急化されると、当然のことながら運賃・料金は値上がりしますが、果たして競合相手を考えたときに得策なのかという、一抹の不安はあります。そして「湘南ライナー」特急化となれば、この車両の去就もまた注目せざるを得ません。 215系はどうなる？ そう、現在「湘南ライナー」にしか定期運用がない、オール2階建ての215系はどうなるかという問題があります。もともとこの車両、「湘南ライナー」などへの充当を見越し、極限まで座席定員を増やした車両で、「湘南ライナー」の間合いで東海道線の快速「アクティー」にも充当され、観光客には好評を博してきました。しかし、2扉のため乗降性に難があること、バリアフリー対応ではないことなどにより、現在は週末ごとに走る「ホリデー快速ビューやまなし」の他は、「湘南ライナー」でしか動かなくなっています。ことによると、来年春の段階で全車両退役になるかもしれません。新造後30年近く経過しますし、直流電動機装荷なのでメンテナンス上の問題もありますし。あるいはグリーン車を抜いて、団体用として残すか。 また、毛色の変わった話題としては、横須賀・総武快速用E235系が、遂に営業運転を開始するということです。こちらも大本営発表。 横須賀・総武快速線 E235 系営業運転開始について（PDFファイル注意）JR 東日本横浜支社では、安全・安定性、快適性を高め、安心してご利用いただける鉄道づくりを推進しております。このたび、営業開始に向け準備を進めておりました新型車両 E235 系の営業運転日が決まりましたので、お知らせいたします。 １．運転開始日2020 年 12 月 21 日（月）より順次運転開始２．導入車両数総数 745 両（11 両×51 編成・4 両×46 編成）うち今年度は 8 編成 120 両（11 両×8 編成・4 両×8 編成）（運転区間・車両概要は略）以上引用終了 遂にE217系の置き換えが始まります。 デビュー25年目で後継車が登場した 横須賀・総武快速系統は編成数が多いですし、車両の運用範囲も広いので、狙って乗るのは大変そうです。しかしJR東日本のこと、まだまだE217系が残っている…などと悠長に構えていると、かつてのEF58や京王6000系のように、あれよあれよという間に姿を消していきますので、記録はお早めになされた方がよろしいかと思います。今なら騒ぎにはなっていませんし、あと数編成となってしまえば、昨今の情勢に鑑みれば、「さよならイベント」など実施せず運用終了の告知もせず、ある日突然全編成退役ということも起こりうるからです。 また一つ「国鉄」が遠ざかる。今回は「国鉄」どころか、JR初期の車両まで消えようとしています。もっとも、JR発足後今年で33年であり、あと6年経てば国鉄（日本国有鉄道）としての存続期間を上回ってしまいますので、それも仕方のないことですが。 ◇関連記事『1739.Into the Hawaiian-BLUE　その6　特急「踊り子」登場と185系』※　平成23年2月16日　一部修正－その5（№1732.）から続く －特急「あまぎ」が157系から183系1000番代に置き換えられた後も、急行用153系との…ameblo.jp 『2306.答えを出さずに、いつまでも走れない～どうなる32年目の185系踊り子』冒頭の写真は、東京駅に到着した「踊り子」です。185系も「踊り子」も、運転を開始してから既に30年以上の月日が経過しました。月日の経つのは本当に早いものですが…ameblo.jp ※　当記事で掲載している写真は、全て以前の記事からの転載です。 close

5330.さよならはダンスの後に～185系、最後の特急運用から撤退