16番ゲージの老舗天賞堂から、「より手軽に― より深く― “進化”する鉄道模型」として発売されているT-Evolutionシリーズ 国鉄の事業用車ネタが続いていた中で、その第三弾として遂に私鉄ネタ、なんと地元の東急から7200系が製品化！ シリーズ…… more 展開で東急ネタくれば良いなぁとは第一弾のクモヤ145形が出た時から思っていましたが、まさかこんな早く来るとは思わずにビックリ仰天…予約が始まったら大喜びだったのは言うまでもありませんでした。 ということで、遂に手を出してしまったHOスケールモデルの鉄道模型を何時ものノリでレビュー的なものでございます。  パッケージ 中を覗ける窓のついた水色の箱がトレードマーク  一見すると鉄コレと同じノリを感じますが、大きさを比較すると…御覧の通り あまりにもデカすぎで笑ってしまいますなｗ  シリーズのロゴなど T-EvolutionはTenshodo Evolutio Model Seriesの略称のようです。  箱の左面はあっさりと製品を表すステッカー ここの違いだけで、箱自体は全種で共通のようですね。  右面は天賞堂でお馴染みの蒸気機関車のマーク 一生縁遠いと思っていただけにこれが描かれた製品を手にする日が来るとは思いもよりませんでした。  上下面はこんな感じに 箱自体は紙製で弱そうなので拘るのであれば早めに取り換えた方が良さそうですね。  裏面は諸注意他 対象年齢は14歳と大きいこともあってかNゲージよりも若いんですね  中身を開封してみます。 入っているものを全部並べるとこんな感じ…やっぱり鉄コレっぽい雰囲気は感じますね(笑) ということで、詳しく全部眺めていきましょう  折りたたまれた状態で入っている取説 動力化＆走行化のやり方を詳しく解説してくれているのはありがたい限りであります。  各バリエーションにおいて共通のものになっているので、出て無い商品も掲示済み…直営店限定のデハ7200形単品売りはなかなかありがたいのと電車市場の限定品も楽しみでありますね  裏面は諸説明 含まれているパーツを図解つきで詳しく解説してくれているので、鉄道模型初心者でもほぼ迷うことがない入門モデルならではの親切設計であります。  付属の車番インレタ デフォルメでは7251F～7254Fをやってねということで、東横線のブツ8急行運用辺りで遊べる感じになっていますが、バラ数字も収録されているので並べ替えも容易かと思います。  行き先類のステッカー お遊びネタも含めて多数収録…電車市場ネタにも既に対応していますねｗ 7200系ではまず使わない駅名改称直後の「二子玉川■」もオマケ扱いで収録…いずれはこのおまけステッカーを活かせる製品が天賞堂から発売になることを祈りたいですね  付属のパーツ類 主に走行化用＆ダミーで編成で展示する際のカプラー類が中心  それ以外の部分では幌枠のパーツとアンテナパーツが収録 幌枠は設計図面時点ではあったのに製品では無い(´・ω・｀)と思っていたら別パーツでの収録ということで寧ろありがたい部分 そのままの取り付けだとプラ丸出しであまりにも格好悪そうなので、塗装してからアンテナ共々取り付けてあげたいですね。  では、お待たせ致しました。 本題の車両の方を見ていきましょう…まずはデハ7200形  単体で写真を撮るとあまり伝わらないのですが、こうやってNゲージサイズの鉄コレ7200系と並べると…御覧の通り まるで親子かのようでありますねｗ デカい分迫力も凄くて車両単体でも見ごたえがあります。  前面 特徴を捉えているとは思いますし、ちゃんと7200系の顔をしているかと…  気になる部分としては運転台側の手すり表現が何故か一切ない点 別体化前提…とも思ったのですが、貫通路脇の手すりはちゃんとモールドされているだけにここだけは非常に謎  ですが、眺めているとダイヤモンドカットの特徴的な顔は再現されていますし、何よりもデカいのであまり気にならなくなってきますｗ このデカさであればいずれは手すりの植え付けにもチャレンジしたいものであります。  側面 デカいのでNゲージで普通に撮れるカットを撮るのも一苦労ですｗ  銀の塗りも綺麗でありますし、Nゲージサイズでは省略されている部分もしっかりとモールドされているのは嬉しい限り  足回りも忠実にTS-802台車 見ていてビックリしたのですが、ボルスタアンカーが別パーツになっている点は流石16番だなと感心させられる部分です！  足回り ちゃんと7200系東洋車に忠実な足回りで素晴らしい出来 安価なモデルではありますが、この点はしっかりしていて高評価でありますね。  床下周りもプラなので模型自体は非常に軽く HOスケールのデカさ故に着脱が少々怖いですｗ  車側灯には色差し済み、鉄コレでは再現されていなかった急行板の取り付け部分もあるのは嬉しいです。  東急マークは凸モールドで表現 これに関しては評価が別れそうな部分…T.K.K.にしたい人はなかなか大変でありますｗ  妻面側 ボディはデハ7200形とクハ7500形で共用のようで配管はバッサリと省略 このデカさでこのお値段で売るなら割り切りは必要でしょうし、あるものを削るよりは無いものを足す方が楽だと思うので間違ってはいない措置だと思います。  製造銘板は凸モールドで済まされていますが、検査表などは印刷済みという形態に どうやら昭和54年の8月に長津田で検査を受けた後の姿のようで… やはり年代的には東横線のブツ8急行編成を想定しているようでありますね。  屋根周り  クーラーに関してはモールドも薄くてお値段相応…というのを感じる部分ではあります。 出来ることなら取り替えたいところです。 踏み板は鉄コレと異なり一体成型でありますが、シャープなモールドなので表現としては寧ろ正解のような気がします。 非冷房車にするのであれば要工夫…  パンタ周り モールドでありますが配管も見ていてなかなか楽しい感じに 別パーツの避雷器とヒューズは形状は悪くなさそうですが上から塗ってあげればプラ感が無くなってもっと良くなるでしょう  パンタグラフはダミーながらもPT44っぽいものを装着 造形も悪く無さげなので動かなくてよいならこのまま走らせるのもありかもしれません  続いてクハ7500形 前述の通りボディ周りは共通なので異なる部分を中心にご紹介  クハ7500形の台車はデハ7200形のTS-802台車と異なるP-Ⅲ台車のTS-708台車を再現 省略されがちな部分ですが、安価なモデルでもこの台車をやってくれたのはマニアとして非常に嬉しい！  妻面側 配管の問題の分、クハ7500形の方が正確な形に(笑) 検査表は形式名の部分が別けられていたのは流石でありました。  屋根周り 改造のベースにするのであれば何もない真っ新な状態から弄れるクハの方が好都合かもしれません VVVF化、非冷房化…夢は広がりますね。  天賞堂 T-Evolutionシリーズ第三弾 東京急行電鉄7200系 冷房車 のレビュー的なものでした！ 中古品を除けば実質的に人生初の16番ゲージということで、Nゲージサイズよりも大きい1/80のスケールに魅了されました。 このシリーズはお値段も税別8500円と非常に安く、入門にも最適な製品と言えますし、鉄コレをプレミア価格で買うぐらいならこちらを買う方が断然お勧めであります。 正直お高いイメージが付きまとう16番やHOスケールの世界でありますが、こういったお安くて出来の良いモデルが増えるとファンも増えてくれそうなので天賞堂のT-Evolutionシリーズにはとても期待をしております…。 並べられるような東急車も勿論ですが、他の私鉄電車も期待したいものです。  close

天賞堂 T-Evolutionシリーズ第三弾 東京急行電鉄7200系 冷房車 のレビュー的なもの