惜別・2000系DC 特急[南風号][しまんと号]乗車記(R3.1.31)の詳細

惜別・2000系DC 特急[南風号][しまんと号]乗車記(R3.1.31)
TOMODACHIYA鉄道乗車記Ⅲ
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記事タイトル 惜別・2000系DC 特急[南風号][しまんと号]乗車記(R3.1.31)
概要

             PHOTO:高松駅に停車中の2000系DC特急[しまんと号] 10月から四国・高知の住人となり、趣味の「乗り鉄」・「撮り鉄」を楽しんでいるところですが、突如、JR四国から「3月のダイヤ改正で土讃線を走る特急[南風号]と[しまんと号]から2000系DCが撤…… more 退する…。」旨の発表がありました。 高知に来てから何度か2000系DCには乗っていますが、「最後…」と聞くと「もう一度乗ってみたい!」となるのが「乗り鉄の性」ですので、2000系DCを使用する特急[南風号]と特急[しまんと号]に乗車してきました(本日アップする写真の中には、昨日(1/30)撮影したものがありますが、あしからずご了承ください。)。①高知(451)→高松(702) 2002D 特急[しまんと2号] 2700系2連 「2000系DCに乗る!」と言っておきながら、本日のトップランナーは2700系2連を使用する特急[しまんと2号]に乗車します。 高知駅を1番早い時間に発車する2000系特急は、高知駅を7時に発車する特急[南風4号][しまんと4号]ですが、こちらについては昨日(1/30)乗車していますし、今日は昨日とは違う列車に乗りたかったため、この列車で高松駅に向かいました。                      PHOTO:2700系の車内②高松(825)→高知(1037) 2005D 特急[しまんと5号] N2000系+2000系 高松駅から乗車するのは特急[しまんと5号]です。 どうしてこの列車を「惜別乗車」に選んだのかというと、現在、2000系DCを使用して高松駅⇔高知駅間を特急[しまんと号]として単独で運転されている列車は、この特急[しまんと5号]のみだからです(他の列車は特急[南風号]と併結運転されています。)。また、特急[南風号]及び[しまんと号]から2000系DCが撤退するということは、高松駅で2000系DCの姿を見ることができなくなってしまいますので、最後に高松駅で2000系DCの雄姿を撮影したいと思い、まずこの列車に乗車することにした次第です。 本日の特急[しまんと5号]は、高知駅方がN2000系、高松駅方には2000系という編成でしたので、2000系には昨日乗車していますし、これからの行程を考えても2000系には乗車できると思いましたので、今回はN2000系に乗車して高知に向かうことにしました。 定刻に高松駅を発車した特急[しまんと5号]は、住宅が密集している区間を加速しながら通過し、高松運転所を右手に見ながらぐんぐんと速度を上げて進んでいきます。 しかし、何度乗ってもこの2000系の加速は素晴らしいですね。特にターボチャージャーのヒュィーンという音とともに速度がグングン上がっていきますので、乗っていること自体が非常に楽しい列車です。特にカーブの途中から加速していく時の乗車感覚が病みつきになります…(そのタイミングで加速するの?って感じです。)。 予讃線の高松駅-多度津駅間は、JR四国の中では数少ない複線区間ということで、途中、貨物列車や特急列車とすれ違いながら進んでいきます。坂出駅を発車すると右手に瀬戸大橋線を見ながら進行方向をやや左手に変え、途中、丸亀駅に停車後、土讃線との分岐駅となる多度津駅に到着します。                      PHOTO:N2000系の車内                 PHOTO:しまんと号のヘッドマーク(2000系側)             PHOTO:高松駅で快速[マリンライナー]と並ぶ特急[しまんと5号]               PHOTO:高松運転所を右手に見ながら進んでいきます。               PHOTO:瀬戸大橋線は渡らず予讃線を進んでいきます。 多度津駅を発車後、右手に予讃線を見ながら土讃線へと入ります。 土讃線は基本的には単線なのですが、そんなことはお構いなし!といわんばかり特急[しまんと5号]は豪快なエンジン音を轟かせながら加速し、ほとんど直線路での速度を維持しながら身を右へ左へとくねらせてカーブを通過していきます。 善通寺駅、琴平駅と小まめに停車した後は、いよいよ土讃線の本番である山岳路線へと入っていきます。さすがにカーブのきつい場所や、ポイント通過の際は速度を落として通過するものの、それ以外は先ほどまでと全く同じく加減速を行いながら三桁に迫る速度を維持しながら走っていきます。 昨日はあまり同業の方を見かけませんでしたが、今日はホームや沿線でカメラを構えている方や「乗り鉄」の方の姿も多く見かけられ、いよいよ土讃線の2000系も終焉の時が近づいてきたな…と、否が応うでも感じざるを得ませんでした。 さきほどまで乗車していた2700系と現在乗車している2000系は、速度面ではさほど違いは無いのですが、車内に入ってくる騒音やトイレ設備が劣っていること(2000系の多くは和式トイレです。)やWi-Fi環境、コンセントがありませんので、第一線から退くことは致し方ないのかなぁ…と思う反面、この豪快な音と加速感を土讃線で味わうことが出来なくなるかと思うと、ちょっと残念なところでもあります。             PHOTO:多度津駅で特急[南風4号][しまんと4号]と交換します。                PHOTO:予讃線と別れて土讃線へと入っていきます。              PHOTO:吉野川を渡るとまもなく阿波池田駅に到着します。 いくつものトンネルを抜け、いくつもの川を渡ると特急[しまんと5号]は、徳島線との乗換駅である阿波池田駅に到着します。残念ながらこの時間帯には国鉄時代に製造された185系を使用する特急[つるぎ号]の姿を見ることができませんでした。今回のダイヤ改正では、特に185系についてはプレスリリースはありませんでしたが、こちらの活躍もそう長くはないと思いますので、四国にいる間にしっかりと乗っておきたいところです。 阿波池田駅を発車すると、特急[しまんと5号]は再び山登路線の走行を開始します。ただ、ここまでの区間と大きく違うのは、山の中を走るのではなく、山の裾野を縫って走るような路線へと変わります。そのため片側は吉野川の景色を見ながら乗車できるのですが、その分、大回りをしながら走っている感じがします。そのような過酷な路線ですが特急[しまんと5号]はターボチャージャーの加給音を響かせながら、少し長めのストレート区間があれば110km/hまで速度を上げて進んでいきます。                   PHOTO:大歩危峡を見ながら乗車できます。 大歩危駅を過ぎると山岳路線もあと少しです。実際のところは良くわかりませんが、感覚的には山下りの区間に入っているような気がします。そのため列車もエンジン音もやや咆哮が静かに感じますし、速度を抑えるためにエンジンブレーキ(排気ブレーキかな?)により速度を抑えながら走っている感じです。 大杉駅発車後、箸蔵駅を過ぎ、スイッチバックの新改駅を過ぎると間もなく土佐山田駅に到着します。観光シーズンには「アンパンマン・ミュージアム」に向かう子供連れで賑わう駅ですが、さすがにこの時期は観光客も少ないようです。 土佐山田駅を発車すると、特急[しまんと5号]は最高速度近くまで加速した後、あとはノッチをオフにして惰性で進むと間もなく後免駅に到着します。 この駅からは学生さん達が乗り込み、車内も賑やかな感じとなりました(特急に乗れる定期券や短距離区間は安い特急券があるためです。)。 その後、前方に高知の街並みが見え始め、左手に高知運転所が見えると間もなく終点の高知駅です。高松駅から約2時間、2000系の乗車をたっぷりと堪能しました。                 PHOTO:豊永駅では特急[南風8号]と交換します。                PHOTO:スイッチバック駅の新改駅を通過していきます。               ※下り列車の場合は、振り向かないと見えませんのでご注意を!            PHOTO:前方に街並みが見えてくると間もなく終点の高知駅に到着します。                PHOTO:高知駅に到着した特急[しまんと4号]③高知(1113)→児島(1320) 42D 特急[南風12号] 2000系3連 高松駅から高知駅まで2000系に乗車しました。ただ、これで「惜別乗車」とするにはちょっと寂しいのですし、やはり最後は2000系に乗って瀬戸大橋を渡りたいので、特急[南風12号]で児島駅まで乗車します。 特急[南風12号]は高知駅の1番線ホームに11時5分頃入線してきます。やはり、2000系のラストランまであと1月少々ということもあり、先ほどまでの特急[しまんと5号]とは比較にならないほどの人が乗り込みました(まあ、岡山行きという理由もあるのでしょうが、同業と思われる方も多かったです。)。 今回乗車した特急[南風12号]は、2000系で統一された編成のため、あたりまえですが2000系(2118)に乗車したのですが、先ほどまで乗車していたN2000系ほどターボチャージャーの音が聞こえず、なんとなく迫力不足を感じてしまいました(昨日乗車した2000系はターボチャージャーの加給音が聞こえました。まあ、聞こえなくても速度に違いはありませんので良いのですが…。)。 高知駅を定刻に発車し、土佐山田駅から山岳地帯に入った特急[南風12号]ですが、自慢のエンジンと振子制御機能を遺憾なく発揮し、約1時間30分ほどで琴平駅から先の平坦な区間へと入ります。 琴平駅からは明らかに走行速度を一段上げて讃岐平野を進んでいきます。宇多津駅を過ぎると列車は予讃線と別れて瀬戸大橋線へと入ります。今日は天気も良く風も無いため、瀬戸大橋線内も最高速度で走り、JR四国とJR西日本の境界駅となる児島駅に到着しました。 本当は岡山駅まで乗車したいところですが、本日使用しているフリーキップの範囲が児島駅のため、私も児島駅で下車しました。                      PHOTO:2000系の車内                   PHOTO:特急[南風号]のヘッドマーク              PHOTO:太田口駅では下りの特急[南風5号]と交換します。               PHOTO:琴平からは速度を一段と上げて進んでいきます。              PHOTO:2000系DC特急で瀬戸大橋線を進んで行きます。             PHOTO:瀬戸大橋からの眺めは天気が良くて景色も綺麗でした。                  PHOTO:児島駅に到着した特急[南風12号]                     PHOTO:児島駅の電光掲示板           ※貨物列車の通過時間を表示しているのを始めてみました…。なんて親切な駅なんだろう!④児島(1426)→高知(1639) 43D 特急[南風13号] 2000系3連 児島駅からは、先ほどまで乗車していた列車の折り返しとなる特急[南風13号]に乗車します。 もしかすると今回が2000系DCを使用する特急[南風号][しまんと号]に乗車するチャンスは最後かも…という気持ちで高知駅までの約2時間しっかりと乗車を楽しみました。 先ほどまで乗っていた時には、さほどターボチャージャーの加給音が聞こえなかったのですが、この列車では比較的大きな音が聞こえましたので、もしかすると負荷の状況によって音量等が変わるのかもしれませんね…(座っている場所は同じ号車の同じ場所です。) 高知に来てから、趣味の「乗り鉄」の時だけでなく、出張時の足として、また、長野の自宅までの往復時にと何度となく2000系には乗っているのですが、前述のとおりWi-Fi設備や各座席にコンセントが無いことはいただけないのですが、実は2000系DCってシートの造りが良いんですよね…。少し幅が狭いのは設計年度が古いので致し方ないと思うのですが、シートクッションの肉厚がたっぷり取られていて、また、手入れがしっかり行き届いているのでしょうか、どの車両のどの席に座ってもヘタリが無いんですよね。こんなに良い車両なのですが、今回のダイヤ改正でどの程度の車両が廃車になるのかわかりませんが、「何か他の利用方法はないのかな…」とか「ちょっともったいないよね…」と思いながら乗車を続けました。 今日は朝方少し寒かったものの天気に恵まれ、列車内から見る景色も素晴らしく、最高の「乗り鉄日和」で、無事、高知駅に到着しました。            PHOTO:2000系の車内からこの瀬戸内の景色を見るのは最後かも…              PHOTO:善通寺駅では上りの特急[南風16号]と交換します。                  PHOTO:小歩危峡を見ながら進んでいきます。                 PHOTO:小歩危峡を過ぎると次は大歩危峡です。                PHOTO:土佐山田駅に停車中!高知駅まであと少しです。              PHOTO:高知駅に到着した2000系DC・特急[南風13号] 今日1日で、高知駅⇔宇多津駅間を2往復(うち2000系には1往復半)乗車しました。もう、これで明日から2000系が(特急[南風号]と特急[しまんと号]から)撤退したとしても悔いが残りません!(?) …というわけで、ちょっと早めの「惜別乗車」でしたが、これには理由がありまして…実は「四国島内を走る特急列車の自由席ならば3日間乗り放題!」というスペシャルなキップが1月末まで1万円で発売されており、今回の乗車(昨日の2600系DCを含めて)にはピッタリ!ということで、少々早めの惜別乗車となった次第です。 ただ、「悔いは残りません!」とは言ったものの、特急[南風号]と特急[しまんと号]から2000系DCが撤退するまでにはもう少し時間がありますので、もしかするとまた乗車するかも…。【乗車日:令和 3年 1月31日(日)】↓鉄道ブログランキングに参加しています。よろしかったら、ワンクリックをお願いします(お金等は一切かかりません。私の励みになります。)。 close

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投稿日時 2021-02-01 03:00:24

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