碓氷峠アプトの道　碓氷第三橋梁・旧熊ノ平駅　（第681回）2020年4月7日　7都府県に緊急事態宣言が発令。宣言の翌日に還暦を迎えたオバ鉄でしたが、計画していた還暦旅行はことごとく中止となりましたorz旅に出たいという自由意志さえあれば、当然のごとく旅を謳歌してきた私達ですが、実…… more は平和と安全・安心の社会という前提の上に成り立っていたのだと痛感した次第です。ようやく緊急事態宣言が全面解除された5月30日2か月ぶりに家族4人で1泊旅行に出掛けました。向かったのは群馬県安中市にある碓氷峠アプトの道。碓氷峠アプトの道は信越本線アプト式鉄道時代の廃線敷を利用したＪＲ東日本信越本線横川駅から旧熊ノ平駅までの5.9ｋｍの遊歩道です。えっ！！オバ鉄と鉄系息子は華奢で体力なしのへなちょこですからね、5.9ｋｍなんて歩けませんよ。横川駅から車でワープし第三トンネルからオバ鉄親子はウォーキングを始めます。第三号トンネル明治時代に敷設されたアプト式の旧線跡はレールが撤去され往時をしのぶことはできませんが、煉瓦造りのトンネルは歴史を感じさせます。トンネル内の所々から水が滲み出してきていて、それが冬期になると凍ってつららになるのでしょうか…「つららあり　頭上注意」の看板が掲出されていました。第四号トンネルの前に標識があり、めがね橋まで0.5ｋｍ、あと10分です。第四号トンネルを抜けるといよいよ碓氷第三橋梁（通称めがね橋）に通ずる第五号トンネル（碓氷第五隧道）に入ります。第三号・四号トンネルは１００ｍほどの長さで出口が見通せましたが、第五号トンネルは全長244ｍあり、緩やかにカーブしているので出口が見えません。やっと出口が見えてきたと思ったら車で先回りしていたダンナ様の姿がありました。昨年11月　オバ鉄ファミリーは万座温泉に向かうため、国道18号を北上していてたまたまめがね橋と遭遇。いつか日を改めてゆっくりとめがね橋の上を散策してみたいと思っていましたが、ことのほか早く実現できて感無量です。動画もあります↓明治25年　202万8千個の煉瓦を積み上げ完成しためがね橋。現在国の重要文化財に指定され、美しい4連アーチ橋は芸術的かつ重厚な佇まいで見るものを圧倒します。横川方面で記念ショットめがね橋の上　軽井沢方面めがね橋の上から下の国道18号を覗き込むとあまりの高さに目が眩みそう…。川底からの高さは３１ｍもあるそうです。（自分が高所恐怖症だということを忘れていました( ﾟДﾟ)）めがね橋を渡った軽井沢方面の欄干に碓氷第三橋梁上を行く上り普通列車の貴重な写真が展示されていました。橋の上を渡る爽やかな初夏の風が心地よかったです。国道18号から望むめがね橋めがね橋全景オバ鉄親子はめがね橋から国道18号へと下り、徒歩5分ほどのめがね橋パーキング（無料）まで歩きました。めがね橋パーキングには公衆トイレが設置され、この先の旧熊ノ平駅にはトレイの設備がないのでここでお花を摘みに行ったほうがベターですよ。オバ鉄ファミリーは国道18号をさらに北上。めがね橋から約1.2ｋｍの旧熊ノ平駅に向かいます。旧熊ノ平駅は明治26年蒸気機関車への給水給炭所の目的で信号所として開業し、明治39年　鉄道駅に昇格。明治41年再び信号場に降格となり、北陸新幹線先行開通に伴い平成9年碓氷線の廃線とともにその使命を終えました。熊ノ平駅構内軽井沢方面現在、アプトの道の折り返しポイントになっており、軽井沢方面のトンネルは塞がれています。あらっ！！滑車式バランサーが目に飛び込んできました。書籍の写真で見たことはあるものの実物を拝見したのは初めてです。バランサーは「自動張力調整装置」とも呼ばれ、架線を常に真直ぐに引張るための装置なんですよ。貴重な物が見られて嬉しかったです。横川方面に歩みを進めると進行方向右手にかつての熊ノ平変電所。そしてその隣には小さなお社があり、ＪＲ一ノ宮熊の平神社だそうです。神社の横に熊ノ平殉難慰霊碑がひっそりと建っていました。昭和25年に起きた山崩れで職員宿舎が押しつぶされ、50名もの尊い命が奪われました。つぶされた官舎の中から乳飲み子をしっかり抱えた若い母親の遺体が発見され、その母子像が慰霊碑の脇に静かに建っていて合掌し、心よりご冥福をお祈りしました。旧熊ノ平駅写真オバ鉄のインタビュー＆列車の写真が掲載されました！↓楽天＞＞次回へGO！ close

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