場所：滋賀県米原市梅ケ原1600 行き方：米原駅から徒歩5分 見学：公開日以外は敷地外から柵越し 米原駅の近く、東海道線や近江鉄道からも見える鉄道総合技術研究所風洞技術センターでは、最大風速400km/hもの風速性能を持つ大型風洞によって、新幹線車両や自動車、建造物などへの空気…… more 抵抗や空力特性の実験が行われているそうです。  近くに新幹線停車駅がある関係か、この施設内に3両の新幹線高速試験車が保存展示されています。普段は敷地外から柵越しにしか見れませんが、毎年秋の「鉄道の日」近くの2日間のみ一般公開があり、車両内に入ることができます。昨年平成28年は10月8日(土)と9日(日)でした。 通称「300X」955形の博多方先頭車、955-1です。955形は次世代車両向けのデータ収集のために車両ごとに違う車体製造方法が採られ、この車両は航空機と同じようにジュラルミンをリベットで組み立てる方式です。300Xは両先頭車で形状が異なりましたが、この車両は「スカプ」形で、700系に通ずるスタイルです。 平成8年には443km/hを記録し、これは現在もリニアを除く日本の鉄道の最高速記録となっています。 反対側の先頭車955-6はリニア・鉄道館に保存されています。 車内。座席が一部あるだけでがらんとしています。 客室から直接ドア扱いをするようになっています。施錠装置がすごく厳重です。 運転台の見学は交代制で、10分くらい待ちました。 JR東日本が平成4年に製造した「スター21」、952形の東京方先頭車952-1です。この車両を含む非連接車952形4両と連接構造の953形5両の9両で1編成としていました。 平成5年には燕三条付近で425km/hを記録しています。 コンビを組んでいた953系の953-5と953-1が宮城県の新幹線総合車両センターに保存されています。 接客設備は一切無い車内。 乗務員室は広々としています。 運転台。メーター式の速度計など、今見ると少しアナログな印象です。 JR西日本が平成4年に製造した「WIN350」の博多方先頭車500-901です。 山陽新幹線の350km/hでの営業運転を目指して制作され、500系の試作車という位置付けから形式は500系900番台です。 新大阪方の500-906は博多総合車両所に保存されています。  実際の500系での営業運転速度は320km/hに抑えられ、さらに後には300km/hになりました。 車内。営業車よりも屋根が低く抑えられている上、窓がほとんど無いので圧迫感があります。 機器室と一体で広い乗務員室。 運転台。ブラウン管のモニタなど、今となっては古めかしさを感じます。 マスコンを動かすこともできます。力行は14段もあるんですね。 ↓応援して頂けると光栄です。 close

【米原】鉄道総合技術研究所・新幹線高速試験車両保存場