2017年、平成29年。明けました！　本年もよろしくお願い申し上げますですのコトですよ！初夢といえば「一藤、煮たか?　三なすび」ということで、富士市を走る岳南電車からの富士山をお送りしております。元日の富士じゃないね、というツッコミはすべてスルーいたします。というわけで、あえて「…… more 左富士」と呼ばれる有名スポットではなく、以前訪問した岳南江尾駅からの富士山です。新幹線の高架がなければよく見えたでしょうにね。そういえば、滋賀県内でも新幹線の高架線がジャマで近江鉄道から鈴鹿山脈が見えなくなった！という話もあったとか。手前にいるのは、8000形です。2両編成の車両は、岳南電車では写真の1編成だけです。ほかはみーんな単行の7000形です。昼間の乗客数は単行で十分なので、ラッシュが終わると2連の8000形は岳南江尾駅で絶賛放置中となりますお休みをします。で、なぜわざわざ岳南江尾駅なのかといいますと、以前岳南鉄道を記事で採りあげた時と雰囲気がだいぶ違ってきていたからなんです。JRが貨物引き受けを中止し貨物輸送が終了。同時に岳南鉄道も廃線、終了。となりそうだったところに、岳南電車の中の人か、系列の富士急行の中の人か、「フジサンはいろいろ使えますぜ」ということで、各駅にこんなものが設置されたんです。岳南線の全駅にある「富士山ビュースポット」です。微妙にステッカーがボロボロなのが・・・岳南電車らしい！工業地帯萌えの方も、富士山が見たい方も、どうぞお越しあれ。岳南江尾駅の「富士山ビュースポット」から写真を撮ると、こんな角度になります。うーん、ホームも電車も富士山も中途半端ですね。富士山に電柱がかかっちゃってますし。というわけで、記事冒頭の位置で撮りなおしたというわけでして。岳南江尾駅のコトは、別項で採りあげますね。さて、7000形と8000形は色違い。ともに京王井の頭線の3000系を改造した車両です。7000形は改造大好き・京王重機で中間車のモハを両運転台に改造、5000系から運転台を拝借して完成！8000形もやはり改造大好き・京王重機でモハ8001+クハ8101の2連に改造されましたが、運転台は6000系のワンハンドルマスコンのものを付けちゃいました。岳南鉄道（当時）には、2002（平成14）年に入線。単行の7000形の赤い顔に対し、緑の顔が与えられました。8000形の前任者が元東急のアレでしたから、ちょうどいいか！（富士市によると、青ガエルではなく竹のイメージだそうです）また、入線に際して岳南鉄道では8000形の愛称を公募しました。決まった愛称は、「がくちゃん　かぐや富士」です。「がくちゃん」は岳南鉄道（会社）のコト、岳南線は富士市を走り、全駅で富士山が見えるという路線、比奈駅周辺は竹取物語発祥の地（という説がある）ということで「かぐや」すごいよ、何がすごいって・・・「名物全部乗せ」の愛称だよね！手巻き式だよね?　クルクルハンドルで吉原↔岳南江尾↔回送だよね?松本電鉄（アルピコ交通）のもそうだけど、京王重機サンは前面の窓下中央の行先表示は再現してくれないのね・・・「8001」ですね。そっけない感じがイケズだね。田の字型の側面窓です。が、上半分しか開きません。窓枠両端の「∠」形のレバーをつまんでおろす下降窓です。富士の煙は、かぐや姫が月に昇って行ったのちにそれを嘆き悲しんだ帝が、駿河の最も高いところで「不死の薬」を焼かせた煙である・・・と旧事にあります。不死の薬を焼いたので「富士」と呼ばれるようになったことを表し、また、物語成立当時（奈良時代?）に富士山が噴火していたことを示し、何やら不思議な物語なんですよね。「がくちゃん　かぐや富士」、足を突っ込むと案外深いんですね！*********************************ところで8000形は第2・第4土曜日にイベント運転を実施中！2連のうち後部車両の照明を落として夜景を楽しめる列車です。予約不要、乗車券・一日フリー切符で乗車可能というのがいいですね。第2土曜日は工場群のライトアップを堪能できる「工場夜景電車」沿線工場「富士工場夜景倶楽部」の皆さんのご協力で実現したそうです。第4土曜日は沿線の静かな夜景を味わう「鉄道夜景電車」駅や踏切の照明がきれいな感じ！時刻はいずれも同じ。当日2往復です。吉原19：41→19：02岳南江尾　　　19：26←19：05　　　19：35→19：56　　　20：37←20：17岳南電車の公式ホームページでチェックしてみてくださいね！ close

岳南電車8000形～新年は岳南電車で富士山を観よう！