近鉄西信貴ケーブル・妙見の森ケーブル（第697回）2020年9月21日　ケーブルカー完乗の旅3日目。いよいよ大詰め近鉄西信貴ケーブルと妙見の森ケーブルにトライします。やって来たのは、大阪府八尾市に所在する近鉄西信貴鋼索線（西信貴ケーブル）。信貴山口ー高安山駅までの1.3ｋｍを結ぶ…… more 路線です。余談ですが、信貴山は奈良県生駒郡平群町に位置する山で、約1400年前聖徳太子が物部守屋を討伐するため、河内稲村城へ向かう途中、この山で戦勝祈願をすると、毘沙門天王が出現され、必勝の秘法を授かったそうです。太子は毘沙門天王の加護で勝利し、信ずべし貴ぶべき山「信貴山」と名付けたのが由来だそうです。そして秘法を授かったのが寅年、寅日、寅の刻であったので、信貴山の守り神は寅なのです。近鉄信貴山口駅は鉄道線信貴線と西信貴ケーブルの接続駅。改札内に入ると北方向に信貴線ホーム、東方向にケーブルのホームがあり、改札内で連絡しています。近鉄西信貴線ホーム西信貴ケーブルプラットホームケーブルカーは信貴山の守り神である寅のイラストが描かれた愛称しょううん。車体のメーカープレートを見たらなんと日立製作所製造の昭和32年製！！オバ鉄よりもお年を召されていて愛着が湧きますね。動画もあります。↓ケーブルカー客室内も歴史を感じさせます。信貴山口駅を出発するとこの路線にも踏切が2箇所ありました。信貴山口駅周辺は閑静な住宅街。「本当にこの住宅街にケーブルカーの駅があるんですか？」ってくらい静かな所でかなり道に迷いました。踏切を住民の方が横断するんでしょうかね…。中間地点で下りのずいうんと擦れ違い、さらに勾配を上って行くと大阪平野が見えてきました。中間地点景色に見入っていると終点高安山駅に到着です。（所要時間7分。）高安山駅舎駅舎を出ると展望台があり大阪の市街地が見渡せます。期待していた生駒山上駅では景観がイマイチで、まったく予想もしてなかった高安山駅で絶景が眺められるとは、此は如何にですね。高安山駅では信貴山朝護孫子寺行きのバスが連絡していて、ケーブルカーの乗客はみなバスに乗り継ぎ、いなくなってしまいましたかつて信貴山急行電鉄の山上鉄道線が高安山駅から信貴山門駅までの2.1ｋｍを結んでいました。ケーブルカーで上った山の上を走行する鉄道線は、日本で唯一だったそうです。鉄道線高安山駅ホーム跡が侘しく残されていました。ケーブルカー完乗の旅のトリを飾るのは兵庫県川西市の能勢電鉄妙見の森ケーブル。能勢電鉄は関西の私鉄で阪急電鉄の子会社。鉄道線の妙見線と日生線の2路線と鋼索線、索道線を運営しています。オバ鉄親子は2014年に鉄道線を完乗していて、あのときケーブルカーも乗車しておけばよかったと後悔先に立たず。妙見の森ケーブルは黒川駅からケーブル山上駅間666ｍを結ぶ路線。黒川駅へは能勢電鉄妙見線の終点妙見口駅から徒歩20分の距離です。（この坂道を20分歩かなければいけないというので、前回ケーブルカーを断念したのでした。）妙見の森ケーブル黒川駅この日は晴天だったせいか黒川駅前駐車場は満車！！黒川駅には次から次へとファミリー層がやって来て、こんなに人気のある路線だとは知りませんでした。ケーブル山上駅に隣接した能勢電鉄が運営する妙見の森というアウトドア施設がファミリー層のお目手当のようです。乗車したのは２号車ときめき号。日本のケーブルカーとしては珍しい標準軌（1,435ｍｍ）を採用しているそうです。黒川駅を出発すると高低差229ｍ、最急勾配424‰を5分ほどで上っていき、ケーブル山上駅に至ります。ケーブル山上駅　ケーブル山上駅舎これにてトータル20路線に乗車し、残すは神戸市の六甲ケーブル・摩耶ビューライン、四国の八栗ケーブル、九州の四倉山ケーブルの４カ所になりました。2020年中になんとかコンプリートできるかな…。オバ鉄、ケーブルカーと鉄印の掛け持ち頑張ります。オバ鉄のインタビュー＆列車の写真が掲載されました！↓楽天 close

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