特急「しおさい」は、東京都銚子を結ぶ、総武本線の特急として、1970（昭和45）年に登場した特急です。それ以前は、キハ58を使用した、急行「犬吠」が走っていたのですが、総武本線の全線電化に伴い、特急へ格上げされました。特急格上げ当初からは183系で走っていましたが、現在は「ビュー…… more しおさい・わかしお・さざなみ」でおなじみ255系で運用されています。平日は銚子までの6往復と下り成東止まり、上り佐倉始発が、土休日は銚子までの6往復が走っていまして、最速で東京-銚子間を1時間46分で走ります。総武本線を全線走破する列車は、現在「しおさい」のみです。使用される255系（佐倉始発の4号のみE257系）は、1993（平成5）年のデビュー。183系の老朽化に伴い、外房の「わかしお」、内房の「さざなみ」にも充当されました。「ビューわかしお」「ビューさざなみ」です。しかし、トンネルが連続する路線では、運転席後ろのカーテンを引いてしまうためせっかくの前面の展望を活かせないということで、現在は一部の「わかしお」に充当されるほかは錦糸町から先にトンネルのない総武本線の「しおさい」専用車両となっています。前面形状も結構衝撃的でしたよ。デザインは永久庵憲二の「GKインダストリアルデザイン」が担当しました。同期の車両には、西武10000系「NRA」や近鉄23000系「伊勢志摩ライナー」がいます。側面の行先表示窓は、もともとは幕式でしたが3色LEDに付け替えられています。フォントが･･･崩れてるよ。出始めの「ワープロ」ってこんな感じでしたよね。え？　ワープロをご存じない？いろいろとツッコミたいローマ字表記。･･･と、順に表示されるようになっています。幕式を替える意味ってあったのかな。255系、E257系500番台の愛称は、「BOSO VIEW EXPRESS」です。暴走はしてないですよ、銚子まで2時間弱かかるもん！東京駅総武線地下ホームで出発を待つ255系「しおさい」です。低い位置の3灯前照灯と、黒の配色が印象的。何かの生き物（幼虫的な？）かと思いました。車内は、まあ、平成初期の車両としては標準的かな。西武の10000系NRAは、内装大工事でシートを全とっかえしたんでしたよね。（そしていらなくなったシートを秩父鉄道が持って行った）いまのところ、255系は幕張車両センターに9両編成が5編成所属しています。2023年までは現在の車両を使用する旨が、動労千葉が明らかにしています。ただしかしですよ、その後の置き換え車両や「しおさい」事態の存廃については触れられていないのがちょっと不安ですよね。菜の花をイメージしたサニーイエロー、要は黄色、海をイメージしたパシフィックオーシャンブルー、つまり青、砂浜をイメージしたベイビーチホワイト要するに白の塗装が、個性的な前面と相まって、いい具合になっているんですよね。塗装を抜きにした形状は幼虫的な何かですけど。銚子駅で出発を待つ「しおさい」。銚子市の人口も右肩下がり、観光もいまいち振るわない。コロナの影響もありますし。銚子まで行く特急の存廃が問われる事態になっていきそうな気配が･･･あるいは運行区間短縮など、現実としてまずいかも。  close

255系「しおさい」～東京と銚子を結ぶ特急だよ、後継車の話はまだ出てないよ！