山陽新幹線を利用した貨客混載事業の検討が開始されることが発表されました。今回の取り組みはJR西日本・JR西日本マルニックス・福山通運の3社が手を組み、福山通運が駅～営業所間の輸送と専用ボックスの開発を担ったうえで、専用ボックスを山陽新幹線車両の車内販売準備室に搭載し、新大阪～博多…… more 間におけるモーダルシフトの実証実験を実施するというもので、福山通運が鉄道路線を使用した貨客混載を行うのは6月に実用化されたばかりの近鉄の名阪特急「アーバンライナー」を使用した大阪～名古屋間の当日配送サービスに次いで2例目となるものです。新幹線での貨客混載は九州新幹線でも佐川急便と手を組んで実用化されている一方、北海道新幹線を利用した食品輸送などの事例も見られますが、山陽新幹線の場合は足の遅い「こだま」でも新大阪～博多間を5時間前後で結ぶなど、長距離トラックでの輸送と比較してもかなりのスピードでの輸送が見込めるだけに、車販準備室に載せられる量にとどまるとはいえ、運送業界の働き方改革にもつながる取り組みになるのは確実でしょう。 close

山陽新幹線でも貨客混載の検討開始