くりでんミュージアム元名古屋鉄道キハ10形（第702回）幼い頃、お風呂に入るのが大嫌いだった鉄系息子も今では無類の温泉好きになり（特に硫黄泉が好みです）、「一緒に鳴子温泉に行きませんか？」と誘われたので、非鉄の温泉1泊旅行に出掛けました。2021年6月12日　鳴子温泉の所在地は宮…… more 城県。それならば東北新幹線E5系はやぶさに乗らなければいけませんね。幾度となく申し上げていますが、オバ鉄はJR東日本を応援しています。1時間半ほどでJR仙台駅に着いたオバ鉄ファミリーはレンタカーを借り、ダンナ様のリクエストで宮城県北西部に位置する栗原市に向かいます。JR仙台駅途中長者原サービスエリアでランチをとったのですが、軒下にツバメが営巣し親鳥がヒナに餌を与えていました。微笑ましかったですヽ(^o^)丿JR仙台駅から約90分で栗原市のくりはら田園鉄道公園くりでんミュージアムに到着。非鉄の旅だったんですが、ダンナ様が気を利かせてくれて無理矢理鉄分補給することとあいなったのです。くりはら田園鉄道（愛称くりでん）は、第三セクター方式の会社で2007年（平成19年）惜しまれながら廃線となりました。2010年　栗原市は旧若柳駅を鉄道公園として整備し、2017年からはくりでんミュージアムとしてリニューアルしました。それではミュージアムゾーンに入ってみましょう。動画もあります↓入館料は大人500円。硬券をイメージした入館券に営業当時使用していたダッチングマシンで日付を印字し入鋏までしてくれてかなり本格的！！古き良き時代を思い起こさせてくれます。改札　改札の中に入るとプラットホームに全駅の駅名標が展示されていました。起点の石越駅から始まり、あらっ大岡小前駅の駅名標だけ五角形なんですね。プラットフォームを抜けて隣接している機関車庫・修繕庫に足を踏み入れると元名古屋鉄道キハ10形KD10形気動車が目に飛び込んできました。機関車庫機関車庫内KD10形気動車　1995年　せっかく名古屋から嫁入りしたのに2005年以降は定期運用から外されたそうです。でもこうしてKD12は汚れを落としてもらい、車庫の中で静態保存され、嫁ぎ先で大事してもらえてよかったですね。ここではKD10形の下回りの見学も可能です。車両の内部を見学してみましょう。「富士重工昭和60年」と記されたメーカープレートが掲出されていました。名鉄の八百津線（岐阜県明智駅から同県八百津駅までを結んでいた路線で2001年に廃止。）で運転されていた富士重工製のレールバスです。シートはグレーのロングシートでした。車体のカラーリングは名鉄気動車カラーのアイボリーを基調とし、側窓回りと車体裾がスカーレットのままなので、名鉄ファンの方は必見ですよ。併設されている修繕庫には旋盤などの工作機械が営業当時の配置のまま保存されています。修繕庫壁には無事故祈願旗が掲げられ、その旗の上には神棚が祀られていたんでしょうね。修繕庫は大正から昭和にかけての建築構造技法を伝える遺構でもあり、なかなか見応えがありました。修繕庫から客車庫への通路になんと鍛冶場がありました。オバ鉄、車庫に鍛冶場が設けられているのを見たのは初めてです。1250℃まで加熱し自由鍛造するための電動送風機つきほど（炉）と、軸受けメタル溶融用の小型コークス炉が設けられていました。小型コークス炉他に、ハンマ、はし、たがねなどの鋳造工具もあり、貴重な展示物の数々にくりでんミュージアムのグレードの高さに感服いたした次第です。さて、次は客車庫へ参りましょうか。オバ鉄のインタビュー＆列車の写真が掲載されました！↓楽天 close

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