前章最後で感慨深い気持ちになった心を癒やすためにも（？）、その桐生線をめぐることにしてみました。ある意味「荒療治」になるかもしれませんが…（苦笑）。　まずは桐生市のもう一つの玄関口である、新桐生（しんきりゅう）。　大正2（1913）年3月の開通時に開業。現在の駅舎は昭和63（1…… more 988）年に改築されたものだそうですが、以前のものはあまり記憶に残っていません。親父の、仲の良かった職場の同僚の方が桐生でもこちらが最寄りの地区にいらっしゃり、私がまだ小さかった頃に何度か遊びに行った時に、車がなかったのでここで降りているはずなのですが…。　ともあれ、少なくともこうなってから実は初訪問になります。　天井には十二支をあしらった方位盤とステンドグラスがあり、なかなか瀟洒な雰囲気。　　待合室もかなり立派です。　しかし、それだけの規模でありながら簡易改札機というのも、枝線の宿命なのか…。　近場に住んでいる故か、あるいは単にひねくれてるだけだからなのか（苦笑）、どうしてもそういうところばかりが気になってしまいます……。　気を取り直して、その次（太田方面）の阿左美（あざみ）。　こちらは開通から24年後の昭和12（1937）年5月5日の開業。最寄りでもある「阿左美沼」（※いわゆる「桐生ボート（競艇）」で有名です）を観光地化しようと目論んでいたという、地元の名士である今井伊太郎氏が、東武の創業者である根津嘉一郎氏に働きかけて開設に持ち込んだそうです。　去年の3月にかつての場所から北に300m離れたところに新しい駅舎とホームを移設したらしく、駅前は大分様相が変わっていました。　競艇場だけでなく、昔から現在の桐生大学（※前・桐生短期大学（いわゆる「きりたん」。「東北」はつけないでね（笑）））の最寄りでもあるので、学生さんの利用もそれなりに多いのですが、免許が取れるようになるとやはりこの辺は車の方が便がいいので、相対的にはあまり高いとは言えないかもしれませんが……。　何だかいろいろと考えさせられることの多かったような駅めぐりでした。（おわり） close

上電・東武ともに二駅。　その３