原田駅から筑豊本線のうちの通称"原田線"のキハ40に乗車しました。原田線は1日8往復が桂川～原田間を行ったり来たりするだけの非電化ローカル区間で、この日の計画上のネックとなりました。かつては･･･例えば1985年3月改正の時刻表を見ると本数は相変わらず少ないのですが、門司港発の直…… more 通列車など走っていました。そして、その改正のときまで原田線を走っていたブルートレインがありました。新大阪～長崎･佐世保間を走った｢あかつき2･3号｣です。この列車の運行がちょっと特殊でした。長崎･佐世保行きの場合、長崎本線から佐世保線が分岐する肥前山口駅で一般的に列車分割が行われるのですが、｢あかつき3号｣はずっと手前の門司駅で分割され、長崎行きが鹿児島本線経由、佐世保行きは現在の筑豊本線(原田線)経由で走っていました。つまり、原田～鳥栖～佐賀～肥前山口間は同名の別列車が2本立て続けに走っていたことになります。で、ここからはミステリー好きな私の趣味になりますが･･･(笑)以前、八本松駅の記事で西村京太郎の｢特急さくら殺人事件｣の話をしたときに、たまたま｢寝台特急あかつき殺人事件｣という話を知りました。これは長崎行きと佐世保行きが佐賀駅に立て続けに発着するのをアリバイ作りに利用した殺人事件です。そこで、どんな風にしてアリバイ作りをしたのか調べてみました。まず殺人のターゲットは佐賀駅近くに住んでいることが大前提となります。犯人は前夜、佐世保編成の寝台車に乗車します。車両は多分14系15形だと思うので、開放型2段式B寝台かなと思います。寝台車では同乗した人と仲良くなって、睡眠薬入りの飲み物を勧めてぐっすり眠らせます。眠りに入った後、犯人は変装して、(多分門司駅で)長崎編成の車両に移動します。長崎編成が先に出発、佐賀駅で途中下車して殺人を実行します･･･。再び駅に戻ると次にやってきた佐世保編成の元いた席に戻ります。この間わずか26分。変装を解いて何食わぬ顔で同乗者を起こすなりして印象付けをします。･･･みたいな感じだったと思います。ツッコミどころはありそうですが(笑)→→【YouTube】佐賀駅のホームでトリックに気づく十津川警部さて、原田線に戻ります。キハ40-8063の車内。窓が開くのに気づいたので、最後尾のロングシートに移動して駅の撮影です。列車は鹿児島本線と別れると西鉄を跨ぎ、まず最初に停車したのが筑前山家駅。1面1線の無人駅ですが、かつては相対式だったホーム跡が反対側にあるそうですが未確認･･･。奥に小さく映ってますが元西鉄福岡市内線の507号電車が静態保存されています。筑前山家駅を出ると、風景が変わり山の中へ。エンジン音が唸りだし、勾配を登っていくと｢冷水トンネル｣という長いトンネルに突入します。長崎街道の冷水峠越えですね。トンネルを抜けると筑前内野駅に停車。ここも元々相対式だった1線が剥がされた1面1線の無人駅です。更に北上して風景が広々としてきた辺りで上穂波駅に停車。この駅も元々相対式だった1線が剥がされた1面1線の無人駅ですが、商工会と合築の立派な駅舎がありました。更に北上、右カーブしながら左手の線路に合流すると終点の桂川駅に到着です。2番線の到着。28分ほどの汽車旅でした。 桂川駅は福岡県嘉穂郡桂川町大字豆田にある桂川町の中心駅。｢かつらがわ｣ではなく｢けいせん｣と読みます。乗り入れ路線は当駅所属線の筑豊本線と当駅を終点とする篠栗線の2路線。ですが、実質は篠栗線と筑豊本線の桂川以北は電化されていて｢福北ゆたか線｣として直通運転が行われています。桂川以南は前述のとおりで、筑豊本線としては南北で運転系統が完全に分かれています。駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線で北から1～3番。駅舎は単式1番ホーム上を覆う橋上にあり、ホーム間は駅舎と直結した跨線橋で連絡しています。島式2,3番ホームの直方方からの様子。右から1,2,3番。基本的に福北ゆたか線は1,3番、原田線は2番に発着するそうです。跨線橋から直方方面。2番線には原田線のキハ40。ちなみに2018年1月の訪問時の跨線橋から同じ方面の様子。今回との違いがわかりますでしょうか？1番ホーム原田･博多方からの様子。こちら側には骨組みだけの跨線橋？があります。実はこの骨組みが元々の構内跨線橋で現在解体中のようです。前回訪問時から数年の間に駅舎が橋上化されて、跨線橋も駅舎直結の新しいものが直方寄りに設置されました。キハの停車位置も新跨線橋の位置に合わせて直方寄りにずれたわけです。次は1番ホームの直方寄り。ここには珍しく｢コラボ倶楽部｣という構内売店がありました。｢豆大福｣というのぼりが見えます。それがウリのようですが、クリーニングも請け負っているようです。それでコラボなのかな？橋上駅舎に上がって改札口の様子。みどりの窓口のある業務委託駅だそうです。下車印いただけました。そして駅舎外観。表玄関の北口です。今年の3月に供用開始したらしいので、ホカホカの新駅舎ですね。駅の目の前には県道が横ぎり、駅前広場はありません。車の横づけも窮屈です。もうちょっと引いて撮影。左端はタクシーのりばで実質の駅前ロータリー。駅舎との間にヤマザキショップがありますが、実はこれが1番ホームのお店の実体です。面白いですね～。南北自由通路を渡って南口へ。今年開設したばかりの出入口です。それでは筑豊本線の踏破を続けます。次に乗車するのは1番線から福北ゆたか線の直方行き。4連先頭のクモハ817-1010に乗車します。 ｢豆大福｣目立ってますね(微)行程：原田(6622D桂川行)桂川(2632H博多発直方行)勝野にほんブログ村鉄道旅行ランキング close

九州駅巡り21夏-筑豊編(20) 筑豊本線 (原田駅→桂川駅) ～冷水峠越え～