関東で「公園」のつく駅といえば東武鉄道の得意分野！森林公園、大宮公園、東武動物公園、清水公園･･･西武線にも「公園」のつく駅がありまして、池袋線の稲荷山公園駅です。稲荷山公園駅は、航空自衛隊入間基地の最寄り駅にして、線路が基地内を通っているという珍しい立地でもあるんですよね。11…… more 月3日の「入間航空祭」ではブルーインパルスの飛行も見られることもあって、大混雑する駅でもあります。基地隣接の駅というコトもあってか、周囲に人家はほとんどなく、駅名の由来となった狭山稲荷山公園は、もともと基地用地であったものが返還されてできた公園なんですよね。春は桜がきれいですよ。稲荷山公園駅は、池袋線開業の1915（大正4）年ののちに途中駅として1933（昭和8）年に開業しました。現在の駅舎は1988（昭和63）年に改築されたものです。駅の周囲は入間基地で人家はほとんどなし。なのになんでこんなところに駅ができたのかといいますと、たぶん、入間基地の前身が、航空陸軍士官学校だったからではないかと。陸軍士官学校は1938（昭和13）年に所沢から入間に移転してきました。さらに、1940（昭和15）年には豊岡飛行場が完成。そんな計画を踏まえての駅開業だったのではなかろうか、と推測するわけですが、どうでしょうか？こちらはロータリー側から見た駅舎です。橋上駅舎でない西武線の駅って、埼玉の西の方に来たな～という感じを醸し出しますよね。（あるいは都心の各停しか停まらない駅とか、かな）券売機が2機と常設の窓口が1か所、入間航空祭などの混雑時に開かれる窓口が2カ所と、やや小ぶりな駅です。三角屋根と四角い屋根の上は吹き抜けになっていて、日差しぽかぽか（夏はジリジリ）とよさげな雰囲気ですよ！改札からは上り1番ホームまで直行、下り2番ホームへは跨線橋で渡ります。もっとも、今見た北口ではなく、踏切を渡ったところにある南口からは2番ホーム直結です。上下線で入口が違うというのも、西武線でよくある光景です。改札は、ホームの一番飯能寄りにあります。この階段の裏っ側にトイレがあります。多機能トイレもありますぜ。2番線の方にはトイレがないので、お気をつけあれ。稲荷山公園駅は、カーブの途中に設置された途中駅です。ホームもぐいーっと曲がっています。さらに池袋方に向かってカーブが続きます。上屋は約2両分。急カーブ上にあるため、通過列車も速度を落として進行していきます。停車すると、カントがすごいことになっているため、外側のロングシートでは振り落とされそうになりますね。というわけで、自立式の駅名標が何本か建てられています。お屋根が短いので。直射日光を浴び続けたせいか、上り1番ホームの駅名標･･･劣化が進んでいますよ。ホームの向こうは、航空自衛隊入間基地です。入間航空祭の日には、ホーム上に臨時改札が設けられ、基地直結となります。なにしろ、駅の両側が基地というすごい場所にありますからね。その直結の下りホームからは、「自衛官募集！」のでっかい立て看板が見られます。平和を仕事にしようぜ！さて、では1番ホームから2番ホームへ跨線橋を渡って移動しましょう。っと、貴重なものがぶら下がってるじゃありませんか。これ、青基調のCIが導入される前の案内標ですよね。西武の丸ゴシックが懐かしい！もちろん裏側も西武丸ゴシックですよ！ホームの駅名標や番線案内は、西武のCIである青基調の角ゴシック。隣駅は入間市駅ですが、バスで5分ほどのところに新宿線の狭山市駅にも行けます。上屋の低さがお分かりになるでしょうか。こんなところにも、西武線の駅っぽさが残っていたりする稲荷山公園駅なのでした。  close

西武池袋線・稲荷山公園駅～西武線唯一の「公園」駅は、基地の中！