志井公園駅から日田彦山線の添田行きに乗車しました。列車は日田彦山線を南下、2駅進んで石原町駅に到着です。車窓から様子を覗いてみます。しばらく停車するというアナウンスがあったので、ホームに降りて1枚。2面3線の無人駅ですが、良さそうな駅舎が見えます。下車してみたい･･･ですが先に進…… more みます。石原町～呼野間の車窓より。白肌剝き出しの歪な山々。この辺りの典型的な景色だと思います。そして次は呼野駅に到着です。ここで下車することにしました。 添田方面に走り去る列車を見送ります。さようなら。呼野駅は福岡県北九州市小倉南区大字呼野にある無人駅。日田彦山線における北九州市の南端にある駅で、この先にある金辺峠に向けての勾配区間にあります。駅構造は単式ホーム1面1線で駅舎はありません。北側の小倉方面の様子。線路は左が本線、右は･･･後ほど。南側の添田方面。標識が示す勾配は上り16.0。この先の峠越えでは17‰の勾配があるそうです。線路の西側の様子。駅の東側には｢東谷鉱山｣という石灰岩の大規模な採掘場があるそうですが、こちらにも小規模な採石場？があるんですかね？小倉方からの様子。ホーム上には開放型の待合室が見られます。ホーム自体は明らかに簡易的な造り。駅の開業は1915(大正4)年4月だそうですが、そのずっと後に設置されたものと思われます。そして注目は左(東)側。東側の様子。手前の柵と被ってしまいましたが･･･ホーム跡らしきものが見られます。呼野駅はかつては福岡県内で唯一のスイッチバック構造の駅だったそうです。スイッチバックの形態は、勾配上にある本線から折り返し線が引き出されて、その折り返し線上に停車場が設けられているという｢通過可能形｣。最近訪問したところだと和歌山線の北宇智駅のような感じですかね。蒸気機関車の牽く列車は折り返し線に入ってから、一旦バックして本線を駆け上がっていったそうです。スイッチバックの廃止はSL運行が無くなった後の1983年のことで、現在のホームはその頃に設置されたものだと思います。それではあちらに行ってみましょう～。出入口は添田方にあります。階段を下った先の構内踏切のような通路がホーム跡へ続きます。本線上のホームの方が位置が高いことがわかります。ホーム跡から駅の様子。開業時からあったといわれるかつての駅舎は、この手前のスペースにあったものと思われますが、1990年代に撤去されたそうです。旧ホーム添田方からの様子。このスペースにレールがあったんでしょうね～。小倉方からの様子。旧ホーム上には駅名標が残されていましたが･･･文字はほとんど消えてました。辛うじて線路が見えました。こう見るとホームに面したもの以外にももう1本あったようですね。そして旧引き込み線路終端方面。･･･夏草や兵どもが夢の跡･･･(遺構を見るたびに言ってます笑)さて、時刻は間もなく19時です。金辺峠を越えて、よい駅舎のある採銅所駅、はたまた香春駅まで行きたいところですが、ここで折り返すことにしました。日田彦山線はBRT化が成ったらまた来ようと思います。滞在26分ほどで小倉行きがやってきました。2連先頭車のキハ147-50に乗車します。終点の小倉駅には3番線の到着。時刻は19:16。すぐに乗り換えです。～つづく～行程：志井公園(961D添田行)呼野(972D添田発小倉行)小倉(5186M下関行)下関[泊]にほんブログ村鉄道旅行ランキング close

九州駅巡り21夏-筑豊編(34) 日田彦山線 呼野駅 ～金辺峠を控えたスイッチバック遺構の残る駅～