北陸本線の敦賀駅にやってきました。ここからちょっと寄り道しようかと思います。前回少し書きましたが、敦賀駅からはかつて｢敦賀港線｣と呼ばれた北陸本線の貨物支線が港方面に出ていました。その終点だった敦賀港駅の跡地に行こうかと思います。駅前の03番バスのりばから｢ぐるっと敦賀周遊バス｣…… more に乗車します。前払い一律200円也。｢ぐるっと敦賀周遊バス｣は敦賀市のコミュニティバスで、名前の通り｢鉄道と港のまち｣といわれる敦賀の街をぐるっと周回します。｢観光ルート｣と｢ショッピングルート｣と2つあるうちの港側を巡る｢観光ルート｣に乗車。赤レンガ倉庫バス停で下車します。かわいいバスですね。バス停のすぐ目の前には赤レンガ倉庫がありました。1905年に建てられた倉庫だそうです。今回、中には入りませんでしたが、ジオラマが展示されていたり、カフェやレストランにもなっているそうです。 ｢赤レンガ倉庫｣といえば、横浜の赤レンガ倉庫には何度か行ったことがあります。結構大規模なショッピングモールのような感じですよね。すぐそばには横浜港駅跡もあります。みなとみらい線に乗車する際には訪問してみようと思います。そして倉庫のお隣に保存車両がいました。国鉄急行色のキハ。急行｢わかさ｣のカン付きです。保存状態がよくてとても美しいです。形式はキハ28-3019。1968年12月製で2000年3月廃車。急行｢わかさ｣として小浜線を走っていたそうです。｢わかさ｣は1985年3月の時刻表を見ると東舞鶴～福井間を走っていました。かつては｢丹後｣に併結されて、山陰本線経由で京都まで足を延ばしていたこともあったそうです。赤レンガ倉庫から北に歩いていくと線路が見えてきました～。かつての敦賀港線です。踏切だったところから敦賀方面。終点の敦賀港駅方面。敦賀港線は2009年3月末で貨物列車の設定が無くなり休線状態となっていましたが、2019年4月に正式に廃線となったそうです。踏切を渡った先にはお寺さんがありました。誓法山金前寺。本尊は今昔物語集にも記されているという縁結びの十一面観音｢袴掛観音｣。しかし･･･手前には｢官幣中社金崎宮｣という文字が？神社？？実はこの奥に｢金崎宮｣というお社様もあるようです。恋愛成就の｢恋の宮｣と呼ばれているらしいですね。更には金ヶ崎城跡や天筒山城跡もあるらしい。｢金ヶ崎｣･･･どこかで聞いた記憶があります。そのすぐそばには･･･レンガ造りなのですが瓦屋根、という面白い建物がありました。大正7年につくられた旧敦賀港駅のランプ小屋だそうです。次は敦賀港駅跡に行ってみます。おそらく駅舎のあった場所だと思いますが、そこには｢人道の港 敦賀ムゼウム｣という博物館のような立派な施設がありました。その奥にコンテナが見えますね。敦賀港駅は1882(明治15)年3月に金ヶ崎駅として開業。当時は旅客営業も行っていて、国際連絡列車も設定されていたそうです。ウラジオストクからシベリアを経由してヨーロッパ諸国とを結ぶ｢欧亜国際連絡列車｣なんてものがあったんですね(驚)それも今は昔のこと･･･この敷地がコンテナホームで、奥の草むらに線路があったと思われます。現在はコンテナセンターとして存続はしているらしいです。敦賀港駅方面からみた赤レンガ倉庫。道路は手前がトンネルになっていて、金崎宮や金ヶ崎城跡の下を抜けて敦賀新港方面に向かっています。敦賀新港からは苫小牧へのフェリーもでているそうです。かつては貨物線の線路もトンネルを抜けて敦賀新港方面まで伸びていたそうなので、その線路跡を道路にしたのかもしれませんね～。そして見ておきたかったのが敦賀港駅の旧駅舎です。立派ですね～。この駅舎は金ヶ崎駅時代の｢欧亜国際連絡列車｣が発着していた頃のものを復元したそうです。館内は敦賀鉄道資料館になっており入場無料でした。ちなみに駅跡とは別の場所にあります。 色々展示されていますが、時間が無くてじっくり見れなかったがちょっと残念。 博物館の裏側はすぐそばが港になっています。福井県警の船のようですね。敦賀港巡りは以上。赤レンガ倉庫からバスに乗車して敦賀駅に戻りました。まだ少し時間があったので、駅前を散策すると･･･街には様々なモニュメントがありました。｢銀河鉄道999｣や｢宇宙戦艦ヤマト｣のモニュメントです。こちらは駅前にあった｢星野鉄郎とメーテル｣。999のモニュメントは駅から氣比神宮まで続くアーケード沿いに並んでいました。順番に行くと･･･｢星野鉄郎とメーテル｣(上画像)、｢銀河鉄道999｣(下画像)→｢少年 星野鉄郎｣→｢メーテルとの出会い｣→｢母との記憶｣→｢旅立ち｣→｢永遠の星の海へ｣→｢迷いの星｣→｢ガラスのクレア｣→｢エメラルダス｣→｢時間城｣→｢友の眠る星｣→｢プロメシューム｣→｢限りある命の為の戦い｣→｢別離｣→｢青春の幻影｣。映画のストーリーになってました。そういえば、鉄郎とメーテルは小倉駅でも見た記憶があります。石ノ森章太郎は石巻線の石巻駅、水木しげるは境線の境港駅を思い出しますが、敦賀って松本零士と何か関係があるのかな？｢999｣や｢ヤマト｣は昔は好きでしたね～。単行本も持ってました。特に各話の"サブタイトルの付け方"や没頭とラストの語り(ナレーション)などの世界観が好きでしたね～。単行本では｢巻紙｣で表現されていました。･･･語りだすと止まらなくなるのでここまでにしますが、1曲だけ。本当はゴダイゴの映画のラスト曲にしたかったのですが適当なのが無かったので、｢さよなら銀河鉄道999｣のラスト曲です。ゴダイゴのとは対照的に哀しげなの曲で、｢さよなら･･･｣には相応しい名曲です。【YouTube】 Mary Macgregor - Sayonaraさて、敦賀駅で駅弁を購入して列車に乗り込みます。福井方面からやってきた列車が5番線に到着。その折返しの福井行きに乗車することになりました。乗車車両は2連先頭のクモハ521-35。福井方面は国鉄時代を通しても初乗車となります。行程：敦賀(ぐるっと敦賀周遊バス観光ルート1便)赤レンガ倉庫(観光ルート3便)敦賀(1239M福井行)王子保にほんブログ村鉄道旅行ランキング close

西日本完乗への道-丹後北陸編(15) 北陸本線支線(敦賀港線) 敦賀港駅跡 ～金ヶ崎旧駅舎と銀河鉄道999～