敦賀駅から北陸本線の福井行きに乗車しました。列車は駅を出るとまずデッドセクションを通過。交流区間に入ってすぐに長大トンネルに突入します。｢北陸トンネル｣･･･木ノ芽峠の下を抜ける総延長13,870mのトンネルです。このトンネルの開通によって北陸本線は新線に切り替えられました。かつ…… more ての旧線はもう少し海側の山中峠ルートで回り込んでいたそうです。途中には12か所のトンネル、3か所の駅、3か所の信号場、そしてスイッチバックは4か所もあったといいます。かなりの難所だったんですね。内訳は以下のとおりで、(S)がスイッチバック構造。　敦賀駅ー深山信号場ー新保駅(S)ー葉原信号場(S)ー杉津駅ー山中信号場(S)ー大桐駅(S)ー今庄駅ちなみに北陸本線では南側の新疋田駅の先にある｢深坂トンネル｣開通でも新線に切り替わりました。旧線は柳ヶ瀬線としてしばらく残されていましたが、こちらは切り替えと同時に廃止となっています。柳ヶ瀬線について→→北陸本線 新疋田駅 ～米原･敦賀間の電化の歴史と柳ヶ瀬線～さて、初乗車区間ではどこかひと駅下車してみようと思います。そこで敦賀駅で購入した駅弁をいただく予定～。列車は北陸トンネルを抜けると南今庄駅に停車しました。南今庄駅は福井県南条郡南越前町南今庄にある山間の無人駅。秘境駅と言われています。当初はこの駅で下車して駅弁を開こうかと思っていましたが、駅舎が無いらしい･･･。落ち着いて食べれないかな～と思い今回はスルーしました。後ほど少し離れた場所に休憩所があることをある方のブログで知りました。そこでいただくのもよかったかな･･･。これも後ほど知ったのですが、駅は上述の旧線と新線のほぼ合流地点に位置しており、開業は1962(昭和37)年6月。つまり新線切り替えと同時に開設されています。周囲に民家が無いのになぜここに新たに設置？この駅は旧線上にあった大桐駅の代替駅として開業したそうですね。地図で見ると大桐駅までは旧線跡と思われる道を通って2.6kmほどの距離があるようです。これは次回の下車候補駅ですね^^;列車は北陸本線を北上。次の今庄駅には給水塔がありました。難所を控えた補機の基地があったんでしょうね。更に3駅進んで建設中の北陸新幹線をくぐると王子保駅に到着です。2番線の到着。ここで下車することにしました。 王子保駅は福井県越前市四郎丸町にある北陸本線の無人駅。｢おうしお｣と読むちょっと変わった駅名です。開業当時、この辺りは南条郡王子保村といったそうです。その後、武生市になり2005(平成17)年10月に合併して越前市になっています。駅構造は相対式ホーム2面2線で、停留所に分類される棒線構造。ホーム間は跨線橋で連絡しています。下り2番ホームの敦賀方からの様子。駅舎は上り1番ホームの東側に面しています。駅舎外観。モルタル木造で、1927(昭和2)年12月の開業時からのものだそうです。駅舎内の様子。無人化は簡易委託が解除された2014(平成26)年4月とのこと。この手前にある待合室のベンチで駅弁を開きました。塩荘の｢炙ります寿司と元祖鯛鮨｣です。鯛鮨は初めて食べたかも？ 美味しくいただきました♪待合室でモグモグ中に駅構内にメロディが流れます。すると上下それぞれの特急が通過していきました。この区間は｢サンダーバード｣と｢しらさぎ｣が1時間に1本づつ走る特急街道です。普通列車も1時間に1本･･･。次の福井行きは1時間後ですが、その前に上り列車が1番線にやってきました。これは乗車するしかありませんね(微)"行ったり来たり戦法"発動～。ひと駅戻ろうと思います。乗車車両は2連先頭クハ520-53。ボックスは埋まっていたので、折り畳み式の補助座席に座ることにしました。行程：敦賀(1239M福井行)王子保(1232M福井発敦賀行)南条にほんブログ村鉄道旅行ランキング close

西日本完乗への道-丹後北陸編(16) 北陸本線 南今庄駅と王子保駅 ～北陸トンネルを抜ける～