山形駅から仙山線の仙台行きに乗車しました。列車はまず奥羽本線を北に進み、羽前千歳駅を出ると仙山線に入って東に向きを取ります。仙山線は一応幹線扱いの電化路線。なかなかのスピードで雪の被る山中を走ります。さて、仙山線内は山寺駅に下車する予定ですが、その前にもうひと駅寄ってみようと思い…… more ます。寄ってみたのは山寺駅のひとつ先の駅、面白山高原駅です。 列車は私一人だけを降ろすとトンネルの中に消えていきました。面白山高原駅は山形県山形市大字山寺字面白山にある県境手前の無人駅。｢面白山高原｣とは山形と宮城の県境にある｢面白山｣という火山の麓にある高原の名前。駅のそばにはスキー場があるらしいのですが、リフトが故障したのがきっかけで10年近く休業状態のようです。駅の開業は1937(昭和12)年11月の事で、当時は｢面白山仮乗降場｣といったそうです。民営化の際に他の仮乗降場に漏れず駅に昇格しましたが、当時は臨時駅。冬シーズンのスキー客向けだったんでしょうね。その翌年に常設駅となって現駅名に改称されたとのこと。快速も停車していたそうですが、スキー場の休業に合わせたかのように現在この駅は通過･･･。つまりはスキー客以外の利用はほとんどないということかな。駅周辺に人家は皆無のようです。しかも冬季は道路が閉鎖されるそうで、アクセスは鉄道のみとなるそうです。そんなことでこの駅は秘境駅に数えられています。あるサイトによると、今年の秘境度ランクは55位。外部到達難易度と秘境度が高い評価です。それでは駅の様子を。仙台方からの様子。駅構造は単式ホーム1面1線。ホームには私の足跡しかありません。降雪以降人が訪れていないのは明らかです。振り返って仙台方面。こちらには｢仙山トンネル｣という全長5,361mの長大トンネルがすぐそばに口を開けています。このトンネルを抜けると宮城県仙台市です。ホーム中ほどから仙台方面。駅名標は雪が吹き付けていて何だかわからなかったので、手で払いました･･･。山形方の端っこからの様子。駅の真上を道路が跨いでいます。以前はホームが短くて一部の車両がトンネル内に停車していたそうです。まるで横須賀線の田浦駅。こちら側は延伸された部分のようです。ホーム中ほどにある待合室。六角形の待合室は小海線の松原湖駅を思い出しましたが、こちらのは流石に扉付きですね。中はがらんどうですが、密閉型で寒さを凌げるのは助かります。待合室の横に小さな建屋があり、左側に出入口の階段があります。奥羽本線運転見合わせ･･･それとは別にもう一か所、裏口らしきものがあるのですが･･･その先はこんな状態で立ち入ることができませんでした><ということで出入口の階段を上りますが、雪が膝くらいまで積もっていて登るのにひと苦労でした。ちなみに足跡は私のものです。階段を上がると先ほど見えた橋に出られました。雪が深いので歩くのが大変･･･。正面奥に見えるのはスキー場の案内所らしいですね。もしかして建物の左に見えるのはリフトかも？？橋の上から仙台方面。雪に閉ざされた駅･･･振り返って山形方面。こんなところでも定刻通りに運行する｢鉄道｣って偉大だなと思います^^;そろそろ次の列車の時間ですので駅に戻りますが、下るほうが大変でした。時刻表を覗くと･･･1日11往復。そこそこありますかね。今回は6:53着の列車でやってきて、7:09発の列車で山寺に向かいます。山形行きは定刻通りにやってきました。乗車車両は先頭車のクモハE721-1002。当然？のことながら人に会うことなく駅を去ることとなりました。行程：山形[泊](822M山形発仙台行)面白山高原(821M仙台発山形行)山寺※ 【雪の鉄道情景】で思い出す曲があります。アイルランドの｢癒しの歌姫｣といわれるEnyaの曲。本人の見た目はキツイ部類に入るかもしれませんが･･･　ちなみにジョジョでは、｢正義(ジャスティス)｣の暗示をもつ霧のスタンドの使い手として登場しますネ(余談笑)エンヤといえば･･･曲自体は非常にシンプルで繰り返しを多用するといった印象がありますが、音楽と映像のセットで一つの作品といえると特に思います。今回の曲のストーリーや背景は明確で、｢少女時代に思いを馳せつつ雪深い故郷に帰る｣といった感じです。音楽はやっぱりシンプルで、構成はA+A'+A、B+B･･･。時折出てくる汽車の映像が秀逸です。【YouTube】Enya - On My Way Homeついでにもう一曲、映像が素晴らしいエンヤワールド全開の作品。季節が変わっていくような映像が見ものです。本人も年相応にイメチェンしてます^^;【YouTube】Enya - Only Timeにほんブログ村鉄道旅行ランキング close

18きっぷ22冬-山形仙台編(7) 仙山線 面白山高原駅 ～雪に閉ざされた秘境駅～