「シグナス森林鉄道」廃止2022年(令和4年)2月1日、能勢電鉄は、「シグナス森林鉄道」の営業終了を正式発表。兵庫県川西市の「妙見の森ふれあい広場」内を走る15インチゲージの「シグナス森林鉄道」は、能勢電鉄社員手づくりの遊覧鉄道(鉄道事業法に基づく鉄道ではない)だったが、老朽化に…… more よる保守費用増加により営業終了。もともと運転期間は冬季以外の土・休日であったが、今季は、昨年2021年(令和3年)11月よりコロナ禍や点検等により運休、同年12月から冬季の定期運休期間に入ったが、今春の営業再開を待つことなくそのまま突然廃止になった。また、妙見の森ケーブル、妙見の森リフトは、2022年(令和4年)3月19日(土)の営業再開以降、毎週水曜日・木曜日は定休日(運休)となる。(ただし、祝日・桜開花時期・ゴールデンウィーク等は営業)参考︰シグナス森林鉄道の構想段階の仮称は「妙見森林鉄道」。敷設場所は、妙見の水広場周辺で、リフト妙見の水広場駅前付近から旧 神崎製紙保養所への進入路(桜谷側)に延長130mの線路(両端ループ)を敷設。線路のゲージは15インチ(381m)、レールは6kg/mサイズ、道床はバラスト構造。車両は、森林鉄道のＬ形ディーゼル機関車をイメージしたバッテリー式機関車と、2両のトロッコ客車。以下記事は、在りし日の「シグナス森林鉄道」乗車記録(2016年(平成28年)10月)能勢電鉄で妙見の森へ(兵庫県川西市)妙見の森ケーブル山上駅付近にある「ふれあい広場」ここを走るミニ鉄道「シグナス森林鉄道」に乗車シグナス森林鉄道(兵庫県川西市)は、能勢電鉄の職員が手づくりし、能勢電鉄が運行するミニ鉄道。妙見の森を走る15インチゲージ(軌間381mm)の遊覧鉄道。ふれあい広場にあるベガ駅からアルタイル駅間340m(両端のループ区間を除く直線延長は113m)を所要約10分で往復する。(※アルタイル駅は、折返し地点に設けられた駅で途中下車はできないが、ここで小休止時間が設けられ、車両から線路に降りて記念撮影などをすることができる)。路線の両端(折返し場所)はループ状になっている。また、ベガ駅発車直後には138‰の急勾配があり、ラックレール区間となっている。乗車時間は往復で約10〜15分(折返し地点での小休止時間を含む)。乗車当時の乗車料金大人200円・小人100円(※現在は大人300円・小人200円に改訂)。《シグナス森林鉄道路線地図︰Yahoo!MAPより引用》始発前。車両にはシートが被せられている。乗降場所「ベガ駅」係員が営業運転前の準備に入る。能勢電鉄OB等による運行。軌間381mmの15インチゲージ。鉄道模型ではなく、6kgレールの実用最小軌道の遊覧鉄道。(※鉄道事業法による鉄道ではない。)路線の両端はループ状になっている。へろへろの線路営業運転前の試運転列車試運転列車は、最高速度の5km/hで走行。営業運転時は時速3km/h程度でのんびりと走行。ただし走行時は振動でガタガタ揺れる。小さな緑色のバッテリー機関車が、2両の小さな赤色の客車を牽引機関車・客車ともに全長は1600mm客車にもモーター内蔵へろへろの線路シグナス森林鉄道乗降場「ベガ駅」客車は2両連結。1つの車両には最大4名(大人2，小人2)まで乗車できるが、大人だけなら2名が限界。機関車側面の「シグナス森林鉄道」社紋は、能勢電鉄の前身である箕面有馬電気軌道の社紋を模倣。午前11時の発車を待つ始発列車ベガ駅発車直後には、138‰の急勾配があり、日本では珍しいリッゲンバッハ式のラックレール区間となっている。ラックレール区間では、機関車下部の歯車と、ラックレールを噛み合せながら勾配を登る。リッゲンバッハ式ラックレールは、ここの他には、栃木県日光市足尾地区にある足尾銅山観光の鉱山トロッコ列車のみに現存。「シグナス森林鉄道」「ベガ駅」「アルタイル駅」の名称は、近くにある「能勢妙見山」が北極星を守護神としていることから、夏の夜空の大三角形、はくちょう座(シグナス)のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイルからとったもの。午前11時発車の始発列車。乗客が集まると定刻より早めに「ベガ駅」を発車。往路をガタガタ揺れながら走り、折返し地点の「アルタイル」駅に到着アルタイル駅アルタイル駅は、ループ状の折り返し点に過ぎず、途中下車はできないが、列車は小休止時間が設けられ、乗客は車両から線路に降り記念撮影などを楽しむことができる。小休止を終え、アルタイル駅を発車ループ状のアルタイル駅を後に。スプリングポイント後方展望復路の車窓森の中を走るオープン客車ラックレール区間以外も、40‰の急勾配などがある。勾配がきついため、雨が降るとスリップしてしまい運転できないこともあるとか。軌間381mmのナローゲージループ状の始発駅・ベガ駅に戻ってくる。左は往路に通行したラックレール区間。急カーブを曲がるとベガ駅に到着ベガ駅の手前には踏切があり、ループ線に囲まれている庭園に足を踏み入れられる。営業運転の様子北海道の簡易軌道にも似ている。2番列車は満員アルタイル駅へ向かう列車しばらくして戻ってきた列車時速3km/h程度でのんびり走る。以前には、近くにある個人所有の15インチゲージ「桜谷軽便鉄道」(大阪府豊能郡豊能町)が、ここシグナス森林鉄道で仮設線路を敷設して共同運行イベントを催したこともあった。ベガ駅。右奥に発車直後に通行する急勾配が見える。列車は、乗客が集まると随時発車する。ラックレールの急勾配を登っていく列車ベガ駅★動画(You Tube)↓↓↓↓↓鉄道旅行ランキングへにほんブログ村(完) close

さよなら「シグナス森林鉄道」☆ 能勢電鉄社員手づくり、妙見の森の小さな鉄道