西日暮里駅に立ち寄った後は常磐線貨物支線を辿ります。貨物線を辿っていくとまたまた踏切がありました。道灌山通りの横切る｢日暮里道踏切｣です。そこから三河島方面。右から奥に行く高架は常磐線の旅客線。貨物線はその両側の勾配を登っていきます。更に三河島方面に進むと旅客線と貨物線の合流する…… more 地点にも踏切がありました。｢三河島道踏切｣。高架上の旅客線を特急車両が通過。｢ひたち｣or｢ときわ｣ですかね。と、警報が鳴り出しました。お、貨物列車？ 機関車は何かな～と待っていると･･･へんてこりんな車両が通過していきました。車番はキヤ195と見えます。レール輸送の事業用気動車で、以前に中央西線で見かけたJR東海のキヤ97と同型だそうです。ブロ友さんが以前言っていた機関車を駆逐して増殖している車両ですかね･･･。機関車が見られず残念。この踏切から先は線路の南側に沿った公園になっていました。その横を進んでいくとホームが見えてきました。三河島駅です。三河島駅は東京都荒川区西日暮里にある常磐線の駅。開業は1905(明治38)年4月のことで、前回お話した三河島～日暮里間が開通した時に日暮里駅と一緒に開業しています。｢三河島｣といえば･･･国鉄の戦後五大事故にも挙げられる｢三河島事故｣が起きた現場ですね。貨物列車が脱線、下り列車がそこに突っ込み、更に上り列車が脱出した人を巻き込む、という様々な要因が重なった大事故だったそうです･･･。乗り入れ路線は常磐線と常磐線貨物支線が2路線。貨物支線のひとつはここまで辿ってきた｢田端貨物線｣。もうひとつは当駅から隅田川駅を経由して北千住駅に向かう貨物支線で、通称｢隅田川貨物線｣が分岐しています。旅客列車の発着系統は、常磐線快速電車と上野東京ラインなどの中距離列車の2系統。確か中距離列車はこの駅を通過していたと思いますが、停車するようになったんでしょうね。また、各停電車の走る緩行線は東京メトロ千代田線に乗り入れるため当駅は経由していません。駅構造は高架上の島式ホーム1面2線で南から1～2番。2線の両側に貨物線が1本づつあります。上画像の手前に南側の貨物線が見えますが、田端方から勾配を登っています。Wikipediaから配線略図を拝借します↓貨物線の実際の合流地点は駅よりも東側にあります。勾配を登った先ということだと思います。田端貨物線の北側の線路は下り線に合流して消滅。｢三河島事故｣はこの合流地点で発生したそうです。一方の南側の線路は上り線との両渡り線の先も単線が続いています。これが隅田川貨物線になります。こちらは北側から見た駅の様子。手前に北側の貨物線が通っています。先ほどのキヤは北側のこの線路を登っていったと思うので、下り線に入線していったことになりますね。逆に隅田川駅に向かう貨物列車は、三河島駅の手前で南側線路に入っておく必要がありそうです。駅舎や改札口は南千住方に1か所だけあります。東側から見た高架下の駅舎。1936(昭和11)年10月に改築されたものだそうです。左画像は南側から、右は北側から見た様子。手前を横切る尾竹橋通りの歩道が入口のようになっています。 改札口の様子。JR東日本の直営駅とのことですが、みどりの窓口はありません。さて、お次は隅田川貨物線を辿ってもよいところですが、近くにもう一つ駅があるので立ち寄ります^^;三河島駅から尾竹橋通りを北上し、宮地で明治通りを左折すると京成の新三河島駅に到着です。新三河島駅は東京都荒川区西日暮里にある京成電鉄京成本線の単独駅。｢新｣を冠していますが、1931(昭和6)年12月開業と十分古い駅です。JRの駅からは700mほどあるので乗換えにはちょっと厳しいかな。駅構造は高架上の島式ホーム1面2線で南から1～2番。改札口は町屋方に1か所。駅入口の様子。明治通りに面しており、都バスのバス停が目の前にあります。系統は草64。池袋駅東口から明治通りで王子駅を経由して浅草雷門まで行くバス。ちょっと興味あり。改札口の様子。大通りに面した高架下の駅は三河島駅とよく似ています。若干異なるのは、ホームが通り上まで延びている点かな。特急車両が通過～。次はここから明治通りを東に向かおうと思います。つづく～行程：西日暮里( close

常磐線 三河島駅 ～2つの貨物支線の分岐点。ついでに京成本線 新三河島駅～