中書島駅から京阪宇治線に乗車しました。列車はまず宇治川の北岸に沿うように東に進み、南北を走る近鉄京都線を潜ります。すると今度はJRの奈良線が北から近づき、宇治川が南にカーブしていくのと同じように奈良線共々大回りで南にカーブします。木幡駅では多くの乗車客がありました。この辺りは六地…… more 蔵、木幡、黄檗と奈良線の駅と同名ながら微妙に離れた位置の駅が続きます。そのうちの黄檗駅は両線が一番接近するところにありますが、位置がずれていて、車内から見るとホームが交互に並んでいるような感じを受けました。乗車して15分ほどで列車は終点の宇治駅に到着です。2番線着。 宇治駅は京都府宇治市宇治乙方にある京阪宇治線の終着駅。｢宇治｣と聞いてまず思い浮かべるのは･･･お茶、金時、そして"10円玉"でしょうか。平等院鳳凰堂は宇治川を渡った駅の対岸にあります。中心市街も対岸のほうにあるようですね。また、JRの奈良線にも同名の駅がありますが、同じように宇治川の対岸の結構離れた位置にあります。六地蔵や木幡も離れていますが、宇治が一番離れているように感じます。駅構造は頭端式ホーム1面2線で東から1～2番。ホーム直結の改札口が線路終端側にあります。中書島方からの様子。左から1番、2番。若干カーブしています。中書島方面。2番線から折返し中書島行きが出発です。宇治線は全線複線、シザースあり。こちらは2番線の線路終端の様子。奥に見えるのは宇治川に架かる宇治橋です。線路は宇治川の東岸に斜めに突き当たるような形になっています。1番線の線路終端とホーム直結の改札口。それでは改札口を出ます。改札口はこの1か所。観光シーズンは賑わうんでしょうね～。しかし･･･ここまでの様子を見て何か違和感を感じてしまいました。終着駅でたまに感じる味気無さです。駅の開業は1913(大正2)年6月のことだそうですが、古くからある駅だとは感じられません。この理由は記事を書いていた時に調べてわかりました。駅は道路拡張などの駅前再開発に伴って、線路を切り詰める形で移転されたそうです。1995(平成7)年6月のことなので、実質は平成に新設された駅ということになります。宗谷本線の稚内駅や室蘭本線の室蘭駅などによく似ていると思います。そしてもうひとつの違和感。改札を出ると、コンコースは一旦階段を降りた半地下にあって、再び階段を上って出入口に至る･･･といった構造になっている点です。これについては駅を出てみてわかりました。それではまずは駅舎外観の様子。東側に裏口的な出入口がありました。この建物が実質の駅舎だと思います。独特の構造ですね。一旦駅舎に戻り、半地下のコンコースを抜けると南向きの出入口があります。立派な建物です。これは本来の駅舎とは別物で、｢京阪宇治ビル｣というそうです。そして注目点が左端にちらっと見えるガード？実はこんなところにJRの奈良線が走っているのです。つまり駅舎と京阪宇治ビルの間を駅とは全く関係のない線路が東西に跨っています。一旦半地下に降りるのはこの線路の存在のためだったんですね～。何故またこんなことに･･･京阪宇治駅の開業は前述した1913(大正2)年6月。JR奈良線のこの区間の開通は、それより前の1896(明治29)年1月のことらしいので、さすがに国鉄がこの駅を無視したということではないようですね^^;ちなみに駅が移転される前はホーム上を奈良線が跨いでいたそうです。奈良線の電車が京阪宇治駅を通過して宇治川を渡っていきました。 京阪のほうは東岸まで延びてきましたが、多分様々な理由があって宇治川を渡れなかったんでしょうね。あの電車の先にJRの宇治駅があります。次はそちらに向かいましょう。駅前は広々としたロータリーになっており、そこを抜けると宇治橋の東詰がすぐそばです。増水してる？｢宇治橋｣は｢瀬田の唐橋｣と｢山崎橋｣と共に、日本三古橋の一つに数えられています。伝承では646(大化2)年に初めて架けられたといわれているらしいです。宇治橋から見える宇治駅の様子。橋を渡った西詰には紫式部さん。宇治は｢源氏物語｣の舞台のひとつでしたっけ？南の方を見てみると･･･鳥居がありました。縣神社の一の鳥居だそうです。そしてその脇にも石畳のいい感じの道が延びています。この先に平等院があるようです。せっかくここまで来たので寄ってみることにしましょう。～つづく～行程：中書島(V1503U中書島発宇治行)宇治(徒歩/平等院)宇治にほんブログ村鉄道旅行ランキング close

山陰駅巡り22夏-京都兵庫鳥取編(14) 京阪宇治線 宇治駅 ～宇治川の畔の終着駅～