ぬれ煎餅製造販売大手の銚子電鉄。2011（平成23）年度の決算によると、鉄道業収入　8000万円食品製造販売収入　3億4000万円。鉄道事業がアルバイト状態の銚子電鉄。地元自治体（銚子市）も人口減や税収減で市立病院の存続もムニャムニャなところで・・・。前回は過去の車両に登場しても…… more らっていますが、今回も。登場してもらうのはデハ800形電車です！デハ800形電車は、1950（昭和25）年に製造された車両で、もともと伊予鉄道100系電車として郊外線を走っていました。銚子電鉄HPでは、元「伊予鉄道600形」と紹介されています。伊予鉄道は四国の国鉄線が全線非電化のころから電化を進め、松山市や近隣地域では、JRよりも存在感があったりします。その伊予鉄道から1985（昭和60）年に銚子電鉄にやってきました。余談ですが、銚子市を舞台にし銚子電鉄も随所に登場する沢口靖子主演の朝の連ドラ「澪つくし」は、この年1985（昭和60）年の放送です。デハ800形は、デハ801の1両のみの型式です。前回ご紹介のデハ700の2両、東京メトロ出身の1000形2両と一緒に銚子電鉄の輸送を担ってきました。この車両、デハ700形と同じように前後非対称です。両運転台で落成→伊予鉄道が片運転台に改造→伊予鉄道が両運転台に再改造→銚子電鉄に移籍というわけで、銚子方は3枚窓・非貫通の顔をしています。運転士側以外の2枚の窓に、メッキ装飾が施してありますね。2008（平成20）年ごろのデハ801です。ずいぶんと屋根が汚れているというかサビサビというか・・・「修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」外川方は、貫通扉のある3枚窓。ただし、貫通扉は開きませんよ。それにしても、この汚れ方・・・何があった?（いろいろあったんですけどね！）デハ801には、黄色地に黒字のサボが取り付けてありました。区間運転はありませんので、取り外しはできません！それにしても、窓枠の錆びっぷりが激しいですね。外装が外装なら、内装も・・・蛍光灯は（震災前から）一部が抜かれ、型式プレートも、塗装の剥げと相まって悲惨なことに。2010（平成22）年、60年にわたり走り続けたデハ801も引退の時を迎えます。現在は車籍を残したまま休車扱いとなり、外川駅構内で「京葉東和薬品（提供）　銚電昭和ノスタルジー館」として昭和グッズの展示館となっています。ぜひ会いに来てくださいね。 close

銚子電鉄・デハ800形～錆び錆び車両もいまはミュージアム！