肥薩線で最も高い位置にある矢岳駅に到着しました。標高536.9メートルに位置しています。人吉駅が標高100メートルぐらいなので約400メートル近く登って来たことになります。矢岳駅も歴史を感じる木造駅舎です。明治42年開業当時の姿をほとんど残しています。駅入り口です。もちろん無人駅…… more です。高い天井の駅構内の待合室です。歴史を感じる駅標名です。今は使われていない線路が残っています。洗顔場の後も残っています。草生していますが当時は何本も線路が敷かれていたのでしょう。肥薩線は1927年（昭和2年）鹿児島本線（現：薩摩おれんじ鉄道）が開通するまで九州を縦貫する重要なルートでした。駅のすぐ隣には人吉市SL展示館がありました。D51です。今にも走りだしそうなぐらい綺麗に保管されていました。もっとじっくり見物したかったのですが、そろそろ出発の時間なので列車に戻ります。次は真幸駅です。矢岳駅を出発すると肥薩線で一番長いトンネル矢岳第一トンネル(全長2096.1m)を通ります。当時の技術力からいえば現在の青函トンネルに匹敵する大工事であったと言われ、開通したときの地元の協力及び官民の血と汗の賜物にたいし、当時鉄道の最高責任者であった二人、逓信大臣、山形伊三郎先生が、矢岳トンネルの人吉方に「天険若夷」、鉄道院総裁、男爵後藤新平先生が吉松方に「引重致遠」という縦1m、横2mの石額を坑口に掲げました。これは「テンケンイノゴトシ、オモキヲヒキイテトオキニチス」と読み「天下の難所を平地のようにしたお陰で、多くの人間や貨物などの重いものをどんどん遠くに運搬することが出来る。」という内容です。矢岳第一トンネルを抜けると日本三大車窓のひとつ、霧島連山とえびの高原を望む絶景が楽しめます。天気がいい時は桜島も見えるみたいですが、この日は見れませんでした。列車はここで２～３分停車します。日本三大車窓(44秒)次はまたまたスイッチバックの真幸駅に停車します。真の幸せを呼んでくれる駅です。観光列車「いさぶろう」の旅もあとひと駅となりました。～続く～人気ブログランキングへ↑↑↑クリックお願いします。にほんブログ村↑↑↑クリックお願いします。 close

九州観光列車の旅～いさぶろう編（矢岳駅と日本三大車窓）