今でこそ鉄道がない北海道標津町ですが、今から約30年前までは、鉄道が存在していました。町内には2駅が設置されており、中でも根室標津駅は標津線の終着駅になっていました。今回は、根室標津駅跡の転車台と、そこに保存されているC11 224についてとりあげます。8月某日(阿寒バス知円別線…… more 乗車日)の午後16時過ぎ、中標津でバス撮影を終え、標津に戻ってきました。標津に来た目的は、やはり転車台とC11です。これがなければ標津で降りなかったでしょう。阿寒バスの標津バスセンターから南に100mほどのところに転車台への入口があり、さらに200m南へ行くと、C11が保存されている文化センターの広場があるとのことでしたので、早速歩いて現地へ向かいました。というわけで、すぐに転車台に到着…したのですが、イメージしていたのとは違う光景でした。事前にGoogle mapの航空写真で下見をしてあったのですが、転車台付近は一面芝生でしたし、駐車場らしきスペースもありませんでした。しかし、現地には砂利が敷かれ、駐車場のスペースもありました。「どうやら最近になって整備されたみたいだな」というのがこの時点での感想でした。転車台の近くに行ってみると、別の場所にあるはずのC11 224が鎮座しているではありませんか。しかも、手入れされたのか結構きれいな状態になっています。なぜ移設されたのか現地ではわかりませんでしたが、これについては次回書きます。当時の駅構内(線路)は南北に延びており、写真の右奥が根室標津駅駅舎跡(標津バスセンター)、手前が線路の終端になります。標津線の標茶方面と厚床方面からの線路が交わる中標津は、標津から見て南西に位置していますが、標津線は根室標津駅を出ると一度北へ向かい、向きを変えてから中標津へ向かっていました。転車台付近はいかにも整備中といった感じでした。転車台の奥の線路はすぐに途切れていました。車輪もありましたが、展示というよりは、無造作に置かれてるだけな感じが…。少し海沿いにも線路が延びていたようで、転車台よりも南側に車止めが残っていましたが、民家の庭先っぽいようにも見えましたので、ここから先には入らないでおきました。写真の数も多いので、次回に続きます。 close

根室標津駅跡の転車台とC11 224①