2017.10.23 先日、弊社のニュースサイトでＰＲ記事ネタとして採用したプレスリリースの中に、「やはり来たか」というネタがありました。   それは、大手旅行会社がツアー商品用に「貸切列車」として運行する豪華寝台列車で、「片道のみのバラ売りを始めました」というリ…… more リースです。   まあ、ニュースリリースという点では、貸切による豪華寝台列車の旅行商品自体は以前からありましたし、新商品の発売ではなく「枝葉の話題」ですから、本来ならば大きなニュースにはならないでしょう。   しかし、「貸切による豪華寝台列車の旅」を、宿泊などとセットになったパッケージ商品ではなく、移動手段のみの「バラ売り」として販売するところに大きな意味があります。   こちらのサイトでは以前、2016年3月に夜行列車復活の主体者は誰か？というお話を、2017年1月には豪華夜行バスの登場は夜行列車復活への布石か？というお話をしました。   今回の「バラ売り」は、たった1日のみの片道限定列車で、しかも弁当付きとは言え1人片道5万円台〜という、かなり特殊な商品ですが、これはある種、旅行会社による夜行列車の復活？です。     もちろん、こうした「特殊な商品」は、そう頻繁には販売できないことでしょう。   ただ、1人5万円の豪華寝台列車でなくても、今やゲストハウスやドミトリー、カプセルホテルで旅慣れた人には「お馴染み」となった2段ベッドの相部屋に「ほぼ等しい」普通の寝台列車ならば、2〜3万円前後で十分に「集客」できる可能性はあります。   フェリー航路のある区間を除き、夜行移動の手段がほぼバスのみとなってしまった今、「完全に横になって移動できる」寝台車の有難みをあらためて感じている人だって少なくないでしょう。   毎日の運行は無理ならば、そもそも需要の多い週末や多客期のみの運行だけでも「救われる人」は多いはず。   実際、このサイトでも取り上げた「豪華夜行バス」はこの価格帯ですからね。。。   問題があるとすれば、「貸切列車による旅行商品」ですから、原則から言えば、催行人数に達しない場合はツアー自体が中止になることもあり得ること（まあ、旅行会社の需要予測力と販売力からすればそんなことは滅多に無いでしょうけど）、現存する寝台車の耐用年数（長らく新造していないので余命わずか？）、ＪＲと第三セクターにまたがる線区での通行料？といったところでしょうか。   まあ、寝台車でないにしても、週末や多客期に「旅行会社が仕掛ける夜行列車」が本格的に復活する日は、もしかしたら近いのかも知れません。   ニュース投稿やご質問・ご相談はこちら Ｐ　Ｒ　■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ close

【編集長のつぶやき vol.509】　旅行会社による「貸切豪華寝台列車」の片道バラ売りは、夜行列車復活の兆しか？