今日は、群馬県西部を走る上信電鉄のコトですよ！中小私鉄が、ほぼ例外なく苦しい状況にあって、沿線人口に比較的恵まれている上信電鉄。それでも、経営が楽なわけは決してありません。ですが、上信電鉄。車両に関しては攻めの姿勢を取り続ける、戦う(?)中小私鉄なのです。攻めの姿勢、そうです。自…… more 社発注の新造車です！！6000形電車がやってきました。赤い「日野自動車」の6000形は、長らくこのカラーリングだったため6000形＝赤い電車というイメージが強いんですよね。あ“まつもと”の場合はですけど･･･！1981年、すなわち昭和56年に登場したので、昭和の年号の末尾を取って、6000形と命名されました。クモハ6001 - クモハ6002の2両編成1本が走っています。さて、現在のカラーリングはといいますと、やっぱり日野自動車でした。群馬日野自動車がスポンサーになっています。車両は、日野自動車製･･･ではなく、新潟鐵工所（倒産に伴う組織改編で現在は新潟トランシス）製です。従来の赤い車体は、昼も夜も働く自動車をイメージした、太陽と月があしらわれていましたが、新しいデザインでは、日野エンブレムを外し、「Ｈマーク　ＨＩＮＯ」と日野のキャラクター「ことらちゃん」が描かれています。この6000形と、外観がよく似ている1000形は、妙に縦長に見えませんか??それでも、車体幅は2850ミリと、205系（2800ミリ）よりはやや広く、元西武鉄道新101系の500形などと同じ車体幅なんです。縦長に見えるのは、全面車体下のスカートと連続している色の部分、踏切事故を想定した「バンパー」があるからかもしれません。なかなか思い切ったデザインですよね。上信電鉄にも当然踏切があるわけで、相手が過積載のダンプだったら･･･実際にJR成田線で運転士が死亡する事故が、過去に起きています。秩父鉄道では、運転士が踏切内に自動車を現認したのち、乗客に「後ろの車両に急いで移動して！」とアナウンスしたのち、ギリギリまで急制動をかけ、衝突寸前に飛び降りて負傷するという事故もありました。といった経緯もあり、「バンパーのついた車両」を上信電鉄は2編成ほど導入したのでした。旧塗装では、スカートにまで側面デザインが回り込んでいるのでバンパーが目立ちますよね。下仁田駅で撮影した写真に、6000形と1000形の並びの写真がありました。「高崎支社がSL兄弟なら」「上信電鉄はバンパー兄弟だ」前照灯の位置や全面窓の縦寸が異なりますが、ともに新潟トランシスで製造された「兄弟車」のような関係??いえ、同年の車両に250形がいるんですよ！さてさて、新しい車両、自社発注の新造車といっても、昭和56年の製造です。半世紀前の車両がいる上信電鉄では250形も6000形も、まだまだ車齢の若い部類に入るのでしょうが･･･「そろそろ古くなってきたね」と言われる前に、上信電鉄は次の手を打ちます。2012（平成24）年と2013（平成25）年。2年に分けて31年ぶりのオリジナル新造車がやってきました。30年にわたり「若手」だった6000形に、「後輩」がやってくることが決まったんです！　やったね、6000形！！ close

上信電鉄・6000形～日野バスですか？　いいえ、電車です！