長らく札幌運転所（札サウ）で留置されていた、もと急行「はまなす」で使われていた14系客車が、東武鉄道へ譲渡のため、昨日同運転所を出発しました。残念ながら、甲種輸送の様子はお伝えできませんが、1月中旬ごろに札幌運転所に行った際に撮影した写真を紹介します。稲穂駅に面して長らく写真の場…… more 所に留置されていました。このすぐ後に車両の整備のため、同運転所の車庫内に搬入されたはずです。ちなみに4両は・・・スハフ14‐508オハ14‐504オハ14‐505スハフ14‐501上記の4両でした。いずれも、2016年3月31日付で廃車となり、同時期に廃車された車両の中には既に解体された車両もあります。その中でもこの4両は、比較的綺麗な状態を維持していました。過去にコメントをいただきましたが、高額な解体費用を避けるため、他社への売却を検討し、定期的に手入れを実施していたようです。長らく同運転所敷地内で留置されていましたが、東武鉄道への譲渡が決まり、昨日旅立ったようです。東武鉄道のホームページを調べてみると、「東武鉄道SL復活運転プロジェクト」というものがあります。日光・鬼怒川エリアは日本有数の観光エリアですが、一方で、沿線地域の人口減少や社会構造の変化などの影響を受けつつあります。東武鉄道においても、地域活性化策を検討していく中で、下今市駅構内の旧転車台の遺構が確認されたことをきっかけに、「鉄道産業文化遺産の保存と活用」という観点から検討を進めてきました。SL復活運転という鉄道事業者ならではの施策展開により、運行エリアの集客を図ることで、日光・鬼怒川エリアはもとより、栃木・福島エリアにおける観光活力創出、並びに、東北復興支援の一助による支援活性化に貢献していくことがねらいです。東武鉄道で使用される北海道の車両は、14系客車だけではありません。実は、鬼怒川線で復活運転するSL列車の牽引機として、「C11-207」号機が使用されます。北海道で「SLニセコ号」などを中心に活躍した機体です。こちらは譲渡されてはいませんが、JR北海道から機体を借受する形で運行されます。他にも、JRの各旅客鉄道会社などから客車やディーゼル機関車などが譲渡されていますが、その中でも、北海道で活躍した車両の役割が非常に大きいと言えます。このように、JR北海道と東武鉄道は昨今では関係がとても深くなっています。譲渡された14系客車が故郷の北海道で活躍することができなかったのは残念ですが、解体を免れ、見事に車両の有効活用に成功しました。譲渡先でもSL「C11-207」号機とともに、支援活性化に貢献してもらいたいと思います。札幌を旅立った4両はまだ完全に北海道から出てないないようで、五稜郭で待機しているという情報をTwitterの方から得られました。青函トンネルなどの新幹線と在来線の共用区間は日中は新幹線や貨物列車で行き来することになるので、運行ダイヤ上、余裕が見込める21日の夜以降、北海道を旅立つことになるでしょう。↓ブログランキングにご協力お願いします↓ にほんブログ村 close

札幌運転所に残っていた14系客車が東武鉄道へ譲渡