昨年夏、北海道に行く計画を立てていましたが、ちょうど台風が直撃してしまい、やむなく取り止めました。「今年の夏こそは北海道に行きたい」と、昨年より念入りに計画を立て、2017年8月下旬、ついに「道東の鉄道・バスを乗り回す旅」に出掛けることにしました。その際、①道東の鉄道を完乗する。…… more ただし、景色が見える明るい時間に乗ることとする②効率よくバスの撮影をする③阿寒バスの知円別線に乗車する④阿寒バスの釧路羅臼線に起点から終点まで乗車する⑤せっかく道東に行くのだから、観光もする…などと、いくつかの条件を設定し、計画をたてました。その結果、1日目 羽田→旭川→美幌→網走2日目 網走→知床→釧路3日目 釧路→弟子屈(摩周駅)4日目 弟子屈→摩周湖→弟子屈→阿寒湖→釧路→羅臼5日目 羅臼→中標津→標津→白鳥台→別海→根室6日目 根室→釧路7日目 釧路→南千歳駅→苫小牧港→(船中泊)8日目 新潟港着というルートで周遊することにしました。さきほどの条件の他にも、日程など諸々の制約があるため、不可解な移動があったり、日によって移動距離に随分差がありますが、これはおいおい説明していきます。1日目(8月19日 土)第1ランナー森林公園駅4:15→羽田空港6:00頃東京空港交通 エアロエース(車番失念)(写真なし)羽田空港行始発はいつもエアロエースで、コンセント付きなのがありがたいです。この日は坂戸を出ても10席ほど空席があり、これなら空いているほうかな?と思いました。第2ランナー羽田空港7:05頃→旭川空港8:45頃エアドゥ 81便(機体番号失念)(写真なし)今回は羽田の滞在時間が40分しかなく、慌ただしく搭乗手続きを済ませ、機内に入って早速離陸… と思いきや、「搭乗を諦めた客の荷物を下ろしている」とのことで、20分ほど遅れて離陸しました。空からの景色を楽しみにしていましたが、離陸してみると、雲で地上は全く見えず、気づいたら夢の中へ。着陸10分前に目が覚め、飛行機は既に着陸体制に入っていました。第3ランナー旭川空港9:00頃→羽田空港9:45頃旭川電気軌道 77番 旭川空港線市内行旭川230あ2014 QRG-KV290Q1(写真なし)飛行機が遅れたから15分遅れで発車。去年の新車で、空港連絡用の車ということもあり、車内に荷物置き場がありました。到着が遅れたので、その分バスも遅れて発車。10人くらいは乗っていたように思います。市街に入る前に降りた人もいましたが、ほとんどの人は旭川駅で降りました。「道東に行くのになぜ旭川に飛んだの?」と思った人もいるかと思いますが、これは道北バスの撮影と石北本線の乗りつぶしを達成するためです。もし空路で紋別や女満別など、中途半端なところに飛んでしまうと、石北本線の乗りつぶしが中途半端になってしまいます。また、新千歳か帯広、釧路に降りて反時計回りで旭川に向かうことも考えましたが、いまいち効率的な移動ができないほか、帰りにフェリーを使うことになったため、旭川から時計回りで苫小牧に向かうことにしました。フェリー利用により、根室本線と石勝線を経由して南千歳まで行くことになり、釧路-南千歳も乗り残さずに済みました。第4ランナー旭川駅12:41→美幌駅16:08特急大雪1号 網走行キハ183-15032017年3月のダイヤ改正で25年ぶりに復活した大雪で美幌へ向かいます。8月も半ばを過ぎたとはいえ、この日は夏休みの土曜日。念のため1か月前に指定席をとったのですが、当日駅に行ってみると、自由席はガラガラでした。ただ、コンセント付きの車両に当たったことを考えると、指定席にして正解だったなと思いました。この日は網走・旭川←キハ183-1503-+キロハ182-3+キハ182-501+キハ183-1552→遠軽の4両編成での運行でした。さて、旭川を出て市街を抜けて40分ほど走ると上川に着きます。上川の次は白滝ですが、大雪1号は通過。その次の丸瀬布まで1時間ほど止まりません。1時間も走って通過する駅が1つしかないというのは、さすが北海道だなあという印象を受けました。最も、途中に廃駅があるので、昔からこうだったわけではありませんが…。旭川から2時間ほどで遠軽に到着。遠軽ではスイッチバックをする関係上、3分の停車時間があったので、ホームに出てみました。到着前に大きな岩場が見えましたが、あれは瞰望岩(がんぼういわ)というそうで、アイヌ語では「インカラウシイ（インカルシ）」（眺める・いつもする・所）といい、遠軽の地名の由来になったとのことです。生田原を発車し、常紋トンネルを抜けると、少しずつ平地が増え始めました。耕作地も増えてきて、ご覧の通り畑が一面に広がる場所も出てきました。この辺りまで来ると、乗客が下りていくことはあっても、乗ってくることはなく、北見で多くの人が下りた以外は、ほぼ全員が網走まで行くように見受けられました。さて、自分は阿寒バスの営業所に立ち寄るため、美幌で下車。美幌で下車したのは、自分とスーツ姿のサラリーマンらしき男性の計2人のみで、乗車する人はいませんでした。オホーツク1号以来約5時間ぶりの網走行特急だったのですが、これしか利用者がいないとは…。北海道の鉄道の将来が思いやられます。美幌からは国鉄相生線が北見相生まで伸びていましたが、1985年に廃止になり、北海道北見バスの路線バスに取って代わられています。美幌駅周辺には製糖工場や油槽所への専用線があったのですが、現在は見る影もありません。第5ランナー美幌駅16:40→網走駅17:11キハ40-1712(写真なし)美幌駅からはキハ40の2両編成(だったと思いますが、記憶があやふや…)で網走へ向かいます。車内は10人ほどしか乗っていなかったように記憶しています。乗車時間は30分ほどですが、途中駅が西女満別、女満別、呼人の3駅しかなく、駅間距離の長さを思い知らされます。(写真は2日目撮影)17時過ぎに網走駅に到着。2日目は知床観光なので、ウトロ温泉に今日中に移動しておきたいところですが、この時点で斜里からウトロ温泉に向かう終バスが発車しているほか、すでに暗くなってきており、車窓が見えないことも考慮し、網走で泊まることにしました。(1日目 終わり) close

道東の鉄道・バスを乗り回す旅(1日目)