道東の鉄道・バスを乗り回す旅、4日目後半②は、阿寒バス釧路羅臼線の上春別以降を取り上げます。住宅が増えてきて、街路樹もあるので、ようやう中標津に到着したかと思いきや、ここは別海町の上春別。時刻は17時50分頃で、釧路市立病院前から2時間ほどかけてもまだ中標津には着きません。ここに…… more も別海町営バスの上春別線(上春別-別海)が乗り入れていますが、こちらは共春で乗り換えられる西春別線よりも接続が悪く、記事を書いている時点では、接続する便はないに等しい状態です。上春別を過ぎると、中標津まで15kmと、ようやく近づいてきた感があります。いろいろな看板に紛れている「牛横断注意」の看板が北海道らしいですね。釧路を出て2時間以上たち、ようやく中標津町に入りました。最初は今までと同じ景色が広がっていましたが…西春別からの道道と合流すると、ちょっとした工場や事務所が立ち並び、なんとなく街らしい感じになってきました。そして、JR標津線の廃止代替バスである「標津標茶線」と合流した28線バス停で、自由乗降制が一旦終了となります。そして、町立病院入口で1人降車。東阿歴内以来、約1時間ぶりに乗降がありました。また、東阿歴内の頃は8分ほど遅れていましたが、この頃は定時運行になっていました。中標津高校前バス停を通過すると、無線で「中標津高校を通過しました」と、中標津バスターミナルに連絡していました。高校前なので、学校帰りの高校生が乗車すると思っていましたが、乗降はありませんでした。このバスは羅臼行の最終バスですが、乗車がなかったということは、さすがに羅臼から中標津まで1時間40分かけて通う生徒はいないということでしょうか。ただ、この時間だとまだ校庭で部活をやっている人たちもいました。部活に入っている生徒は、標津までバスで行き、保護者の送迎で帰っているのかもしれませんね。部活がない人たちは、このバスの1本前にあたる15時半過ぎの羅臼行や、16時過ぎの標津標茶線、時刻表にない便(※)で帰っているものと思われます。※標津標茶線には中標津-標津などの区間便が複数存在します。通過するバス停や中標津バスターミナルの時刻表には掲示されているにも関わらず、なぜか阿寒バスホームページの時刻表には一切それらの便に関する掲示がありません。NAVITIMEには載っているので、気になる人はそちらを確認してみてください。さて、中標津高校前を過ぎると、中標津の街並みが見下ろせます。釧路以来2時間ぶりの街ということで、「遠いところまで来たんだなあ」感が出てきますが、まだ2時間近く乗車しないと、羅臼にはたどり着きません。18時10分、釧路市立病院前から2時間20分かけて、ようやく中標津バスターミナルに到着しました。運賃は市立病院前から2930円と、既に路線バスとしては高額な部類ですが、まだまだ上がっていきます。ここで市立病院前から乗車していた2人と、釧路駅から乗車した若者1人、イオン釧路店から乗車した1人が下車。代わりに高校生2人と老人1人が乗車してきました。ほとんどの便は中標津バスターミナルでの休憩はなく、すぐに発車するのですが、この便は夕方の道路が混みあう時間帯に運行されているからか、時刻表上では、中標津バスターミナルで10分の時間調整が設けられています。なお、釧路羅臼線では、中標津バスターミナルで乗務員交代があり、釧路営業所(本社)の運転手から羅臼営業所の運転手に交代します。中標津バスターミナルを出ると、中標津市街を出て、西17線バス停からフリー乗降が再開されます。俵橋通バス停から標茶標津線と分かれ、釧路羅臼線の単独区間になります。この頃には既に暗く、周囲は暗闇になっていました。標津の街中に入る市街角バス停で、フリー乗降は一旦終了。無線で「市街角を通過しました」と連絡を入れていました。郵便局前で中標津から乗ってきた高校生1人と、始発の釧路市立病院前から乗車した老人1人が下車。この老人が、この便で自分の次に長い区間を乗った方でした。本当にこんな長距離利用があるんですね。中標津から30分かかって、標津バスターミナルに1分遅れで到着。乗降はなく、一旦停車してすぐに発車しました。さて、市街を出て、漁協前バス停から再びフリー乗降が開始となります。冷凍工場前バス停を過ぎたあたりで、中標津から乗車した高校生1人が降車していきました。この時点で、車内は自分と運転手氏の2人だけに。羅臼行の終バスですが、地元民の利用者はないまま、標津を後にします。あたりは暗闇となり、昼なら北方領土が見えるのでしょうが、何も見えません。この状態で伊茶仁、忠類、崎無異、峰浜町と、集落を通って羅臼に向かって進んでいきますが、ひたすら暗闇のなかを進むだけ。すれ違う車もほとんどありませんでした。運動公園バス停通過時に、無線で運動公園バス停を通過したことを連絡していました。羅臼の街中に入ると、建物はあるものの、標津ほど活気はないように感じられました。19時50分過ぎに、釧路市立病院前から4時間もかけて羅臼営業所に到着しました。約165kmの道のりで、運賃は4900円もします。今回は、阿寒・知床国立公園7daysフリーパスポートを使っているので、運賃箱に4900円を投入せずに、フリーパスポートを見せて下車しました。旅館の最寄りは富士見町バス停でしたが、全線乗車のために通過して終点の羅臼営業所に向かったので、10分ほど歩いて戻りました。(4日目後半② 終わり) close

道東の鉄道・バスを乗り回す旅(4日目後半②)