道東の鉄道・バスを乗り回す旅(7-8日目)の詳細

道東の鉄道・バスを乗り回す旅(7-8日目)
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記事タイトル 道東の鉄道・バスを乗り回す旅(7-8日目)
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道東の鉄道・バスを乗り回す旅、7日目(8月25日 金曜日)はレンタカーで釧路市街をうろつきます。朝は釧路市街をふらつき、バスを撮影。続いて向かったのは、千代の浦マリンパーク。ここで太平洋石炭販売輸送が運行する石炭列車を撮ろうという魂胆ですが…ホテルや駅周辺といった内陸部は晴れてい…… more たのですが、海岸付近は霧の中。列車通過時までに晴れてもらわないと困りますが、こればかりはどうしようもなく、霧が晴れるのを祈りながら通過を待ちます。時刻は9時を過ぎ、少し霧が晴れてきたところで、お目当ての石炭列車が登場。先頭でやってきたのはDE601。米GEの電気式ディーゼル機関車を日本車輌でノックダウン生産したものです。日本離れした外見も特徴の一つですが、何より日本では珍しい電気式ディーゼル機関車という点が一番の特徴でしょう。太平洋石炭販売輸送は、機関車だけでなく、貨車も見逃せません。太平洋石炭販売輸送で使われているセキ6000は、日本で唯一の連接式貨車です。編成・運用が固定されている短距離路線だからこその仕様といえます。太平洋石炭販売輸送はプッシュプル方式での運行になっており、列車の前後に機関車がついています。これは、知人駅で編成を2つに分けて石炭を降ろす方法をとっていることが影響しているようです。この日のもう1台のディーゼル機関車は、D801でした。国鉄DD13に似たタイプの機関車で、元々は釧路と阿寒町(現:釧路市)の雄別炭鉱を結ぶ雄別本線と、国鉄根室本線の新富士駅周辺の貨物線を運行していた雄別鉄道のYD1301だった車でした。1966年に製造され、新富士駅から延びていた埠頭線で使用されました。1970年に雄別鉄道は埠頭線以外の路線を廃止し、会社は解散。残った埠頭線は釧路開発埠頭に引き継がれました。この際、YD1301はKD1301に改番のうえ移籍しました。その後、釧路開発埠頭も1999年に鉄道事業から撤退し、太平洋石炭販売輸送にやってきました。鉄道車両としては珍しく、3社に籍を置いたことがあるという経歴の持ち主ですが、どこも釧路の海沿いを走る路線ということで、釧路の貨物線の生き証人ともいえるでしょう。後追いではありますが、とりあえず撮影しておきました。動いている鉄道車両を撮るのはかなり久々で、どんな感じで撮っていたのかを思い出すのに一苦労しました。あとは知人駅で石炭を降ろし、春採駅に戻るところを撮れれば……と思っていたら、再び霧が襲来。先ほどは後追いでしたが、撮っておいて正解でした。もう1往復待ってみようかとも思いましたが、霧が晴れそうになかったので、一旦バスを撮りに市街北方へ向かいます。内陸部に霧はなく暑いくらいでした。それもそのはず、この日の最高気温は28℃だったそうです。ちなみに、今年8月の釧路周辺は、ちょうど自分が旅行をしていた下旬が一番気温が高かったらしく、初旬は最高気温が20℃を下回るのもざらだったようです。バスを一通り撮り終えてから、千代の浦マリンパークに戻りましたが、石炭列車は来ませんでした。せっかく霧も晴れたのですが、どうやらウヤになってしまったようで…。このあと、知人駅を俯瞰で眺めることができる高台に向かいましたが、道路工事中で近くまで車を乗り入れることができなかったため、お目当ての景色は見ることができませんでした。第32ランナー釧路駅13:39→南千歳駅17:22特急スーパーおおぞら8号 札幌行 キハ282-2004(写真無し)とうとう1週間過ごした道東をあとにする時がやってきました。特急スーパーおおぞらでまずは南千歳へ向かいます。「帰るのなら、釧路から飛行機に乗ればいいんじゃない?」と思う人も多いと思いますが、今回の旅の目的の1つに、「道東の鉄道の乗りつぶし」があります。特急スーパーおおぞらで南千歳へ向かうと、根室本線の3/4と石勝線に乗ることができます。また、フェリーで帰ることにしたので、苫小牧に向かわなくてはならないという事情もありました。今回も大雪の時と同様、1か月前に指定席をとっていましたが、現地に行ってみると、1両増結されているにもかかわらず、指定席も自由席もガラガラでした。しかし、釧路出発時に「帯広からは満席になります。座席にお荷物を置かないようお願いいたします。」とのアナウンスがありました。どうやら、帯広からは満席になるようです。大楽毛を過ぎると、釧路の市街地を抜けます。途中の厚内までは、古瀬と直別の周辺以外は海沿いを走ります。20分ほど走ると最初の停車駅である白糠に停車しますが、3人乗ったかどうか程度の乗車のみで発車。白糠の次は池田で、1時間も止まりません。音別や厚内、浦幌といったまとまった集落のある駅も通過します。このエリアは、高速道路から離れていることもあり、釧路と札幌を結ぶ高速バス「スターライト釧路号」の昼行便は経由すらしません(音別にのみ夜行便が停まります)。札幌へは特急が一番所要時間の短い公共交通手段になるだけに、できるだけ止まった方がいい気がしますが…。池田でも数人乗っただけで、車内は空いた状態で帯広へ。帯広に着くと、事前のアナウンスの通り、一気に満席状態になりました。出発すると十勝平野を抜け、新得からは一気に山越えに。新狩勝トンネル内の上落合信号場で根室本線と分かれ、石勝線に入ります。新得から1時間ほどで山深いエリアを抜け、追分を通過。とうとう石狩平野に入ります。追分を過ぎると南千歳はもうすぐ。南千歳に着いたのは、釧路駅出発から3時間40分たった17時半前でした。第33ランナー南千歳駅18:25→苫小牧東港19:10頃道南バス 苫小牧東港フェリーターミナル行 818 室蘭200か964 QKG-MP35FP(写真無し)南千歳駅からは、苫小牧東港フェリーターミナルへの連絡バスに乗車します。駅前のショッピングモールで時間を潰してからバス停に行ってみると、どう考えても1台の路線バスに座りきれないほどの人が待っていました。「まさか港まで40分近く立ちっぱなしになるの?」と不安になりましたが、バスが2台来たのでほっとしました。連絡バスを利用する場合は、事前に苫小牧東港フェリーターミナルに連絡することになっており、これで事前に利用客数を把握し、全員座れるように台数を調整しているのでしょう。乗車したのは、苫小牧地区では久々の新車だったらしいP尺ワンステのエアロスター。ちなみに、もう1台はLV290で、どちらに乗っても新しい部類の車でした。それにしても、まさか北海道で最初に乗ったバスと最後に乗ったバスが両方ともQ*G-になるとは…第34ランナー苫小牧東港19:30→新潟港15:30新日本海フェリー ゆうかり(写真無し)新日本海フェリーのゆうかりで、新潟港へ向かいます。今回は、「ツーリストS」という、ベッドと机がある個室っぽいタイプの船室(ドアはなくカーテンで仕切られていて、施錠はできない)にしました。まだ8月でしたが、既にA期間という一番運賃が安い期間になっており、しかも学割が使えるとのことだったので、8千円ほどで快適な空間を得ることができました。出港してしばらくすると、電波が届かなくなったうえに、長旅の疲れもあり、すぐに寝てしまいました。翌朝は寝坊する気でしたが、早起きが基本の旅の生活リズムに慣れてしまったのか、寄港地の秋田港で起きてしまいました。まだ朝の7時半過ぎで、とりあえず朝食を食べましたが、特段やることはなく、ベッドで横になります。ウトウトしていたらあっという間に10時。しばらくしてから風呂に入ると、ちょうど貸切でいい感じ。景色は一面の海が広がるのかと思いきや、山形県酒田市の飛島が見えました。昼食を食べ、とりあえず甲板へ。新潟県の粟島が見えました。こんな小さな島にも、ちゃんと人が住んで生活しているんですねえ… 甲板や食堂などでは、微弱ではあるものの携帯の電波が届くことがわかり、しばらくは食堂への廊下の椅子でスマホを見ていました。他にも同じことをしている人が何人かいました。秋田港で結構な下船があったようで、夜は人が大勢いたホールも、昼間は閑散としていました。寝ていて個室から出てこなかっただけかもしれませんが。15時30分頃、無事新潟港に到着。フェリーターミナルを経由するバスの発車時刻が16時7分なので、20分以上フェリーターミナルの待合室で暇になりました。ゆうかりが苫小牧東港へ折り返すのは夜の11時ということもあり、待合室はガラガラで、カウンターにも人っ子一人いない状態でした。船内作業で忙しいのでしょう。第35ランナー新潟港16:07→新潟駅16:25頃新潟交通 E11系統 新潟駅前行 KL-LV280L1(写真無し)新潟駅までは新潟交通に乗車。実は新潟交通初乗車で、やってきたのはエルガでした。南千歳駅から苫小牧東港への連絡バスは30人ほど乗っていたのに、新潟港からバスに乗ったのはたったの4人。ほとんどが秋田港で降りてしまったようです。フェリーターミナルから乗車した客は全員新潟駅まで乗りました。第36ランナー新潟駅17:03→長岡駅18:02快速 新井 モハ114-1185(写真無し)今日の宿泊地は長岡。まだ明るいですが、翌日こそ寝坊できない(後述)ので、早めに投宿することにしました。そういえば、この17時過ぎの快速が115系の運用だったな…ということで、入線するのを待ってみると、まさかの湘南色であるN40編成がやってきました。湘南色の115系は、飽きるほど高崎でよく見ているうえに、入線待ちをしている人が思ったよりいたので、写真は撮らずにすぐに乗車します。長距離を乗る人は座席を絶対に確保したいようで、ドアが開いてすぐに席が結構埋まり、発車時点では立っている人がまあまあいました。この快速の40分前に特急しらゆきが出ていますが、快速も特急と同じくらい早いので、どうせなら特急料金のかからない快速に乗ろうということでしょうか。新潟からほぼ1時間で長岡に到着。この日は日テレの24時間テレビの放送日で、駅前にあるアオーレ長岡で24時間テレビのイベントをやっていた以外は、普段の長岡と変わりませんでした。旅は長岡から家までまだ続きますが、まとめるのはここまでとさせていただきます。実質的に初めての北海道ということで、景色や気温だけでなく、ファミマの唐揚げ棒がザンギ棒だったり、8月なのに学校が始まっていたりと、関東との違いに驚かされた旅でした。各種報道によると、北海道の鉄道を維持していくのはかなり厳しいとのことでしたが、乗車した釧網本線と根室本線の普通列車はどれも満席に近く、観光客の多いシーズンであれば乗る人は多いのだろうと思いました。鉄道を廃止するのは簡単かもしれませんが、並行するバス路線が既に廃止になっているところも多く、廃止代替バスの運行も容易ではないのではないかと思いました。このあたりは、鉄道存続についてだけではなく、公共交通機関全体の在り方をどうしていくのか、議論が必要になりそうですね。【追記】「なんで長岡に泊まったの?」という方も多いと思いますが、実は計画を立てる前に、越後交通の5Eの乗車会のお誘いをいただいていました。日程・金銭的にも「飛行機で家に帰ってから新潟に行くよりは、直接新潟に向かった方がいいのではないか」と思い、無理に家に帰らず、そのまま長岡に向かったというわけでして。周りの方々には「どうしてあんなに荷物が多いんだろう」と思われたかもしれませんね…。関係者の皆様、その節は大変お世話になりました。ありがとうございました。 close

道東の鉄道・バスを乗り回す旅(7-8日目)
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タグ 旅・遠征 鉄道
投稿日時 2017-12-26 13:40:03

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