先日、とある情報をいただいたお礼を兼ねて今回のような記事を掲載したいと思います。今回は、特急列車の指定席車両から自由席車両への乗り込みについてです。これについて、JR関係者は大変困惑しているようです。これは北海道のみならず、本州方面の各旅客鉄道会社も該当するのではないでしょうか。…… more どういうことかというと・・・とある始発駅に特急列車が停車しているものとします。編成は「スーパーおおぞら」で見られるように中間車は片側しか存在しないものとし、進行方向左側を帯広・釧路方とします。一般的に、利用者は指定席にしろ自由席にしろ乗車を希望する車両の乗降扉から列車に乗り込んでいきます。しかし中には、指定席車両の乗降扉から自由席車両へ移って座席を確保する場合もあるようです。これについて、JR関係者は困惑しています。この件について、管理者もあまり考えたことはありません。繁忙期輸送期間中で自由席利用が多くなるときは、札幌駅ではホームの係員が放送にて注意喚起していますね。これを完全に食い止めるには非常に難しいです。簡単な対策としては、回送列車として駅に入線する以前から係員を指定席と自由席の号車の間に立って立ち入りを禁止するという方法もありますが、特急列車の数も多く、余計な人件費をかけていられません。こうした指定席車両から自由席車両への乗り込みについて考えられることとして、客同士のトラブルなどが考えられます。列車をホームで待っている際、最前列や前列で列車を待つ人は、予約制のない座席を確保するために早い段階から並んでいる場合が多いと思います。比較的前列の人間は間違いなく座席を確保することができますが、それが徐々に後列になっていくにつれ、座席の確保が難しくなっていきます。それを指定席車両から乗り込むことで、指定席側の座席を確保することができ、自由席車両の停止位置に並んでいた後列の人間が座れないという状況を生み出してしまう可能性もあるわけです。結論としては、駅ホームの係員が放送で「やめてください」と注意しているのであれば、利用する側もそれに従うまでの話です。何ら問題のないことだと思いますが、一部の利用者の中にはそうした人間もいるのでしょう。この指定席車両から自由席車両への乗り込みは、外国人観光客が増えたから・・・などという理由は大抵通用しないと思います。なぜなら、この乗り込みについて、乗降扉の位置と自由席車両の位置を少なからず事前に把握しておかなければ実行に移すことが難しいからです。つまり、日頃からJRを利用していて混雑の傾向を察知した際にすぐにその行動に移せるような人間でなければそのようなことはできませんよね。しかし、観光客のような指定席や自由席の位置がわからない人間だと、たとえ電光掲示板や乗車位置案内掛札があるにしても、列車内の通路を利用して移動せざるを得ない状況もあります。このあたりの対応が非常に難しいところであり、これは、指定席や自由席の位置そのものを見直さなければ、解決しないと思います。「ライラック」と「スーパーおおぞら」の写真はいずれも手前が旭川・釧路方向です。特に、関係者が困惑している列車として札幌～旭川間の特急「ライラック」の名前が挙がっていました。そのほかにも、同じような乗降扉の位置をもつ「スーパーおおぞら」、キハ281系による「スーパー北斗」も該当してくることでしょう。北海道の特急列車は、「カムイ」や「オホーツク」、「大雪」を除き、札幌方に自由席が設けられます。これらの列車は先頭車両については乗降扉が2箇所設けられていますが、中間車については片側1箇所のみとなり、旭川・釧路方面を先頭とした場合、一部を除いてそれぞれ車両の後方側になります。現状の編成をそのままに乗降扉の位置を生かして指定席車両から自由席車両への乗り込みを対策するには、「ライラック」の場合であれば、自由席を1号車の一部から4号車または5号車、「スーパーおおぞら」やキハ281系「スーパー北斗」の場合は、自由席を1号車と2号車に設定して指定席と自由席の位置をほぼ真逆にしなければ完全な対策にはならないと思います。しかし後者の場合、グレードアップ指定席を導入しており、単純に位置を入れ替えてしまったら一部指定席車と自由席車でサービスが逆転してしまいます。こうしていろいろと考えてみましたが、なかなか難しい問題です。一方、キハ261系1000番台の場合はキハ283系などのように、先頭車は乗降扉が2箇所設けられ、中間車は片側1箇所です。ですが、中間車は帯広・函館方を先頭とした場合、車両の前側に乗降扉がくるため、キハ283系などとは先頭車両を除いてほぼ真逆の位置になります。このような場合、「スーパー北斗」のように、自由席が札幌方に2両設けられているとすると、指定席車両から自由席車両へ乗り込むにはむしろ遠くなりますから、キハ261系1000番台が使用する列車ではほとんど問題は起きていないと推測します。指定席車両から並んでもいいことは何もないです。ほかにも、快速「エアポート」でも発生しているようです。同列車は完全な3ドアで全車両とも少なくとも車両の両端に乗降扉が設けられていますが、それでも発生しているようです。これはどのようにして乗り込んでいるのかその様子に興味があります。この問題について、対策を実施するには非常に難しいです。ただし、我々利用者がこれを心がけていれば自然と問題は解決、ただそれだけのことです。繁忙期輸送時になれば、放送で必ず流れるほどの注意喚起ですが、JR関係者が困惑するほどの問題になっていたとは知りませんでした。当記事を閲覧している方々もJRを利用する際は気をつけてください。↓ブログランキングにご協力お願いします↓ にほんブログ村人気ブログランキング close

JR関係者が困惑している特急列車の指定席車両から自由席車両への乗り込み